季節の中で 暮らしの中で -Through the seasons and daily life-

現代の都会でプチ昔&田舎暮らし
-old & country style in modern urban life

ループディ

2017-09-03 20:09:05 | 洋書 English books
ランサム・リグスのミスペレグリンと奇妙な子どもたちの原作3冊を先週読み終えた。

Miss Peregrine's Peculiar Children Boxed Set
Ransom Riggs
Quirk Books


人間の中でも特殊な能力のある人たちをピキュリアーと名付けてその人たちが生きる恐怖と勇気の物語になっています。
日本語版は3冊目が見当たらないけど、3冊は全部読んだ方が良い。私は読んで良かった。

人種の事や戦争の事やいろいろ考えながら読んで行く。
殺戮シーンが結構ぐろいし、汚いものがすごく汚く書かれてて異臭がしてきそうな文章の所も結構あります。
そしてめくるめく絶体絶命と危機一髪の押収で、読んでてちょっと食傷気味になることも。
食べない寝ないような日々って3日が限度じゃないかと思う。あんなに休む間もなくずっと冒険とアクションなんて出来ないんじゃないかと思えてくる。
しかも伏線があんまり拾えてない気がして、話としては行き当たりばったりな感も否めない。

でも気になってすごい集中力でずっと全部読み通しました。それはこの作品にそれだけの読ませる力があるからだと思う。

ミスペレグリンに率いられるピキュリアー達が過ごすループと言われる安全地帯は1940年の9月3日が何十年も繰り返されている所。
今日はそのループの日。ループディです。そんな事を考えながら一日過ごす。
爆弾も出てくるので、この頃の爆弾騒ぎの事も考えながら。

1冊目を読んだときに。しばらく英語を読むのから離れてて慣れなくてあんまり意味を拾えなかった。
それでもどんどん読み進むのが私のやり方。
途中からわかってきた。それでも始めの方はわかってなかったので、日本語版を買って読みました。
日本語訳があんまり好きじゃない本もあるけど、これは良いと思います。
そしたら後は自然にずっと最後まで読めました。たぶんそんなに難しい文章ではないと思います。ただ量が多い。

私は読むのは日本語より英語の方が5倍の時間がかかります。だから一冊を日本語だと1日で読めるのに、原作だと1週間くらいかかる。
だからほぼ3週間読みっぱなし。少しの暇も読むのに使っていました。

出てくる悪者のホロウガストとワイトがとにかく恐ろしくて、気味悪い。
その悪者と対峙するやり方が普通の戦い物の話とはちがっていて面白いと思う。

最後にちゃんと丸くうまくまとまって行くので、いろんな事があるけど、安心して読み進んだら良いと思います。
絶対助かるよ!
途中で居なくなった、植物の成長を操る女の子フィオナの行方がわからないまま終わったのが気になる。
他もいろいろ気になっています。もしかして続きがあるのかな?
伏線をちゃんと拾ってくれる物語の方が読んでて気持ち良いなと思う。

だからまた読み始めた。毎年暑い時期に読む本「Holes」
何回読んでも面白い。安心してドキドキを楽しめます。
映画を観たけどあんまりだった。日本語のもちょっと良さが減ってる気がする。
英語で読むのが一番です。

Holes
Louis Sachar
Yearling


英語で読むので面白いと思うのはやっぱりハリーポッター。1冊目から進むごとに英語も難しくなってくる。
言葉の力や伏線の効果をすごく感じる。伏線は冊数を跨いでもある。真ん中から左右対称にとか。それが面白い。
今でもJKローリングのサイトで話が広がったり深まったりしているのがすごい。彼らが生きているよう。

取りあえず暑いうちにHoles読みます。
Comment    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 山道に大輪の花を咲かす | TOP | 歩き考察 »

post a comment

Recent Entries | 洋書 English books