積ん読の部屋♪

本棚に積ん読な本を読了したらばの備忘録。

松原タニシ『事故物件怪談 恐い間取り』内容と感想

2020-08-27 10:45:45 | 電子書籍
二見書房 松原タニシ『事故物件怪談 恐い間取り』(電子書籍版)を読了しました。

内容と感想をざっくりと備忘録として書きます。
※ネタばれがありますのでご注意ください。
※文中の敬称は省略させていただきます。





【目次】
◎ 世の中を震撼させた殺人犯が住んだ部屋
◎ 住むとひき逃げに遭う部屋
◎ 気絶するように体調が悪くなる部屋
◎ 前の住人も前の前の住人も自殺している部屋
◎ 二年に一回死ぬ部屋
◎ 住人がすぐに出ていく部屋
◎ 霊感があると住めない部屋
◎ 特殊清掃アルバイトをやった部屋
◎ インターホンに老人の幽霊が映る部屋
◎ 黒い人がゆっくり近付いてくる部屋
◎ 中庭に墓石のある長屋
◎ 黒いシミが浮き出てくる部屋
◎ 天井の穴から男の顔が突き出ている部屋
◎ インターホンに謎の声が聞えた部屋 etc


【内容】
殺人、自殺、孤独死など「ワケあり物件」の不思議な話を間取り付きで紹介。
事故物件とは、前の住人が自殺・殺人・孤独死・事故などで死んでいる部屋や家のこと。そんな「事故物件」を転々としている、「事故物件住みます芸人」の松原タニシ、初の書き下ろし単行本を電子書籍化。


【感想】
夏だし、暑いし、現実逃避的に非日常を感じるのは怪談かな~?と思い、電子書籍を購入してみた。
松竹芸能所属の芸人、松原タニシの事故物件に住んでみた経験談と知人友人から聞いた話をまとめたもの。半分くらいは聞いた話になっている。間取りが怖いというより、その部屋と建物自体が怖い…という感じ。

感想はというと、ほぼほぼ知っている話だった。CSで放送されている『怪談テラーズ』や『実話怪談倶楽部』で聞いた話ばかりだった。あれ?これ知っているよ~と。怖いけど、知っている話ばかりだったので怖さも半減という感じ。実際に自分が体験したら、洒落にならないくらい怖いのだろうが…。

姫だるまが出てくる話で思い出したのは、禍々しい(本人談)漫画家の伊藤三巳華の『視えるんです。』にも姫だるまの怖い話があった。こちらのほうが怖かったな~。
伊藤三巳華の漫画は可愛い絵柄にも関わらず、内容は結構ハードで怖い。本人の経験したことばかりなのでなおさら。文章より視覚的な漫画のほうがインパクトが強いのかもしれない。まぁ、ただ単に文章力の問題かもしれないけど。
インターホンの画像に残っていたという男性の姿は、かなり怖い…。写真は見なければよかったかも…と後悔したくらい。こんなことがあったら、絶対にそこには住めない!

怪談住職こと三木大雲に、著者一人だけ顔が真っ黒に写っていたという集合写真を見てもらい、「あと5年で大変なことになる」と言われたそうだ。タイムリミットは来年あたりらしい…。怖い…。


【余談】
自分自身には霊感は全くなく、見えもしないし、聞こえもしない。一生このままでいいけど。せいぜい、「ここ気持ち悪いな…」という場所があるくらいだ。例えば、池袋のサンシャイン60とか古戦場跡とか。
ただ、知人友人には霊感があったり、なくても不思議な体験をした人が何人もいる。わりとよくあることなのかもしれないな~と思う。

過去記事にも書いたのでよろしかったらどうぞ♪

いつも書籍を購入している、ハイブリッド型総合書店 hontoで電子書籍を購入した。DLも使い勝手もよかったのでKindleよりいいかな~と思っている。
電子書籍のリーダーアプリは幾つもあるけど、どれが一番なんだろうね~? 全部試してみるわけにもいけないしね。




田中康弘『山怪 山人が語る不思議な話』内容と感想

2020-08-24 10:18:42 | 電子書籍
山と渓谷社 田中康弘『山怪 山人が語る不思議な話』(電子書籍版)を読了しました。

内容と感想をざっくりと備忘録として書きます。
※ネタばれがありますのでご注意ください。
※文中の敬称は省略させていただきます。





【目次】
序文
Ⅰ 阿仁マタギの山
狐火があふれる地/なぜか全裸で/楽しい夜店/生臭いものが好き/狐の復讐/見える人と見えない人/狸は音だけで満足する/消えた青い池/人魂、狐火、勝新太郎/親友の気配/辿り着かない道/蛇と山の不思議な関係/汚れた御札/マタギの臨死体験/叫ぶ者/白銀の怪物

Ⅱ 異界への扉
狐と神隠し/不死身の白鹿/来たのは誰だ/もう一人いる/道の向こうに/響き渡る絶叫/僕はここにいる/謎の山盛りご飯/山塊に蠢くもの/鶴岡市朝日地区/出羽三山/鷹匠の体験/奈良県山中・吉野町/ツチノコは跳び跳ねる/足の無い人/只見町/山から出られない/行者の忠告

Ⅲ タマシイとの邂逅
帰らない人/死者の微笑み/迎えに来る者/ナビの策略/椎葉村にて/テントの周りには/宮城県七が宿町/なぜか左右が逆になる/不気味な訪問者/奈良県天川村/帰ってくる人/固まる爺婆/お寺とタマシイ/飛ぶ女/帰ってくる大蛇/呼ぶ人、来る人/狐憑き/真夜中の石臼/狐火になった男


【内容】
著者の田中康弘が交流のある秋田・阿仁のマタギたちや、各地の猟師、山で働き暮らす人びとからから、実話として聞いた山の奇妙で怖ろしい体験談を多数収録。
話者が自分で経験したこととして語る物語は、リアリティがあり、とらえどころのない山の裏側の世界を垣間見させてくれる。山の怪談、現代版遠野物語。


【感想】
オカルトやホラーではなく、なんとなく不思議なお話が好きなので、夏でもあるし電子書籍版を購入してみた。

「山怪」と書いて「さんかい」と読む。初めて見た言葉なので、正直、読み方がわからず「やま?さん?えっと~どっち?」と思ったのは内緒。
日本の山にいる何かーはっきりしない何かを「山怪」と呼ぶのだそうだ。
山での不思議な出来事の類や謎の現象譚を、地道に日本各地に赴いて取材して収集しまとめたもの。
大体が狐や狸の仕業で、妖怪?の仕業ということもあるらしい。化かされたり、取り憑かれたり、狐火が見えたり、音が聞こえたりするらしい。
「らしい」ばかりだが、本当のことは誰にもわからないし、あるのかないのかそれもわからない。それでいいんだと思う。全ての事柄において、明確な答えが用意されているほうが逆におかしいと思うし。
答えはあってないようなもの、信じるも信じないも自由だが、ただ「不思議な現象」があったことだけは事実。それはそれとして、ただそのまま受け止めていいのではないだろうか?

ほんのり。。と怖いような怖くないような、どこか懐かしい気持ちがする怪異譚ばかり。するすると読めて楽しめる一冊。
まだ続編があるようなので、また購入するかも。


【余談】
狐といえば…亡くなった父のことを思い出した。父は山育ちで山が大好きな山男で、山菜や植物を採ってくるのが趣味だった。山男といっても登山ではなく、生活に近い山歩きというのだろうか?この本に出てくる男性陣に近いと思う。
その父から子供の頃に聞いたお話をふと。。思い出した。狐のお話だ。
父がまだ子供の頃、親にお使いを頼まれて、一人で油揚げを買いに行った帰りのこと。暗くなった山の細い道を歩いていると、後ろから狐が一匹ついてくる。飛びかかってくるでもなく、吠えるわけでもなく、一定の距離を保ってただずっとついてくるのだそうだ。父はまだ子供だし、「怖かったな~子供だからと舐められていたんだろうな」と言っていた。油揚げは無事だったそうだ。
「山怪」のひとつに出てきそうなお話だな。。

いつも書籍を購入している、ハイブリッド型総合書店 honto で初めて電子書籍を購入してみた。AmazonのKindle版を何冊か購入していたのだけど、最近なぜかDLが上手くいかないものがあったり、読みやすいようなそうでもないような。。微妙な使い勝手が気になっていたので、今回は honto で購入してみた。
結果、DLも問題なかったし、読みやすかったのでこちらでもいいかな~と。DLと削除の速度が遅くなるらしいけど。SDカードに保存先を変更しておいた。メモリが心配なのでね。

そういえば…。AmazonのKindle版の感想をアップしていないことに今、気づいた。まぁ、フラワーアレンジメントの本とかコミックだったので、そのときは別にいいかな~と思ったような記憶が。そのうち気が向けばアップするかも。



宮部みゆき『おまえさん(下)』あらすじと感想

2020-08-17 11:30:46 | 紙の書籍
講談社文庫 宮部みゆき『おまえさん(下)』を読了しました。

あらすじと感想をざっくりと備忘録として書きます。
※ネタばれがありますのでご注意ください。
※文中の敬称は省略させていただきます。





【目次】
おまえさん(十九~二十一)
残り柿
転び神
磯の鮑
犬おどし


【あらすじ】
父親が殺され、瓶屋を仕切ることになった一人娘の史乃。気丈に振る舞う彼女を信之輔は気にかけていた。一方、親兵衛の奉公先だった生薬問屋の当主から明かされた二十年前の因縁と隠された罪。
正は負に通じ、負はころりと正に変わる。平四郎の甥っ子・弓之助は絡まった人間関係を解きほぐすことができるのか?


【感想】
弓之助が大方の謎が解けたので、関係者を集めていざ謎解きをすることになる。おとく屋の二階に平四郎、弓之助、本宮源右衛門、真島信之輔、政五郎、おでこ、大黒屋藤衛門、佐多枝、おとしが一同に会した。エルキュール・ポワロの謎解きのシーンのようでもある。
弓之助の推理した話が長く一向に着地しないので、さすがに謎解きを引っ張るにしても冒頭から冗長気味。
誰かが話す、また誰かが合いの手を入れる。エンドレス。
話が回想という名の枝葉を茂らせ剪定が必要なのに、どんどん逸れていって話が長くなる。ちょっとイライラ。

同心の平四郎は瓶屋の後添え佐多枝のことをよく思っていなかった。佐多枝がおとく屋の二階に呼び出されたとき、初めてちゃんと対峙してそれが間違っていたことに気がつく。「つまり、人が人をどう思うかということなど、何かの拍子にころりと変わるのだ。掌を返せば雨、掌を返せば雲。今まで見くびってていて、相済まぬ。」と心の中で詫びる。
まぁ。。そんなものだろうとは思う。それでも、自分の非を素直に認めるところは偉い。できそうでできないことのひとつだから。

ご隠居の源右衛門が言った「余分の命」という言葉が深く哀しい…。自分も武家の長男ではなく冷や飯食いの身から婿入りし、数年で訳あって出戻り、親戚をたらい回しにされてきた身の上なのだ。どこにも自分の居場所がなかった人生だった。
長男に生まれなかったのは自分のせいではない。だが、武家に限らず跡取りの長男以外は皆、無駄飯食いで長じれば厄介者になる。さっさと婿入りするか、自分でなにがしかの生きる道を見つけなければならない。生きていかなけばいけないからだ…。
自分の身の上を憐れみ、人を妬み、恨みを募らせた者が他者に刃を向けてしまう。哀しいがそれはやっぱりだめだ…。辛くてもだめだ…。

瓶屋の一人娘史乃が最初から怪しい匂いがしていると思っていたら、案の定ビンゴ! 史乃と医者の見習いだった秋川哲秋が犯人だった。思ったより意外性のない結末。
追ってをかけられ手傷を負い、川に飛び込んだ哲秋こと哲次は水死体となり発見される。その筵を掛けられた遺体に対面した史乃は、身も世もなくすがりついて泣きわめく。「おまえさん!おまえさん!」。
裕福な瓶屋の一人娘、まだ十五歳の小娘は祝言も挙げぬうちに女になっていた。史乃の佐多枝や哲次の馴染みの夜鷹に対する嫉妬が、女だな…と溜め息が出る。
作品のタイトル『おまえさん』はこの史乃の魂の叫びだったのだな。。

ラスト、平四郎が胸の中で呟く。「人は何にでもなれる。厄介なことに、なろうと思わなくても何かになってしまうこともある。柿になったり、鮑になったり、鬼になったり仏になったり、神様になってみたりもする。それでも所詮は人なんだ。人でいるのが、いちばん似合いだ。」
そうだなぁ。。としみじみ思った。












宮部みゆき『おまえさん(上)』あらすじと感想

2020-08-15 11:14:00 | 紙の書籍
講談社文庫 宮部みゆき『おまえさん(上)』を読了しました。

あらすじと感想をざっくりと備忘録として書きます。
※ネタばれがありますのでご注意ください。
※文中の敬称は省略させていただきます。





【目次】
「おまえさん」(一~十八)


【あらすじ】
痒み止めの新薬「王疹膏」を売り出していた瓶屋の主人、新兵衛が斬り殺された。本所深川の同心・平四郎は、将来を嘱望される同心の信之輔と調べに乗り出す。検分にやってきた八丁堀の変わり者“ご隠居”源五右衛門はその斬り口が少し前に見つかった身元不明の亡骸と同じだと断言する。
両者に通じる因縁とは…。


【感想】
『ぼんくら(上)(下)』、『日暮らし(上)(下)』に続く江戸時代もの。『日暮らし(上)(下)』は読了したのに、もたもたしていて感想をアップし損ねた作品。やっぱり、感想は読了直後にさかさかとアップしないといけないな~。
どちらもNHKでドラマ化されていて、読みながら演じていた役者の顔が浮かび、本所の岡っ引き政五郎を亡き大杉漣が演じていたことを思い出したりした。

宮部みゆきの時代ものには、①艶っぽいが性格に難のある女、②利発で健気な子供、③酒毒で頭がいかれた乱暴者がよく出てくる。この作品では、①はおでこの生みの母親おきえ、②はおでこと平四郎の甥の弓之助、③は包丁を振り回してお縄になった仙太郎。
よく登場するということは、これらのキャラクターは物語を作りやすく、話を転がしやすいのだろうか?

主人公の平四郎は昼行灯のようないたってやる気のない御仁。口癖は「めんどくせぇなぁー」だ。読んでいてイライラすることもしばしば。
とはいえ、律儀な働き者の小平次やお徳、しっかりものの妻、やり手の政五郎などがいて、一人くらいは気の抜けた者がいたほうが、読んでいてほっ。。とできるのかもしれない。この性格が暴力や殺人、差別や偏見、嫉妬や妬みなどの重さから、作品全体を軽くしてくれるのだと思う。

弓之助は恐ろしいほどの美形に生まれついた少年だ。あまりに美しいので、「この子は町屋で育つのは剣呑です」と平四郎の妻(弓之助の母親は姉)に心配され、武家である井筒家の養子にしたいと願っている。
「弓之助のように生まれつくこと。その違いはどれくらいのものなのか?人生の道のりは、どんなふうに異なるか?」と、平四郎は己の馬面は棚上げにして考えるのがおかしかったりする。
本人の預かり知らぬところの容姿の美醜が、人生をどう転がすのか興味があるのだろう。もっともだと思う。

事件を探索していく件はわくわくする。幾つもの些末な事柄がひとつひとつ集まってきて、ピースがぱちぱち!とはまっていくようで小気味よく楽しい。
身元不明の死体だった男は、「両足の中指が長い」ことが決めてとなって身元が判明する。これは…。横溝正史の『悪魔の手毬唄』と一緒だよ~と思ったのは、私だけではないと思う。宮部みゆきが知らぬ訳はないので、横溝正史へのオマージュなのだろう。

人間関係、過去の因縁が絡んで絡んでもつれきった糸を、ひとつひとつ丁寧に解いてゆく小気味のいいミステリー。
下巻はどう展開していくのか楽しみ♪






宮部みゆき『あかんべえ(下)』あらすじと感想

2020-08-06 10:44:48 | 紙の書籍
新潮文庫 宮部みゆき『あかんべえ(下)』を読了しました。

あらすじと感想をざっくりと備忘録として書きます。
※ネタばれがありますのでご注意ください。
※文中の敬称は省略させていただきます。





【目次】
あかんべえ 下巻
解説ー理想像について 菊地秀行


【あらすじ】
料理屋「ふね屋」には五人の亡者が迷っていた。あかんべえをする少女、美男の若侍、婀娜っぽい姐さん、按摩のじいさん、宴席で暴れたおどろ髪の男。亡者と心を通わせていくうちに、おりんは、ふね屋の怪異が三十年前にここで起きた忌まわしい事件に関わっていることに気づく。
幾重もの因縁の糸はほどかれ、亡者は成仏できるのだろうか?
ファンタジーとミステリーと人情話が溶け込んだ江戸時代もの。


【感想】
下巻のほうがするすると読み進められた。上巻では亡者絡みの騒動が次々に起き、訳がわからず??となっていたから。

亡者のおみつが言う台詞、「ああ、嫌だ嫌だ! 人ってのはどうしてこう、汚いんだろうね。どうしてもっと潔くなれないんだろう?」。同じ亡者の玄之介が「それがわかれば苦労はないさ」と答える。刺さる台詞だ…。

白子屋たちがふね屋に会する件では、名前が似たりよったりで紛らわしい。特に町人の女性たち(亡者も含めて)は皆、頭に「お」がつく平仮名なので余計に混乱してくる。読んでいて「誰だっけ?続き柄は?」と、頭がフル回転しながらなのでおもしろいけど疲れてくる。横溝正史の作品を読んでいる気分になった。

おゆうは父親の白子屋に捨てられた恨みと、腹違いの妹への妬みで生きながら亡者のようになっていた。亡者のおどろ髪がおゆうに向かって言う台詞が痛く哀しい。。真実だから。
「おまえの、親父。妹。おまえの、ものじゃない。親父も、妹も、おまえの、ものじゃない。親父も、妹も、おまえの、取り分じゃない。他人だ。争っても、何もない。争おうと、思ったときに、争ってでも、ほしかったもの、おまえがほしかった取り分、そんなものは、消えて、なくなってしまった。みんな、消えて、なくなって、しまった。だから、おまえは、他所へ行った方が、ずっとずっと、よかったんだよ」

亡者の銀次とおどろ髪の件は、もう完全にオカルトかホラー。ちょっとくどいかもしれない。

「心のしこり」と「何かへ強い想い」がある者が、同じ心情をもつ亡者が見える…ということになっている。だから見える者には見えるし、見えない者には見えない。唯一の例外はおりんだけだ。
最後は大団円。おりんが亡者を見てしまう謎が解き明かされる。全ての伏線はきっちりと回収されて、絵画の消失点に向かっていくような感覚がした。
ホラー風味をふりかけた上質な江戸時代ものファンタジー作品。