遅生の故玩館ブログ

中山道56番美江寺宿の古民家ミュージアム・故玩館(無料)です。徒然なる日々を、骨董、能楽、有機農業で語ります。

大皿1 伊万里染付琴高仙人図大皿

2020年06月14日 | 古陶磁ー大皿・大鉢・壷

先日、酒田の人さんのブログで、古伊万里芙蓉手琴高仙人図七寸皿が紹介されていました。

その昔、釣りをやめ、骨董に本格的にくるい始めたのですが、釣りへの未練断ち難く、魚関係の品物を漁っていました(^^;

今回の品は、その頃入手した物です。琴高(きんこう)仙人の皿は他にも幾つかあったのですが、ほとんど整理し、一番大きな皿が残りました。

故玩館には、ありとあらゆるガラクタがありますが、せっかく展示をするなら見映えがする物を、ということで、つい大皿に手を出してしまいました。その結果、広かった館内もギュウギュウ詰めとなり、皿はこれ以上マカリナラン、とのお達しが出てしまった次第です(^^;

そこで、他の大皿も適宜、ブログで紹介していきます。

まず今回は、琴高仙人大皿です。

 

径 46.6㎝、高 5㎝、高台 24.3㎝。 江戸時代後期。

 

 

琴高仙人は古代中国の仙人で、琴の名手、仙術を得意としたといわれています。ある時、弟子たちに龍の子をとらえて見せると河に入り、大きな鯉(龍を象徴)に乗って水中から現れ人々を驚かせたといいいます。

琴高仙人図は、絵画にも多く描かれています。

同じ画題でも、絵画と違って、皿では、仙人や鯉の表情は、なぜかひょうきんなものが多いです。が、この品は、比較的生真面目に描かれています。

また、皿の絵では、琴高仙人が鯉にのって波乗りをするかのように描かれていることが多いのですが、本当は龍の化身である鯉に乘って、大空へ舞っていくはずなのです。

この点も、今回の品は、水中から雲の彼方へ向かう姿がよく表されています。

絵師の手によるものでしょうか。

 

 

 

 

 

裏側もいたって簡素。

 

唐草模様もきわめて簡略化。

 

確かに大きいのですが、品物としてはあまり見どころはない!?

おおさらは、そうみに味がまわりかね(^.^)

 

コメント (10)
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