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季節の中で 暮らしの中で -Through the seasons and daily life-

現代の都会でプチ昔&田舎暮らし
-old & country style in modern urban life

お金を払うと言う事について

2016-01-08 23:29:18 | 工房working place
今日も工房にて。

タグ付けです。
それと大きな作品の仕上げ。綺麗に行ってるんだけど、どうかな?

エーデルワイスにはコサージュ用のピンが付いています。
これがかわいい。小さいようだけどけっこう存在感がある。
見た目は本物のエーデルワイスと殆ど同じ。でも名前の通りほぼ永遠に白い花が咲きます。

       

Alles Guteの相棒(妹)とタグ付けのものを分けて、値段についても相談。
値段、難しいです。作品を作るより難しい。

でももうあまり迷わないことにした。たぶん私がつける値段は高すぎるって事にはならなさそう。
今はたくさんの作品を目の前にしてるけど、これを一年かけて作ったこの時間と、毛刈りの所からの気の遠くなるような手間を考えたら、いくら高いとしてもそれに見合うものにはまだまだならないと思う。
だから「高すぎるんじゃない?」って思わないことにした。納得のいく値段に設定しています。
それは観る人には高いと思えるかも。 量販店と比べたらそれは違います。でも普通の店と比べたらそう変わらないと思う。
私は個展は初めてだけどかなりたくさんの他の作家さんの個展には行った。
それに比べたらまだまだ。思いきれない。だから観る人によっては安すぎると思うかも。

この一つのフェルトの作品にお金を払うと言う事はこういう事を意味します。

羊そのものから始まった刈って洗ってほぐして梳いて、型紙を作って、ひとつひとつの工程を丁寧に進めて作品に仕上げて行くその手間と時間に。
借りている工房やその維持に。そして20年以上もかかって学んで実践してきたフェルトの技術に、世界中でたくさんの美しいものを観て、たくさんの資料を読んで、得たインスピレーションと使う人の事や使う場面の事を考えに考えて作り出したデザインに、対価を払っています。
そして同時に、私たちのこれからの可能性や学び、設備や道具、材料を得るために力を与えて下さっています。
お金を払うと言う事は私にとってはそう言う事です。

社会全体を人の身体に例えるなら、お金は血液だそうです。動くことで廻ることで役目を果たす。温かくて栄養や酸素があって、老廃物も運んでくれる。そんな血液です。
個展での売り上げは私たちの活動を生かす元になります。
この一年は殆ど収入がなくて持ち出しとボランティアでなんとか持っています。この様々な人たちの善意はまさに奇跡的なほど!
それで今は結構な貧血になっていますので、どうぞ納得して気に入られたらご購入よろしくお願いします。

少しでも売れますように!

さあ、一日一日大事にして良い個展にしよう!



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