太平洋戦史の読み方 奥宮 正武【著】1993年3月1日 発売

太平洋戦史の読み方 | 東洋経済STORE

目次
第１部　必要な予備知識（戦争とは？；日本の戦争指導機構の特異性；戦陣訓が与えた深刻な影響；『戦史叢書』編纂時の事情）
第２部　『戦史叢書』の問題点（緒戦の大勝の時期；互角の作戦の時期；防戦一方の時期；絶望の戦いの時期）
第３部　『失敗の本質』の問題点（日本軍の失敗から何を学ぶか；失敗の事例研究；失敗の本質―戦略・組織における日本軍の失敗の分析；失敗の教訓―日本軍の失敗の本質と今日的課題）
結び　戦史の総合的な読み方

キヨーミ深し。読み易くはないが。
「実戦を体験した戦史家」どころか、作戦の立案に参画したエリートで、戦史研究にも多大な影響力を持った著者。
奥宮正武 - Wikipedia
1909年（明治42年）7月27日 - 2007年（平成19年）2月22日

著者の指摘がどこまで正しいものか、「そうはいっても」などの異論もあるのか、当方には判断するだけの知識がないのだけれどね。

ところで、『失敗の本質』の著者たちは、奥宮元空将（退職日に1日だけ昇任という慣習で？）の批判に対して反論しているのかな？
失敗の本質｜文庫｜中央公論新社
初版刊行日1991/8/10
「てか、ワシら現場にいた訳じゃないし、通説として定着している資料の記述をもとに議論するしかないし」
「それがいかんのじゃ」
みたいな？

『失敗の本質』は燦然と輝く古典として奉られているが、文庫版などでは奥宮元参謀の指摘について何か言及されているのか、雑音として無視されているのか。
なぜ、今『失敗の本質』なのか？これから読むための7つのヒント