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ヴェルディの「序曲集」を聴き比べる

2015年05月24日 11時38分24秒 | 音楽、聴き比べ
2015年5月24日日曜日、朝から晴天~ 午前11時過ぎ現在時外気温27℃湿度55%、北の風3m/s。
皐月の風が気持ち良い~です。

さて今朝はこの人の作品を聴き比べです。
ジュゼッペ・ヴェルディの序曲・前奏曲集です。

Herbert Von Karajan The Complete 1970s Orchestral Recordings [Disc 75] - Verdi: Overtures And Preludes [Disc 1-2]

Herbert Von Karajan: Berlin Philharmonic Orchestra
ヴェルディ:序曲・前奏曲集
Disc-1
・歌劇『オベルト』序曲
・歌劇『王国の一日』序曲
・歌劇『ナブッコ』序曲
・歌劇『エルナーニ』前奏曲
・歌劇『ジャンヌ・ダルク』序曲
・歌劇『アルツィラ』序曲
・歌劇『アッティラ』前奏曲
・歌劇『群盗』前奏曲
・歌劇『マクベス』前奏曲
・歌劇『海賊』序曲
Disc2
・歌劇『レニャーノの戦い』序曲
・歌劇『ルイーザ・ミラー』序曲
・歌劇『リゴレット』前奏曲
・歌劇『椿姫』第1幕への前奏曲
・歌劇『シチリア島の夕べの祈り』序曲
・歌劇『アロルド』序曲
・歌劇『仮面舞踏会』前奏曲
・歌劇『運命の力』序曲
・歌劇『アイーダ』前奏曲
指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン
管弦楽:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音時期:1975年9月、10月
録音場所:ベルリン、フィルハーモニー
録音方式:ステレオ(アナログ/セッション)
※ベルリン・フィル&ドイツ・グラモフォン録音開始100年記念特別企画(初回プレス限定、高精度ルビジウム/クロック/カッティング)
頻繁に演奏される有名曲のみならず、取り上げられるのも稀な作品まで録音したヴェルディの序曲・前奏曲集です。大曲ばかりでなく、こうした小品の演奏に絶妙なうまさを発揮し、広く親しまれるレコードを作ったこともカラヤン&ベルリン・フィルの大きな足跡といえるでしょう(Universal Music評)・・・まさにその通りの素晴らしい作品集、カラヤンはホントに上手いです~ しかも2枚組の堂々とした作品集で、所有感を存分に満たしてくれます。この作品集さえあれば、ヴェルディの歌劇をひと通り垣間見ることも出来そうで、そう言った意味でもこの作品集はDGとしてビジネス的にも的を射たものと言っても過言では有りません。


7 Overtures

Riccardo Chailly: National Philharmonic Orchestra
ヴェルディ:序曲集
01.運命の力(序曲)
02.アロルド(序曲)
03.ナブッコ(序曲)
04.シチリア島の夕べの祈り(序曲)
05.ジャンヌ・ダルク(序曲)
06.サン・ボニファチオ伯爵オベルト(序曲)
07.ルイザ・ミラー(序曲)
指揮:リッカルド・シャイー
管弦楽:ナショナル・フィルハーモニック管弦楽団
録音:1983年
オペラを得意とする人気の若手指揮者シャイーの、劇的で情熱のほとばしりを感じさせる序曲集。ロマンチシズムにもあふれ、それでいて新鮮な仕上がりとなっているのは、オケの的確な反応にも起因していると言えよう。レンジが広く解像度も十分な好録音(CDジャーナル データベース評) さてイタリア出身のシャイーです。同郷の作曲家と指揮者との邂逅はどのような結末に至るのかと、視聴を楽しみにしておりました。この人、当方と同年代の1953年生まれ。試聴評とは全くもって関係ありませんが・・・しかしそんな共通点が評を押し上げる時もあります。当方の場合、そのようなことを結構大切にしがちです。でもって結論ですが、良いですね~ またレコーディング専門のオーケストラ、ナショナル・フィルが良い音出してます。それも加点の要因か?


Verdi: Overtures

Giuseppe Sinopoli: Vienna Philharmonic Orchestra
ヴェルディ:序曲・前奏曲集
・『運命の力』序曲
・『アイーダ』前奏曲
・『アッティラ』前奏曲
・『ルイーザ・ミラー』序曲
・『椿姫』第1幕への前奏曲
・『椿姫』第3幕への前奏曲
・『仮面舞踏会』前奏曲
・『ナブッコ』序曲
・『シチリア島の夕べの祈り』序曲
指揮:ジュゼッペ・シノーポリ
管弦楽:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音時期:1983年12月
録音場所:ウィーン、ムジークフェラインザール
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)原盤:PHILIPS、ルビジウム/クロック/カッティング
ヴェルディの代表的オペラの序曲を9曲集めた豪華盤。オペラの解釈に定評のあるシノ―ポリの指揮と、群を抜くアンサンブルと美しい音色の名門ウィーン・フィルの贅沢きわまりない組み合わせで、素晴らしいシンフォニック・オペラを存分に味わえるアルバムです。初回プレス限定(ユニバーサル ミュージック評) シャイー同様イタリア出身のシノーポリ、早逝は誠にもって残念ですね。未だ54歳だったんですよね~(惜) Wikiには【イタリアのヴェネツィアで生まれ、パドヴァ大学で心理学と脳外科を学ぶと同時にマルチェルロ音楽院で作曲を専攻】とありますように特異な学歴をお持ちで、何やらCDジャケットにもそれを彷彿するような相貌。早逝した指揮者に共通のモノがあるように思うのですが、フィリッチャイとかも・・・論点がまとまっていないのでこの点は後日言及ということで。作者同郷の指揮者が仕上げた序曲・前奏曲集、悪かろうはずが有りませんが、まだまだ聴き込みが足りませんようで。


Claudio Abbado-Verdi Overtures

Claudio Abbado: London Symphony Orchestra
ヴェルディ:序曲集
・ヴェルディ:歌劇『ナブッコ』序曲
・ヴェルディ:歌劇『アイーダ』序曲
・ヴェルディ:歌劇『運命の力』序曲
・ヴェルディ:歌劇『シチリア島の夕べの祈り』序曲
・ヴェルディ:歌劇『アロルド』序曲
・ヴェルディ:歌劇『ルイザ・ミラー』序曲
指揮:クラウディオ・アバド
管弦楽:ロンドン交響楽団
録音:1978年5月
ロッシーニ序曲集と同時期に録音されたもので、こちらも若きアバドのエネルギッシュな統率ぶりが心地よい仕上がりとなっています・・・うむうむ、若きアバド(当時45歳?)がロンドン響をドライブしてイタリア生まれの作曲家の作品に挑んで、と言った印象ですね。まだチャレンジャー的な姿勢が伺えます。シャイー、シノーポリ、そしてアバド。皆んなヴェルディと同郷の指揮者です。後述のムーティもそうですよね~


Leonard Bernstein Edition - Dances from Operas

Leonard Bernstein & The New York Philharmonic
ヴェルディ:歌劇『アイーダ』~バレエ音楽と大行進曲
指揮:レナード・バーンスタイン
管弦楽:ニューヨーク・フィルハーモニック
録音:1968年1月24日
いつもながら卒の無いバーンスタインの指揮ぶりです。当時50歳?のバーンスタイン、音楽監督に就任して10年の月日を共にした手兵・NYPを正に自在に統率する姿が想像されます。ニューヨーク・フィルサウンドと言っていいのか、バーンスタイン・サウンドと形容しようかといつも思いながらの試聴でした。良い仕上がりですね~

Verdi: Overtures & Preludes, Vol. 1

Riccardo Muti: La Scala Philharmonic Orchestra

01.序曲:運命の力
02.前奏曲:アッティラ
03.序曲:ナブッコ
04.第1幕前奏曲:椿姫
05.序曲*ジャンヌ・ダルク
06.第3幕前奏曲:椿姫
07.序曲:レニャーノの戦い
08.前奏曲:群盗
09.前奏曲:仮面舞踏会
10.序曲:ルイザ・ミラー
11.前奏曲:アイーダ
12.序曲:シチリア島の夕べの祈り
指揮:リッカルド・ムーティ
管弦楽:ミラノ・スカラ座フィルハーモニー管弦楽団
※1996年01月21日発売

引き締まった造形の美しさとエネルギッシュな感情表現が共存する新録音からは、ムーティの円熟が感じられる。音楽がどれほど激しく燃え上がっても流麗な歌心が損なわれないのはさすがである。ヴェルディ序曲・前奏曲の理想的な演奏として高く評価したい(CDジャーナル データベース評)  そしてムーティです。ヴェルデイの歌劇を数多く取り上げ録音し、極めて完成度の高い作品に仕上げてとの評価を得る指揮者の一人。であればヴェルディとムーティは表裏一体の間柄か? 当方、未だ全てを視聴した訳でも有りませんのでコメントするにはオコガマシイのですが、前述3人の同郷の指揮者(シャイー、シノーポリ、アバド)同様、同国人に流れる血脈みたいなのが噴出するエネルギーに変換され、素晴らしい作品集に仕上がるのでしょうね。

と言うことで(どう言うことで?)以上の中からベストな愛聴盤を決めたいと思います。
冒頭に紹介しました、カラヤン指揮ベルリン・フィル盤2枚組と致しました。私のヴェルディ序曲・前奏曲集は、これです(押忍)

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