木工芸・漆・道具        

 木肌の美しさに惹かれ、指物の伝統技術と道具に魅せられて・・・・・ 木工芸 市川 (宇治市炭山)

萬福寺 黄檗売茶流文化祭

2022-12-18 09:40:24 | 煎茶
少し前の事ですが、去る11月12日、黄檗山萬福寺において黄檗売茶流 文化祭が開催されました。
写真家の齋藤文護氏より写真を頂きましたので紹介します。



文化祭は、献茶式から始まりました。
献茶式の後、管長猊下の前で教授資格の取得者に家元から免状が授与されました。

その後、回廊には黄檗売茶流社中による14の茶席が設えられ、参加者が自由に茶席に。



どのお席も大変賑わっていました。



私も、西方丈の前に席を設えさせていただきました。
他のお席の多くが玉露でしたので、急須を4つ使った「煎茶四つ急須」というお手前で参加者に「煎茶」をお出ししました。
お茶はこの春、奈良の美風流宗匠と健一自然農園代表の伊川健一氏の指導で、茶摘みから製茶まですべて参加者自ら行った微発酵の釜炒り茶を使いました。
さらに、お菓子も工房の近くで採った柴栗で渋皮煮の甘納豆を作りお出ししました。
また、手前座、床几からお茶道具まで、木でできるものは自分で作った物を使いました。
いろいろお話ししながらの気楽な煎茶席で、楽しんで頂けたのではないかと・・・。(自己満足ですが・・)
いや、一番楽しんでいたのは、私自身かもしれません。



茶席の横には、陶芸家の稲澤隆生さんの作品と私の作品を並べたコーナも設置。
お茶道具も見ていただきました。

境内では、



華道遠州.芦田一寿宗家の生け花展と文化財のコラボレーション 



古賀久士氏の「奇跡の歌声」

の他、写真展、柔術の演武などが開かれ、多くの来場者が「日本の文化」を楽しんでおられました。



また、飛び入りで、喜納昌吉氏のサプライズコンサートもあったのですが、
私は、茶席から離れられず、何一つ参加できませんでした。(;_;)

でも、秋晴れの元、楽しく充実した1日を過ごすことができました。
お世話になりました皆さん、ありがとうございました。
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椅子とダイニングテーブル

2022-12-15 18:56:04 | 木工
椅子とダイニングテーブルの制作 その後。



椅子の拭漆が完了。仕口の養生テープを外すと木地が現れます。



前脚から決まった順番で組み立て。
接着剤は水性のものに色を付けて使用、後々もし修理が必要になった時分解できるようにしています。



途中は省略して椅子が完成。
この椅子、食事の後ちょっとくつろげる使い方を想定し、背板、座板の角度、奥行き、腰のサポートなどの設計をしています。
また、シンプルながら、各部材が補強し合うような構造にしています。
したがって、もし接着剤が剥がれて緩んでも、部材がはずれるということはありません。

テーブルは、



表の拭漆が完成。



裏返して蟻桟を送り、



棚板、貫、脚を組み立て、摺桟に嵌めて完成。

そして先日、





無事納品させていただきました。

Nさんありがとうございました。


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