木工芸・漆・道具        

 木肌の美しさに惹かれ、指物の伝統技術と道具に魅せられて・・・・・ 木工芸 市川 (宇治市炭山)

文人趣味臥遊展のお知らせ

2020-10-17 17:52:24 | 水墨画
恒例の文人趣味臥遊展が開催されます。





この臥遊展というのは、奈良で文人画を教えておられる中谷素履先生とその元で学ぶ弟子の皆さんの展覧会で今回で19回を迎えます。
私は2年前から参加させていただいています。
例年は、会場に煎茶席も設けられ、画を鑑賞すると共に美味しいお茶を飲んだり、揮毫席で遊んだり、
文字通り「文人趣味の世界で観る・遊ぶ・交わる」という催しなのですが・・・。
今回はコロナ禍の中で、お茶を飲んでいただくことはできないのが残念です。

しかし、水墨画・書・工芸作家の作品の他、文房具の展観や揮毫席は設けられます。
私の作品も数点展示していただくことになりました。
秋の一日、奈良の秋と共にお楽しみいただけたらと思います。

日時 10月23日(金)~25日(日)10時~15時 入場無料
会場 真言律宗総本山 西大寺 本坊
    (近鉄西大寺駅下車徒歩5分 東門より直進、愛染堂右隣り。駐車場あります。)

23日および25日在廊の予定です。    

コメント

ハイバックチェア

2020-10-16 14:47:32 | 木工
制作中のハイバックチェア。やっと仮組みまでこぎ着けました。



この椅子の注文をいただいたのは、かれこれ7~8年前だったような・・・。
食事の後など、テレビを見たりしながらゆったりくつろげる椅子を、という注文でした。


そしてもう一つ。
丹後の森林組合の仕事をしていたSさんが、ご自分で伐採・製材した楢の木で作って欲しいという注文でした。
製材してから2~3年現地で保管。湿気の多い丹後よりこちらの方が乾燥しているので私の工房内で保管して5~6年が経ちました。
まだ完全な乾燥まではいきませんが、使えるレベルになってきたので9月に荒木取り。
約一ヶ月養生し制作に取りかかりました。


木取りをして、まずは仕口の加工。


部材を鉋で削り出す作業。なかなか手強い楢の材で、削り甲斐がありました。


部材の加工が終了。


今回、楢の材は硬いので、身体が直接あたる部分には柔らかい杉を貼りました。
これも丹後の杉です。
座板には杉の板に座彫りをして乗せています。


仮組み。
この椅子、従来制作してきた椅子の構造を元に、座および背の角度を計算して設計した物です。
それぞれの材が干渉し合って、一旦組み立てたらほぞが簡単には抜けない構造になっています。


Sさん、もう暫くお待ちください。

コメント

日本伝統工芸展京都展

2020-10-13 21:10:33 | 伝統工芸展
第67回日本伝統工芸展京都展が明日から始まります。


今回はコロナ禍の中、大変変則的な開催となります。
日時:10月14日(水)~16日(金) と平日3日間だけの開催です。
    午前10時~午後7時 (最終日は午後4時30分まで)
会場:京都産業会館ホール北室 京都経済センタ2階 (四条室町南東角)

例年に比べ会場が狭く、展示作品数も縮小されます。
また、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、マスク着用や会場の人数制限も行われますが、ご了承下さい。
近くにおいでのついでがありましたらご高覧いただきたいと思いますが、そんな状況ですのでどうぞご無理はなさらないようにお願いいたします。
なお、今回列品解説等は行いませんし、会員の会場当番等も行っておりません。


コメント

シロアリ騒動

2020-10-07 20:50:46 | 工房

昨年、今年と春のある時期になると工房の調理用シンクの隅の壁の穴から羽アリが大量発生。
時間が出来たら・・とほったらかし。
先日思い立ってシンクをどかして床に穴を空けてみると・・・😱😱


全貌をつかもうと更に壁を剥がし、床をめくってみると・・・


・・・ぼう然・・😱😱
予想以上にやられていました。地面からは何本もの蟻道も見られます。
最低限の処理で済ませようと思いましたが、そうもいかない様です。


そこで、特に被害の大きい、大引き、柱、半柱、筋交を交換することにしました。
全部というわけにいかないので、途中で切断し、継ぎました。


妻が手伝いしている就労支援事業所が、害虫の調査や駆除を事業としているので駆除をお願いしました。
土の中や喰われている木材、取り替えた木材も薬剤で処理してもらいました。


あり合わせの羽目板と、大工さんからもらった半端のフローリングを貼って復帰完了 (^_^;
流しを元に戻して一件落着。これで暫く様子を見ます。





コメント

日本伝統工芸展

2020-09-26 22:23:27 | 伝統工芸展
伝統工芸展の本展に行って来ました。

今年は部会ごとの研究会もなくなり、どうしようか迷っていたのですが、やはり皆さんの作品をじっくり見たくて行って来ました。
木竹工の作品をはじめ、全作品を一つ一つゆっくり見て回り、大いに刺激を受けてきました。

今回出品した作品は、連子格子の床脚をつけたレースウッドの箱です。


完成後写真を撮り忘れ、会場で許可を得て撮ってみましたが、やはり硝子越しではきれいに撮れませんね。


蓋を開けると、中は神代楡の両面二段の抽斗になっています。(制作途中の作品ですが・・・)
爪紅(つまぐれ)と抽斗のつまみにはサティーネを使いましたが、ちょっとなまめかしかったでしょうか・・。

東京店は、日本橋三越本店で9月28日(月)まで開催され、その後全国を巡回します。
私の作品は下記会場で展示されます。
名古屋展 9月30日(水)~10月5日(月)名古屋栄三越
京都展 10月14日(水)~16日(金) 京都産業会館
金沢展 10月23日(木)~11月3日(火・祝)石川県立美術館
福岡展 2021年2月3日(水)~8日(月)福岡三越
広島展   〃 2月17日(水)~3月7日(日)広島県立美術館

今年はコロナウィルスの感染拡大の影響で、大阪展は残念ながら中止となりました。
また、京都展も会場が京都産業会館に替わり、3日間のみの開催となります。
コロナ禍は続きそうですが、お近くにお出かけの機会がありましたらどうぞご高覧下さい。
コメント

第67回日本伝統工芸展

2020-09-15 19:52:06 | 伝統工芸展
明日から日本伝統工芸展が始まります。


例年でしたら、「是非お運び下さい!」と申し上げるところですが、今回は少し複雑な気持ちで記事を書いています。

例年、開会二日目には、陶芸、染織・・等7つの部会ごとに研究会が開かれます。
所属する木竹工部会では、出品された作品について入落を問わず、鑑・審査委員の先生方から厳しい?指摘や指導がなされます。
それは作り手にとっては又とない勉強の機会でもあります。
また、その後行われる懇親会等を通じ全国の作家の皆さんと親しく交流できるのも大きな楽しみです。
会場に来ていただいた、関東地方の友人の皆さんと久しぶりにお目にかかれるのも嬉しいことです。
それらがコロナ禍の中、できなくなってしまったのです。

今回は、「レースウッド連子床脚飾箱」を出品しました。

レースウッドという材は、木取りの向きにより全く違った表情が現れます。


追柾に挽いた面は、向きにより美しいテクスチャーが現れます。それを作品に生かせないかと考えたのですが・・・。

コロナ禍の中ですが、もしお近くにおいでのついでがありましたら、ご高覧下さい。



コメント

「10人展」が終わりました

2020-08-26 20:55:42 | 作品展

昨日をもちまして「木工芸の技と美10人展」が終了しました。
コロナ禍、そして連日の猛暑にもかかわらず、多くの皆様にご来場いただきました。
ソーシャルディスタンスを取りながらですが、お客様といろいろお話しをさせていただくことができました。
いろいろなお言葉もいただき、出品者に取りましても大きな励みになりました。
お運びいただいた皆様、お世話になりました京都髙島屋美術画廊の皆様、本当にありがとうございました。

コメント

木工芸の技と美10人展 あと1日

2020-08-24 22:01:52 | 木工
木工芸の技と美10人展も明日が最終日です。
コロナ禍の中、お運びいただくのも心苦しい限りですので、今回出品している作品を紹介します。


欅拭漆飾り棚。
浮いているような棚というヒントをいただきデザインしてみました。
煎茶工芸展に出品した、欅拭漆煎茶棚「二葉葵」の兄弟です。


神代欅銀撚線象嵌小筥
神代欅の十二角形の箱の鎬の部分と側板に0.3mmと0.2mmの銀線を3本より合わせて象嵌しました。


桐小箪笥
以前ブログに制作過程をupしたものです。


そして、黒檀一文字垂撥 長さが1.5mあります。

もう一点制作していた、楓木地蒔絵銘々皿は完成に至らず、出品を断念しました。(>_<)

明日は午後4時で閉場となります。
コメント

明日から「木工芸の技と美10人展」

2020-08-18 22:03:06 | 作品展
明日から「10人展」。
搬入・陳列が完了しました。








指物、刳物、曲物、挽物の見応えのある約45点の作品が並びました。
明日は午前中から午後2時ころまで当番で在廊いたします。
コメント

桐小箪笥

2020-08-17 22:05:54 | 木工
今年の夏は、新型コロナウィルスの影響で信州への帰省もままならず、「木工芸の技と美10人展」にむけて作品制作の日々でした。
その一つ、桐で小箪笥を作りました。


桐の場合、外側の仕口は組接ぎにして空木で止めるのが普通ですが、今回は好きな隠し蟻にしてみました。


棚板や仕切り板を正確に嵌めるのは簡単のようで神経を使います。


側の組み立てが完了


引き出しは鉄則の木釘を使って止めました。
木釘は空木を削って作りますが、止める板の厚み、打つ場所により微妙に太さを調整して削ります。
この抽斗一つ作るにも百本近い釘を削りました。


取っ手には、銅に銀古美メッキをした少し高級な?菊かんを付けてみました。



コメント