ちーろぐ

今日の出逢いに感謝を込めて

大晦日

2006-12-31 14:24:09 | セミナー
今年も大晦日を迎えました。

母は、朝からおせち料理つくりに精を出しています。
私や妹は、家中の大掃除です。

こんな風に毎年繰り返されるわが家の風景に、私は
一人でとても幸せな気持ちになっています。

当たり前の年末が、何ともいえないほどにうれしのです。

そして一晩眠れば、全員がひとつ歳を取り、
「あけましておめでとう」と新年を喜ぶ。

日本の当たり前の過ごし方、それをまた今年も営むことが
できる、これも本当にうれしいことです。

近ごろでは、お正月も三元日と言わずに、スーパーも開店し
何でも手に入るようになったため、おせち料理を作らない
家も増えました。
これは大変さびしいですね。

おせち料理は、日ごろ家事に忙しいお母さん達を、お正月ぐらいは
ゆっくりしてもらおう、という思いやりから生まれた保存食と
言うことです。
しかし、それによって、日本人は日本人として大切な伝統と風習を
受け継いでこれたのだと思います。

何より、おせちは各家庭によって本当に様々です。
味付けなどは全く違います。
以前、親戚の家におせちを作ってほしいと頼まれて、気合を入れて
母と作ってもって行きましたが、親戚家族には全く「うけ」がよく
なかったことがありました。

おせちは、やはり「母の味伝承」の最高峰なのです。
味覚は3代、と言われるように、わが家の味を受け継がなければ
わが家の味覚を作り出すのには、三世代もかかってしまうのです。

そして、おせちの中の食材に込められた願いです。
黒豆・・・まめに働く
数の子・・・子孫繁栄
えび・・・背が曲がるまで元気で達者に
などなど、たくさんの願いがそこにはあります。

日本人が、長い年月をかけて受け継いできた伝統と風習
あだやおろそかに失わせていけないと思います。
私が思い描く「未来」にも、大晦日に母がおせちを作る
後姿が浮かんできます。




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