遅生の故玩館ブログ

中山道56番美江寺宿の古民家ミュージアム・故玩館(無料)です。徒然なる日々を、骨董、能楽、有機農業で語ります。

『納札 東西名物名所合せ』(7)

2021年02月03日 | 納札・紙物

『納札 東西名物名所合せ』の続きです。すべて、縦長の一丁札です。

 

【隅田川】 
徳利、都鳥、貝の郷土飾り、姉さんかぶりのお面が描かれています。これらは、当時、隅田川畔の土産物屋や茶店で売られていたのでしょう。
【目黒の餅花】
目黒不動尊(瀧泉寺、東京都目黒区)門前では、縁日の28日、名物として、餅花が売られていました。餅花とは、米の粉を練って小さく丸めた餅を木の枝につけたもので、花が咲いているように見えることからこう呼ばれています。 

 

【富士棐】
 不明(^^;
【王子の鎗祭】
王子神社(東京都北区)では、8月上旬、例大祭(槍祭)が行われ、田楽舞が奉納されます。「槍祭」の由来は、神楽殿の回りに槍を奉納し、交換する習俗によります。この時、御槍という槍のお守りが授与されます。
また、関東の稲荷神社の総元締めである王子稲荷神社(東京都北区)では、大規模な狐の行列が行われます。その時、火防凧や暫狐などとともに、願掛け狐(有名な張り子の狐)が授与されます。

 


【夏祭梵天】(ぼんでん)
 梵天とは、竹の先端に房を付けたものです。これをかかげる祭りは多くあり、この絵が、関東地方のどこの祭りを表しているのかは不明です(^^;
ただ、納札では、梵天の竹の竿先に付けたビラビラが見当たりません。白い球になっているだけです。これはひょっとして・・・・・白い球を捲ってみたところ・・・

 ⇛ 

やっぱり、ビラビラがありました。

張り込んだ納札帳は、本来☟だったのですね(^^;

【酉の市】

酉の市は、各地にありますが、一番規模が大きく有名なのは、浅草、鳳神社の市です。おかめの面をつけた熊手は福を掻き込む縁起物として、酉の市の一番の品です。

 

 

 

 

 

 

コメント (4)
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