季節の中で 暮らしの中で -Through the seasons and daily life-

現代の都会でプチ昔&田舎暮らし
-old & country style in modern urban life

I'm in love with my house.

2019-06-05 20:19:40 | 暮らし Daily life
ひと目会ったその日から
恋の花咲くこともある

引っ越しをしようと話が出たのは1年ほど前だったけれど、本格的に探し始めたのは今年に入ってから。

いくつもの不動産屋さんを回って尋ねてみても戸建ての賃貸物件がないと言われるばかり。

ネットでも探しながら。
やっと希望のエリアと家賃の所が2軒見つかった。

そして初めに観たのがこのうち。
普通に考えたら整備もされてないこのうちは論外だろうけど、不思議と惹かれたしいろんなマイナス要因があるにもかかわらず私たちは素敵だな、住みたいなと思った。
何よりどこも「嫌な感じ」がなかった。これ大事。
私は育った昭和のうちととても似ているので懐かしかったし、柱や床の間、照明などの造作を観て建てた人作った人の心意気や信念を深く感じた。

二軒目は条件が全然希望と違うことがわかったから除外。

まだまだ探して次の週は別の物件を観に行くんだろうと思っていたけれど、
帰ったら二人ともする話は「あのうちに住んだら…」って話ばかり。
問題をどうやって解決するかと良いところを楽しもうって話。寝ても覚めても。
1週間それが続いて、心は全然動かなかった。
二人同時にこのうちにフォーリンラブ。

良く考えたら、人生で大事なことはほとんど一択だった。
大学も結婚も仕事も、道は一本だった。
だから今回もそうかなと。

不動産屋が頼りなく、なかなか話は進まなかったけれど、しかもリフォームもなかなか進まなくて引っ越し前日でも工事してたけど、今でもまだ不具合が残ってるし出てくるし本当にここにこれから住めるのか謎な感じだけど
とにかくこのうちが好きです。

住む前に寒い中誰も人がいなくてポツンと暗闇にこのうちが立ってるのを考えて寂しくなったり、ほとんど生き物としての存在感。
私たちが好きなのと同時にこのうちの精霊にも好かれたのかと思うほど。

手入れをして整えて毎日お世話をしながら住んでいると、うちがどんどん光ってくる。良い感じになっています。
とても快適。
人が住むことでうちは呼吸し寝て起きる。
うちも生きる。

うちって使うわないと悪くなる。
そう言うけど本当だ。現にこのうちでも半年ほど人が居なかっただけでどれほどのダメージを受けてるか。特に水周り。手こずってます。

近所にも空き家がある。今、空き家問題は全国どこでも共通。
空き家にしておくことで失うものは想像以上に大きい。ここみたいにほどほどの家賃で貸し出したら良いのになーと思う。
手入れするのが好きな人が住んで、良いうちにしたら家も喜ぶのにな。

前のうちも好きだったけれど、ここみたいな人格を感じるほどの愛着は無かった。
このうちに出会えて良かった。いつまでかわからないけど、大事にして住みたい。

今日、新しい図書館のカードを作った。
それで本を借りた。
やっぱり図書館は良いな。好きなこと好きなだけ深められる。日本の庭のこと、部屋のこと勉強します。



今はうちのことだけする。恋だから仕方ない。








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