木工芸・漆・道具        

 木肌の美しさに惹かれ、指物の伝統技術と道具に魅せられて・・・・・ 木工芸 市川 (宇治市炭山)

立礼卓が完成しました。

2023-10-19 21:14:46 | 木工芸
立礼卓が完成しました。



この卓は保管や移動がし易いよう、組み立て式になっています。



天板を外した状態。
前脚と後脚は、幕板部に付けた強力磁石で固定されています。

この卓の設計・制作に取りかかったのは8月の中旬だったような。
組み立て式で持ち運びができるもの。さらに拭漆仕上という注文で材の検討から始めました。
手持ち材の中から選び出したのは、栓。



まずは製材。帯鋸盤に入らない寸法なので、回りを昇降盤で挽き、後は鋸で手挽き。



谷口清三郎作の縦挽き鋸が活躍してくれました。



一枚板では反りを押さえる摺桟が必要になり重くなってしまうので、鏡板を薄くできる框組にしました。



脚部の仕口の加工ができたのは9月の上旬。



卍崩しの部分は、アフリカンブラックウッドを丸く削り出して組みました。



仮組みをして各部を確認。仕口の部分を養生して拭漆に取りかかったのは9月も半ば

1

10月の半ばまでかかって拭漆が完了。養生テープを外すと白い接合部が現れます。



糊を入れて組み立が完了。これが分解した状態です。



同時に作成した脇机。こちらは脚部は固定で、天板のみが外れる様になっています。
この間、伝統工芸展も含め6つの展覧会の合間を縫いながらの制作だったので、だいぶ時間がかかってしまいました。
近々納品させていただきます。







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ご来場ありがとうございました。

2023-10-17 21:42:39 | 木工芸

伝統工芸展京都展が終了しました。
沢山の皆さんにおいでいただきありがとうございました。
美術館での初めての開催でしたが、「作品がちがって見えた」など良かったという声をたくさんいただきました。

気がつけば世の中は秋。



ガレージの日よけにしているアケビも、今年は多くの実をつけています。



今日は4つ開いていました。



金木犀も満開。



スマホのカメラを向けていたら、画面の中に突然ヒヨドリらしき小鳥が。
あわててズームして撮影しました。


明日からは伝統工芸展大阪展が始まります。



今日は作品の陳列。



皆様のご来場をお待ちしております。

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第70回日本伝統工芸展 京都展が始まります。

2023-10-09 21:51:30 | 伝統工芸展

月見の煎茶工芸作品展が終わりホッと一息、と言いたいところですが、次の展覧会が始まります。

第70回日本伝統工芸展 京都展のお知らせです。

日時 10月11日(水)~15日(日)
     10:00~17:30(最終日は15:30まで)
会場 京都市京セラ美術館 

連日 午後2時より(土日は午後1時より)
「列品解説」および「受賞者が自作を語る」が行われます。



京セラ美術館で初めての伝統工芸展。是非ご高覧下さい。



こんなポスターがお出迎えいたします。


コメント (1)
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月見の煎茶工芸作品展

2023-10-04 14:17:47 | 作品展
第3回 月見の煎茶工芸作品展のお知らせです。
日時:10月7日(土)13:00~20:00
場所:黄檗山萬福寺境内 聯燈堂(れんとうどう)
    宇治市五ヶ庄  JR黄檗駅、京阪電車黄檗駅下車 徒歩5分
この日、萬福寺境内では、全日本煎茶道連盟近畿地区主催の「月見の煎茶会」が開催されます。
その一環として、開催される煎茶道具の展示会です。
日本煎茶工芸協会に所属する作家の、選りすぐりの煎茶道具の数々を是非ご覧下さい。





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