ちっちゃからいふ

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とらの事

2010年05月17日 | フクモモ
現在闘病中のとら@フクロモモンガ。
何が起きたのか、書いてみようと思います。
かなり長いし、記憶が定かではない部分もありますが、
フクモモ飼いさんの参考になれば...と思います。

異変に気がついたのは4月の終わりでした。

とらは男の子です。
生後約9カ月くらいだと思います。
おしっこがたまっている時、チン×2が出てる事がありました。

それを時々気にして口でひっぱったり舐めたりしていました。
4月の終わりからそれが頻繁に起きるようになり、
なんでもない時にしょっちゅう「しゅんしゅん」「ぶぎぶぎ」と鳴きながら
寝袋の中を激しく動いているのを目撃していました。

いつもなら寝ている昼間でもやたらと出たがりますし、
これはおかしいと思い、5月1日に病院に行きました。
とらをお迎えした当初からフクモモを診てくれる病院を探していたので
早く連れていく事が出来ました。

診察の結果は「発情に伴う異常行動」

とらをお迎えした時からネットでフクモモについての情報を集めていたので
なんとなく予想は出来ていました。

ただ怖いのは、そのイライラから自分自身を傷つけてしまう...
いわゆる自咬に移行していく事です。

昼間出たがるのは先生曰く、メスを探しているのではないかという事でした。

とりあえずその日は抗生物質をもらいました。
これはその行動を抑制する物ではなく、
舐めたりしているうちに傷つけてしまった場合のお薬です。

先生には、あまりに異常行動が続くようであれば
去勢手術をしたほうが良いと言われました。
でもこの時私とオットには去勢手術は全く視野に入っていませんでした。

ちなみにフクモモのチン×2は総排泄孔という
尿道口、肛門、そして生殖器が一つになった穴の中にあり、
チン×2は二股に分かれていてとっても長いです。

さて、とりあえず帰宅しましたが、総排泄孔は腫れてもおらず、
色も綺麗でしたので薬をあげるのはしばらく控える事にしました。

それからなるべく遊ぶ時間を増やしたりしましたが
人間では24時間ずっとかまってやる訳にもいかず、
なかなか落ち着いてはくれませんでした。

一週間くらい経った5月10日、総排泄孔が赤くなってきました。
念のためと思い、処方してもらった薬を飲ませたところ
次の日に下痢をしてしまったのでまた病院に行く事にしました。

5月11日の診察では、薬が合わなかったのかもという事で
別の薬を出してもらい帰宅しました。
この頃から、いつもなら時々出ているチン×2をあまり見なくなっていました。
おしっこをする時、たいてい出ているのにそれも見なくなっていました。

5月12日の夜、総排泄孔から血がにじんでいるのを発見しました。
夜間診察でしたが、病院に連れていきました。
その時に先生にチン×2をあまり見ていない事を話すと
もしかすると結石が出来ていたり、総排泄孔が腫れて
おしっこが出にくい状況かもしれないと言われました。

これはとても危険な状況で、膀胱が破裂してしまうと
おしっこの毒素が体に回り、あっという間に死んでしまうと言われました。

先生は触診で、今のところ膀胱が腫れている様子はないが
もし本格的に調べるなら沈静(軽い麻酔)をかける必要がある事、
フクモモのような小動物の場合、麻酔は100%安全ではない事を
説明してくれました。

とにかくおしっこをしているかを注意深く見るように言われ、
止血と総排泄孔の腫れをひかせる注射をしてもらって帰宅しました。

注射がきいたのか、すぐに出血(といってもにじむ程度でしたが)は止まり、
その日の夜にはおしっこをする時にチン×2を見る事が出来ました。
おしっこもしてるし、チン×2が出てきたので喜んでいたら
今度はチン×2が戻らなくなってしまいました。

これはペニス脱といって、フクモモのオスによくある症状だそうで、
綿棒などで戻す事が出来るとネットで読んだ事があり試してみますが、
総排泄孔の回りが腫れていますから、とても痛がります。
なので少し様子を見る事にしました。

5月13日、チン×2は相変わらず出っぱなしです。
でも腫れている訳でもなく、おしっこも普通にしています。
しかし夜8時頃、チン×2をかじってしまったようで
今までにない出血を発見、チン×2の1本の先の色も変色していたので
また病院に駆け込みました。

おしっこをしているので膀胱などの問題ではないだろうとの事でした。
先生とエリザベスカラーの相談もしました。
ただ、フクモモは動きが激しいし、規定のカラーがないそうで、
沈静してからの作成になると言われました。

それから先生はここまできたら去勢手術したほうが良いと言いました。
このまま預かって手術...と言われたのですが、
私もオットも麻酔の決心がつかず、ひとまず帰宅して
明日の朝一番には結論を出してまた来院する事にしました。

出血がひどかったのと、前日の注射はひとまず効果的だったので
同じ注射をしてもらって帰宅しました。

帰宅してからはオットとの話し合いです。
エリザベスカラーを作るにも軽く麻酔をかける、
手術するには全身麻酔をかける。

私はどうせなら全身麻酔で手術とカラーをと思いましたが
それでもなかなかふんぎりがつきませんでした。

そうやって話しているうちに日付が変わりました。
すると、またもや大出血が...。
この時私もオットも去勢手術をしようと心が決まりました。

後はいつ連れて行くかです。
あんなに小さな体でこの出血量はマズイんじゃないか、
朝までのあと数時間待ったら麻酔に耐えられないんじゃないかと思い、
夜中の1時過ぎでしたが病院に電話して連れて行きました。

着くなり先生は「今すぐエリザベスカラーを作りましょう!」
と言いましたが、私たちは去勢手術をお願いしました。

産まれて初めて書く手術の同意書...手が震えました。

とらといったんお別れをして、後は家で無事に手術が終了するのを
待つばかりです。
当然眠れませんからソファに横になって先生からの電話を待ちました。

そして2時半頃、携帯が鳴りました。
ドキドキしながら電話をとると「無事に手術は終わりました」と!
これは本当に嬉しかったです。

いつお迎えに来るかと聞かれ、そこで私のイベントの事やら
(先生には「仕事」と言いましたけど)オットの仕事の事やら説明して、
本当は今すぐにでも連れて帰りたかったけど
土曜日の夜まで入院出来ないか聞いてみました。

すると先生はフクモモはニオイや雰囲気に敏感だし、
小動物のストレスはとても怖いから
出来ればこれから数日、つきっきりで看病して下さい、
と言いました。

ならば選ぶ余地はありません。
私がイベント不参加にするか、オットが変わりに仕事してくれる人を見つけるか、
それだけの事です。

そうと決まれば一刻も早くお迎えに行きたくて
今すぐ迎えに行ってもいいですか?と聞きました。
夜中の3時になるにもかかわらず、先生は快く承諾してくれました。

迎えに行くとエリザベスカラーをつけたとらがいました。
全身麻酔をしたばかりなのにとっても元気な様子です。
カラーが嫌みたいで外そうと必死になっていました。

先生は手術後の写真や取り出した精巣を見せてくれました。
チン×2の先端の変色はやはり齧って壊死していました。
そこは様子を見て大丈夫との事でした。

飲み薬と塗り薬を出してもらい、塗り薬は数時間おき、
チン×2が乾かないうちに塗って下さいと言われました。

帰宅してからのとらはとても元気で、私もオットも一安心でした。
私は薬を塗らなくてはいけないので、とらのそばで、
ソファで寝る事にしてこの日の夜はやっと過ぎていきました。

5月14日、術後の経過を診てもらう事になっていたので
夕方病院に行きました。
経過は良好、ただし壊死した部分に変化はないので
これからも注意して観察するように言われて帰宅しました。

5月15日、昼間例の「しゅんしゅんぶぎぶぎ」の声がしました。
びっくりして見てみると...なんとチン×2を齧っている!!
先ほども書きましたがフクモモのチン×2は長いのです。
エリザベスカラーを付けていても先端を齧れてしまっていました。
そして一度齧れると分かるとしつこくガジガジやってます。

とうとうまた大出血。
慌ててタクシーを飛ばして病院に行きました。

待合室で待っていると先生から「○○さ~ん、どうぞ~」と
名前を呼ばれました。
するととらが威嚇鳴き!
待合室のみんなに笑われてしまいましたよ(苦笑)
これだけ通っているので病院のニオイや先生を覚えたみたいです。

エリザベスカラーを二周りほど大きくしてもらい帰宅しました。
とらは重そうにしていますが仕方ないですね。

たった数分間の間に齧ってしまったチン×2ですが、
壊死した部分が増えてしまいました...。
よほどストレスがたまっていたんだと思います。

食事も私の手からしか食べれませんし、遊んでもらえませんし、
カラーは邪魔だし。
でもこればっかりは我慢してもらうしかありません。

そして今日のとらですが、チン×2もだいぶ収納されてきて
食欲もあり、おしっこもしていて元気です。
相変わらずカラーが重そうなのと、時々カラーがチン×2に当たって
(これもチン×2を齧ろうとしなければそうならないんだけど)
ぶぎぶぎ怒っていますが、経過は良好のような気がします。

チン×2が完全にひっこむまでカラーは外せませんので
今はそれを待つばかりです。

長くなりましたが、以上がここ数日、とらに起きた出来事です。
心配しすぎるくらい病院に行きましたが、それで良かったかなと思います。
このブログが、フクモモ飼いの皆さんの参考になれば幸いです。