遅生の故玩館ブログ

中山道56番美江寺宿の古民家ミュージアム・故玩館(無料)です。徒然なる日々を、骨董、能楽、有機農業で語ります。

ガラス21 森林ガラス小皿

2021年02月15日 | ガラス

しばらく紙物が続いたので、工芸品に戻ります。

 

ずいぶん昔に、田舎の骨董屋で買った物です。

親爺は「変わったガラス皿があるけどどうか」と言うだけです。

私もどういうガラスか、全くチンプンカンプン。

まあまあの値段だったので、わからないままに、入手しました(^^;

 

      径 15.0㎝、高 4.6㎝。

 

 

ボディは薄緑色で、大小の気泡が見られます。

外側には、青色ガラスが点々と貼り付けてあります。

全体に分厚い造りですが、特に高台は厚く、1.5㎝以上あります。

 

手にズシリとくる重さ(530g)です。頑丈な実用品でしょうか。

 

調べてみると、これは森林ガラス(フォレスト・ガラス、Forest glass)とよばれるガラスであることが分かりました。森林ガラスは、中世にヨーロッパで、ブナの森の灰を原料にして開発されたソーダガラスで、緑がかった黄色が特徴です。日用品に多く用いられました。

今回の品はそれほど古い物とは思われませんが、ヨーロッパの民芸品とみなしてよいのではないでしょうか。

日本でいえば、沖縄ガラスや倉敷ガラスに通じる雰囲気をもっています。

 

 

 

 

地味なガラス器ですが、光を受けると健康的な輝きを増します(^.^)

 

それにしても、看板もない田舎のもぐりの骨董屋に、なぜこんな物が?(^^;

 

コメント (6)
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