「今日、ダチと一緒に作って。お前、ここ入った初めての女の子」
部屋に入って、ランプをつけながら言った。
「ふうん」
せいあは、何の興味もなさそうにそう言って、ベッドの前に立って、足元の、修理した床を、なんとなくって感じで見ている。
「ま、座れば?なんもないけど」
床に直に座って、声をかけた。彼女も床に座る。
「なぁ。『せいあ』って、珍しー名前だけど、本名?漢字で書けんの?」
ふと思いついて聞いた。おれの名前も人のこと言えないけど。
彼女は、こくんとうなずいた。
「書けるよ。“せい”は、あの夜空の『星(ほし)』って書くの“あ”は……心もない悪魔」
テーブルに頬づえをついて、ニヤッと笑っておれを見る。
「ぶっ、なんだソレ。わけわかんねぇ」
笑いながらも、ちょっと考えてみた。悪魔?ココロがない?なぞなぞを解いている気分だ。
しばらくして、
「あ、分かった」
ぱっと答えが閃(ひらめ)いて、横のカバンから紙とペンを取り出した。それに『星亜』と書いて、彼女に見せる。
「こう書くんだろ」
「きったない字」
彼女は紙を見るなりズバッと言った。
「ほっとけ。合ってるか合ってないかだけ教えろよ」
「大正解。でも意外―。あんた、漢字書けるんだ」
「失礼な」
ひょっとして、こいつ性格悪い?こんぐらいなら、おれだって書ける。
「でも、なんかコレって固いよなー。四角ばっかで。星亜。せいあ。うん。やっぱ、おれ、ひらがなのつもりで、お前呼ぶわ」
彼女の顔と紙とを見比べながら言った。
「何よ、それ。まー、好きにしたら」
呆れたように、彼女が笑った。
「そうします」
おれも笑った。『せいあ』の方が、なんとなくしっくりくる。
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部屋に入って、ランプをつけながら言った。
「ふうん」
せいあは、何の興味もなさそうにそう言って、ベッドの前に立って、足元の、修理した床を、なんとなくって感じで見ている。
「ま、座れば?なんもないけど」
床に直に座って、声をかけた。彼女も床に座る。
「なぁ。『せいあ』って、珍しー名前だけど、本名?漢字で書けんの?」
ふと思いついて聞いた。おれの名前も人のこと言えないけど。
彼女は、こくんとうなずいた。
「書けるよ。“せい”は、あの夜空の『星(ほし)』って書くの“あ”は……心もない悪魔」
テーブルに頬づえをついて、ニヤッと笑っておれを見る。
「ぶっ、なんだソレ。わけわかんねぇ」
笑いながらも、ちょっと考えてみた。悪魔?ココロがない?なぞなぞを解いている気分だ。
しばらくして、
「あ、分かった」
ぱっと答えが閃(ひらめ)いて、横のカバンから紙とペンを取り出した。それに『星亜』と書いて、彼女に見せる。
「こう書くんだろ」
「きったない字」
彼女は紙を見るなりズバッと言った。
「ほっとけ。合ってるか合ってないかだけ教えろよ」
「大正解。でも意外―。あんた、漢字書けるんだ」
「失礼な」
ひょっとして、こいつ性格悪い?こんぐらいなら、おれだって書ける。
「でも、なんかコレって固いよなー。四角ばっかで。星亜。せいあ。うん。やっぱ、おれ、ひらがなのつもりで、お前呼ぶわ」
彼女の顔と紙とを見比べながら言った。
「何よ、それ。まー、好きにしたら」
呆れたように、彼女が笑った。
「そうします」
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