季節の中で 暮らしの中で -Through the seasons and daily life-

現代の都会でプチ昔&田舎暮らし
-old & country style in modern urban life

宇宙の真理

2014-03-28 18:36:26 | 暮らし Daily life
5時に法要を終えて帰ったらまた少し仮眠、こんな少しの間でもスッと寝れるのが不思議。そしてスッと起きて身支度を整えて向かう。
6時半から朝食。これが美味しいんです。茶がゆ。

       

朝食を食べ終えてお寺の開門までは時間があるので写経を先にすることにする。
子どもの時はまずは裏の字が少ないものを、少し大きくなって漢字が書けるようになったら表の般若心経を、鉛筆で。筆が使えるようになったら筆で、と言う風にこれまで結構書いてきたと思う。

       

水を硯に入れて墨をする。この時間が好き。素晴らしい瞑想の時間。
筆を湿らせて試し書きをして書きはじめる。一字一字に仏様がいらっしゃると言う事だから、丁寧に。
いろいろ思いながら。何度も思う。何回「無」と言う字を書くのだろうと。
とにかくすべては無だと言う、空だと言うのが般若心経。
それでもこうやって書いてると書く字があるのだから色(現実世界)は存在するのだと言う前提でこのお経は述べられているのだなあと思う。色、苦、所有、とりあえずある。しかしそれはかりそめの姿なのだと、とういう事か。とらわれないうようにと。これって量子力学でも聞く話だなあと。「存在とはその確率だけで示される」絶対にずっとそこにあると言う事はないのだと。科学の粋と宗教とはなんと近いものか。

ゆうに1時間以上もかけてゆっくりと丁寧に心を込めて書く。写経、宇宙の真理との接点、瞑想だと思う。

お経を納めてお参りに向かう。
いい天気。素晴らしい!

       

枝垂桜のすばらしいこと・

       

梅もまだ残っている。

       

薄墨桜が満開。

       

境内に入っていつも始めに行くのは観音堂。

       

今日はなんだか華やか。この花会式の間は催しがいろいろ行われるんだけど、ここは長淵悦子(志保美悦子)氏による献花が行われている。聖観音の周りの四天王にちなんだ生け花がすごい迫力。花の薫りに包まれて合掌。

          

回廊を周って正門の方へ。

       

催しの準備をしている方々。今日は能の奉納があるらしい。

       

左手に西塔。朝日に輝いて美しい。昼が近づくと人が多くなるから良い時に来れて良かった。

       

東塔は修復中。

       

昨日の夜の様子とは違って光と風がたくさん入るお堂でお参りをじっくりする。
宝物館にも入った。 講堂の阿弥陀如来にも手を合わせる。その後ろ側にある釈迦十大弟子の像がとても印象深い。これは現代の作。釈迦が生まれた土地の人々アーリア人の形を映しています。

お参りをじっくり終えてさあ、どうしようか?

駅の前でとりあえず会いたかった知り合いに連絡。
すると会うことになった。
一緒にお昼を頂いて車で少しドライブ。
ツクシを見つけました。

       

月ヶ瀬と言うところまで(随分遠いと思ったけれどまだ奈良市)。
名前は聞いたことがあったけれど、ここがこんなに梅の名所だとは知らなかった。一面広がる梅の景色。水面に映る姿が美しい。一帯が芳しい香りに包まれて、幻想的でさえあります。
梅、主に白いシンプルな種類の古木がたくさん。
産直ショップで干し梅やシイタケなど買って帰る。

その知り合いは昨年伴侶をなくされて毎日うちで閉じこもっていると言うお話。
今日は出かけれて良かったなあと。それでもどこに行ってもその方との思い出を探して歩いている。

大きく出来たその空白はなかなか付き合いづらいだろうし、埋めようと思っても埋まることはないのかもしれない。それでも毎日寝たら起きるし、お腹は空くし。ただとにかく生きる。
もう少し動けるようになるにはかかるかも知れないなあと思いながらさよならを言って帰る。

さあ、花会式に参加して気持ちもサッと切り替わった。新しい春を元気で迎える。
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