木工芸・漆・道具        

 木肌の美しさに惹かれ、指物の伝統技術と道具に魅せられて・・・・・ 木工芸 市川 (宇治市炭山)

テーブル・椅子 拭き漆3

2008-12-09 21:54:22 | 
12日間ひたすら研ぎ続けた「研ぎ」の工程がほぼ終了しました。


600番の耐水ペーパーで研ぎ終わった椅子とテーブルの部材


このエアーサンダーが大活躍してくれました。

そして

漆を塗っては拭いて乾かす、いわゆる「拭き漆」の工程がこれから10日間ほど続きます。

では、今までの工程は・・・・

下地つくり。しっかり漆で固められた下地があってこそ拭き漆もきれいに上がるのです。

一般的には材の導管を埋める(目止め)にはサビ(砥の粉を生漆で練った物)を使いますが、サビを使わず、漆をすり込んでは研ぎ、漆だけで導管を埋めてしまうのが「黒田乾吉流拭き漆」
気の遠くなるような手間と沢山の漆が必要とされます。ちなみに今回の椅子とテーブルでここまでにすでに1kg以上の生漆を使いました。
なぜそこまでするのか・・・黒田先生流に言えば「美への奉仕」ということでしょうか。

コメント (1)
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