季節の中で 暮らしの中で -Through the seasons and daily life-

現代の都会でプチ昔&田舎暮らし
-old & country style in modern urban life

解決志向ブリーフセラピー

2021-05-16 17:41:00 | 公認心理師
今、zoomでの講座が終わりました。
臨床心理iNEXT主催の「解決志向ブリーフセラピーの基礎と技法」という講座です。
午後1時から5時過ぎまで、みっちりと詰まった講座でした。

ブリーフセラピーのことは「効果が短い間に出る技法」と言う情報しか持ってなくて、
でも役に立つんだったら観ておきたいくらいの気持ちで受けました。
そしたらすごく良かった!

簡単にちょっとやったらすぐ効く、でも根本からは治してないよ!って言う印象だったのが覆った。
違った。

でも昔からあるやり方とは随分と違うようで、司会の先生も戸惑うとおっしゃってました。

それが聴いてみたら、私がずっとやって来たことに近かった。ってかやってきたことそのものだった。
その人のできること、好きなこと、良いことを聴いて、これからできることを一緒に見つけて始める。遂行する。
で、出来たものを一緒に又はみんなで「良いのできたね!」って愛でる。
私が「治さなくて良い」って言われてずっとやって来たことが、実際はその人に良いように働きかけていたことになる。
すごいな!

公認心理師にせっかく成れたのに、心理師としての仕事をしてないなと思ったけれど、
ずっと前からしてたんだったなと思うと嬉しい。それも誰もやってない私だけのスタイルで。
なんだか嬉しくなりました。
私は手仕事を通しての働きかけになるけど、ここで紹介されていたのはカウンセリングで会話の中で行うこと。

その基礎や技法を聴いてみたら、それはとても興味深いことだった。
会話をする事って今日の話を聴いて考えたら、その人の意識や暮らしの細部に手を伸ばして触ってみることだと思った。
方向はセラピストが示唆するけれど、実際に感じるのは触るのはクライエント。
意識してないけど、そのせいで何か不都合が起こっているようなこと、またはそのおかげで大変なことがあってもなんとかやり過ごして来れたようなこと。
それを実際に手を伸ばして触ってみて、ここにこれがあるなと気づいて行く。そのことでその人はその後、歩き方も暮らし方も変わるんだと思う。いきなり大きな問題が変わるんじゃなくて、些細なことを意識したり具体化することでそれが波紋のように暮らしに広がって、結果的には全体的に変化をしていくと言うこと。
明るい方に温かい方に、少しでも安心できる形に。
それはその人にしてみたら、ものすごくダイナミックな転換だと思う。
すごく面白い。
そして最近また始めたフェルデンクライスにも似ている。

そしてどんなに絶望に陥って真っ暗な所にいたとしても、一粒の煌めきを見つけたら、そこから新しい暮らしを創り上げて行けると言うのを聞くと、それはすごい事だなと思った。
聴いていて思い出したのはミヒャエルエンデの「はてしない物語」の中で、ファンタージエンが滅びてもう一度作り直す場面。
全てが終わってしまったと思っても、一粒の煌めく砂からもう一度大きな世界を作り始められる。

どんなに小さくても煌めきを見つける作業。
その価値の大きさ。
それがわかった。

そしてやっぱり私は心理師の仕事に向いてるなと思う。
純粋な好奇心。繊細でタフ。それを持ち合わせてると思うから。
これからも楽しみだな。
私は私のままで今ここで、これからもやって行こう。
そしてこれからも機会を見つけてどんどん勉強して行こう!




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