木工芸・漆・道具        

 木肌の美しさに惹かれ、指物の伝統技術と道具に魅せられて・・・・・ 木工芸 市川 (宇治市炭山)

テレビ台完成

2015-09-30 23:32:22 | 木工

制作中のテレビ台がようやく完成しました。

棚の扉は前開き。ソフトダウンステーで静かに開きます・・・たぶん。


抽斗は全面的に引き出せるレールを使いました。


このテレビ台、自宅で使うものですが、10月31日~11月3日の「一木一優 木工芸・漆展」に出品。
そのDMの写真に使うため、完成を急ぎました。
実際に使うのは1ヶ月以上先になります。それまではここに飾っておくことにします。


つづいて五陵箸の制作。今回は30膳作りました。


漆をしっかり吸わせるため、頭以外はペーパーで磨かず、先まで鉋で仕上げます。


捨て摺り。しっかり漆を吸わせ、拭き取らずに乾かします。
乾いたら恐怖?の「研ぎ」が始まります。


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再び東京へ

2015-09-24 22:28:49 | 伝統工芸展
伝統工芸展から帰って5日目、昨日再び東京へ向かいました。
昨年、無形文化財保持者(人間国宝)の指定を受けられた、須田賢司先生の個展と御祝いの会に出席するためです。




個展会場では、素晴らしい作品の数々に目を奪われました。
先生に箱の中を開けていただいたり、使っている材について説明していただいたり大変勉強になりました。
作品が、卓越した技術と広い見識、感性、さらには先生の生き方そのものから生み出されているのだと感じました。

その後、再び伝統工芸展の会場へ
遠く長野県から来ていただいたTさんとも久しぶりにお会いしいろいろお話を伺えました。
また、大学時代のなつかしい友人とも40年ぶりに再会。
作品を見ていただき、短い時間でしたが40年のそれぞれの歩みを語り合い、楽しい時間を過ごすことができました。

時間はあっという間に過ぎ、5時からは須田先生の祝う会に出席。

三越本店の隣のホテルの一番広い会場は各界からの200人を超える参加者で皆さんで一杯でした。
工芸会の先輩の皆さんをはじめいろいろな方々とお話しでき、有意義なひとときでした。

須田先生を囲んで記念撮影

帰りは、近畿から出席した木竹部の皆さんと予定より少し早く帰途に。
明日からの力をもらえた夢のような一日でした。

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テレビ台組立

2015-09-22 21:26:26 | 木工


伝統工芸展から戻りテレビ台の組立。


裏返して、脚部の取り付け。


順調に組み立て完了。続いて抽斗や扉の制作。


仮置きしてみました。棚の間隔、抽斗の配置などは家の機器に合わせて設計しました。


抽斗の桐材部などを養生して塗装。
塗装は拭漆にしようかとだいぶ迷いましたが、時間節約のためオイル仕上げにしました。

明日は再び上京します。



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第62回日本伝統工芸展

2015-09-18 22:53:47 | 伝統工芸展


伝統工芸展が始まり行ってきました。
昨日は、午後から上野で木竹部の研究会、会場に戻り全体の出品者懇親会、さらに木竹部懇親会と夜遅くまでつづきました。
いろいろな話を聞き、全国の皆さんの作品を拝見し、大変有意義な2日間をすごすことができました。
お世話になりました皆様、会場にきていただいた皆様ありがとうございました。


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テレビ台の制作

2015-09-16 21:17:55 | 木工
つづいてテレビ台の制作。これも自宅で使うものです。
11月の「一木一優展」でも展示する予定ですが、写真をDMに使うので急いでいます。

刻みの済んだ部材。
材はすべて栗。10年ほど前にまとめて仕入れていたものを使いました。



仮組をしてみました。
すべて4段のほぞで組んだので順番を違えると組み立てられません。


棚は2段。抽斗と扉がつきます。


仮組完了。板組の場合ほぞはゆるすぎず、きつすぎず・・効き具合を調整します。
幅140cm、奥行き40cm、高さは脚がついて50cm。
板はほとんどが一枚板です。


バラして仕上げの鉋削り。
この後金具の取り付け穴を開けたりして、今日中に組み立てのはずだったのですが・・・


穴の空け間違い、板厚の調整などで予定外の手間が・・・


明日は伝統工芸展の研究会で上京します。
組み立ては帰ってきてからのお楽しみ。

今日から第62回日本伝統工芸展が始まりました。
今回の出品作品は、拭漆で仕上げた献保梨の手箱。指物の四角な箱ですが、膝の上に置いて手で撫で回していただけるような曲面に仕上げました。

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リフォームその後

2015-09-12 23:32:45 | 木工
家のリフォームはできたものの、自分ですることにした作業はまだまだ残っています。


先日終わった玄関の漆塗り。


生漆にベンガラと油煙を練り込み、黒っぽく仕上げました。
一畳半の狭い玄関ですが、雰囲気が変わりました。


つづいて、和室のこの棚の下に納めるキャビネット。
仕事の合間に作りました。


前板は栗を使い、抽斗と扉の取っ手はいつものパターンで仕上げました。
自宅用なので、制作時間と経費節約のため、本体はパインの集成材の木ねじ止め。


予定通りうまく収まりました。
一カ所パインが見えていますが良しとしましょう。


全体はこんな雰囲気です。


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第62回日本伝統工芸展

2015-09-01 21:29:08 | 伝統工芸展
今日から9月。
日本伝統工芸展の季節がやってきました。




第62回日本伝統工芸展は、9月16日(水)より28日(月)まで
日本橋三越本店 本館・新館7階ギャラリーにて開催されます。
人間国宝の先生方を初めとする7部門約600点の作品が並ぶ大変見応えのある展覧会です。
お近くにおでかけのついでがありましたら是非お立ち寄り下さい。

小生は「献保梨拭漆手箱(けんぽなしふきうるしてばこ)」を出品し入選することができました。
これで2012年より4回の入選を果たし正会員の資格をいただけそうです。
5年前までは考えられなかったことが起こっています。
17日・18日の午前中および23日には会場に行く予定です。


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