積ん読の部屋♪

本棚に積ん読な本を読了したらばの備忘録。

三才ブックス『世界でいちばん素敵な 花と草木の教室』の感想

2018-07-30 10:44:11 | 紙の書籍
三才ブックス『世界でいちばん素敵な 花と草木の教室』を読了しました♪

感想をざっくりと備忘録として書きます。
※ネタばれがありますのでご注意ください。
※文中の敬称は省略させていただきます。




【目次】
はじめに
花はなぜ咲くの?
花はなぜ毎年決まった時期に咲くの?
植物はどうやって季節の変化を知るの?
花の咲く植物は何種類あるの?
花はどうしてカラフルなの?
いい香りのする花があるのはなぜ?
一度は行ってみたい世界の絶景花畑1
花のつくりは花によって違うの?
コケ植物やシダ植物は、なぜ花が咲かないの?
植物の種は、どうやって広がるの?
砂漠に咲く花はあるの?
一度は行ってみたい世界の絶景花畑2
アジサイの色は、なぜ変わるの?
ヒマワリの花は、本当に太陽を追いかけるの?
植物にも、休む時間はあるの?
アサガオが朝早くから咲くのはなぜ?
タンポポには花びらが何枚あるの?
バラのトゲはなんのためにあるの?
一度は行ってみたい世界の絶景花畑3
よく似た花の見分け方を教えて!
葉が緑色なのはなぜ?
葉の中にある筋はなに?
なぜ木の枝は枝分かれするの?
秋になると、なぜ木の葉が落ちるの?
竹は木なの?
一度は行ってみたい世界の絶景花畑4
キノコって、植物なの?
海草と海藻は同じものなの?
植物は、どうやって自分の体を守っているの?
植物の先祖はなに?
植物がなくなったら、どうなるの?
一度は行ってみたい世界の絶景花畑5
世界でいちばん大きな花は?
植物はどのくらいまで背が高くなるの?
世界最高齢の木って何歳くらい?
バラ以外で種類の多い花を教えて。
面白い姿をした花を教えて!
めったに咲かない花を教えて!
花の女王がバラなら、王様もあるの?
植物名索引
フォトグラファーリスト
主な参考文献


【感想】
三才ブックスの『世界でいちばん素敵な~』シリーズの植物版。

素朴な疑問だけど、どこに訊いたらいいのかわからないことを知ることができる。Google先生も万能ではないし。
Q&A形式で疑問に答えており、綺麗な写真が豊富でただ眺めているだけでも楽しい一冊♪
114~115p.の「Q植物の祖先はなに? Aシアノバクテリアという細菌を細胞に取り込んだ微生物です。」というのが個人的には一番びっくり! 微生物、それも細菌を取り込んだというのがすごい。
まぁ、人の細胞内にあるミトコンドリアも似たようなものだから、そういう意味では納得だ。

他にも雲や星、虫や鳥もあり、気になっているので順番に読んでみたいと思う。



荒木健太郎さんの著書4冊を読了しました♪

2018-07-24 11:35:58 | 紙の書籍
最近メディアにもどんどん進出中、雲研究者・荒木健太郎さんの著書4冊を読了しました♪

目次と感想をざっくりと備忘録として書きます。
※ネタばれがありますのでご注意ください。
※文中の敬称は省略させていただきます。





【目次】
『雲の中では何が起こっているのか』
第1章 雲を楽しむための基礎
1 雲って何?
2 雲の分類 - 十種雲形
3 雲を作る空気と水
4 雲と風、前線、低気圧
5 地球における大気と雲
6 雲をなす粒子の姿
第2章 目で見て楽しむ雲と空
1 実践! 雲による観天望気
2 雲による気流の可視化
3 雲と光のコラボレーション
第3章 微粒子から雲、雲から降水へ
1 雲粒子誕生の“核”信犯
2 「暖かい雨」ができるまで
3 「冷たい雨」を追いかけろ!
4 小さいヤツらが世界を変える! 意図的・非意図的気象改変
第4章 雲の性格と一生
1 雲を生み出すチカラ
2 対流性の雲
3 層状性の雲
4 雲の性格とエアロゾルの関係
第5章 気象災害を引き起こす雲
1 竜巻をもたらす積乱雲
2 雷雲の中で起こっていること
3 豪雨をもたらす対流システム
4 豪雨と降雪雲による対流システム
第6章 雲をつかもうとしている話
1 室内実験による雲の研究 - 雲生成チャンバー
2 雲の中に突っ込め! 雲の直接観測
3 離れた場所から雲を知る! リモートセンシング
4 雲の謎解きから気象予測のさらなる高みへ
あとがき
参考文献
本書に関連する書籍など
索引

『雲を愛する技術』
はじめに
第1章 雲を愛するための基礎
1・1 雲を愛する技術とは
1・2 雲とは何か
1・3 雲を作る空気の性質
1・4 雲をなす粒子
1・5 雲の人生を決めるもの
1・6 雲と風の関係
第2章 様々な雲
2・1 十種雲形
2・2 さらなる雲の分類
2・3 特殊な雲たち
2・4 高層大気の雲
第3章 美しい雲と空
3・1 大気による彩り
3・2 水の粒による彩り
3・3 氷の粒による彩り
3・4 夜空の輝き
3・5 電気で光る空
3・6 汚れた空も愛おしい
第4章 雲の心を読む
4・1 雲による流れの可視化
4・2 雲が伝える大気の気持ち
4・3 危険を呼びかける雲
4・4 災害をもたらす雲
4・5 怖がられることの多い雲や空
第5章 雲への愛をもっと深める
5・1 雲と遊ぶ
5・2 身近な雲科学で遊ぶ
5・3 雲と上手く付き合う
5・4 雲への愛を伝えよう
あとがき
動画一覧
参考文献
スペシャル・サンクス

『世界でいちばん素敵な 雲の教室』
はじめに
雲ってなに?
雲は何種類あるの?
もっと細かい雲の分類はあるの?
雲の一部が不思議な形になってる!
いつもと違う雲にも出会いたい!
UFOみたいな雲がいた!
空はどうして青いの?
朝焼け・夕焼けはどうして赤いの?
きれいな色の空が見たい!
「天使のはしご」ってなに?どうしてできるの?
緑色に見える太陽があるって本当?
蜃気楼はどうして起こるの?
虹はどんな空で出会えるの?
ダブルレインボーがあるなら、トリプルレインボーもあるの?
いろんな虹を見てみたい!
太陽のまわりに虹色が見えた!これも虹?
虹色の雲が見たい!
自分の影から広がる虹色の光はなに?
雨が降ってないのに空に虹が出た!
夜空も楽しみたい!
霧と雲ってなにが違うの?
「ゲリラ豪雨」ってなに?
竜巻ってなに?
雷はどんな雲から落ちてくるの?
雹はどうして夏にも降るの?
日本に台風が多いのはなぜ?
雪はどうして冬に降るの?
雪の結晶って何種類あるの?
雪結晶を撮ってみたい!
地震雲ってあるの?
日中は忙しくてなかなか空を見上げられない…
雲から天気を予想したい!
雲ともっと仲良くなりたい!
おわりに
雲の話はつづく
参考文献 スペシャルサンクス
フォトグラファーリスト
索引

『せきらんうんのいっしょう』


【感想】
『雲の中では何が起こっているのか』
『雲を愛する技術』
『世界でいちばん素敵な 雲の教室』
『せきらんうんのいっしょう』
上から下にいくほど難易度が低くなり、初心者向け。『せきらんうんのいっしょう』は、子供たちにも楽しんで学べるような絵本でイラストが可愛い♡ ラストはうるっ。。と。


【余談】
『世界でいちばん素敵な 雲の教室』は発売前に「先読み」で参加していて、「スペシャルサンクス」に名前を載せていただいた書籍。楽しかったな~♪
ちょっとお疲れのとき、心がささくれているとき、ほんの数分でも空を見上げるとその美しさにとげとげした気持ちが和んでいくのがわかる。
皆さまにもおすすめしたい♪


【リンク】
荒木健太郎氏の YouTubeチャンネルはこちら。→ 「Kentaro ARAKI」
雲やお天気のことについてわかりやすく解説されていて、知識アップになるコンテンツがたくさん。よろしかったらぜひ♪



恩田陸『夜のピクニック』のあらすじと感想

2018-07-14 17:06:52 | 紙の書籍
新潮文庫 恩田陸『夜のピクニック』を読了しました。

あらすじと感想をざっくりと備忘録として書きます。
※ネタばれがありますのでご注意ください。
※文中の敬称は省略させていただきます。




【目次】
夜のピクニック
解説 池上冬樹


【あらすじ】
西脇融と甲田貴子は同じ北高に通う高校三年生。異母兄弟でもある。
貴子は融の父親、西脇恒が貴子の母親 甲田聡子と浮気をした際にできた子供。聡子はシングルマザーとして貴子を育ててきた。
お互いの家は没交渉であり、貴子は父親に会ったこともないし、母親も養育費などを請求することもなかった。恒が胃癌で亡くなったのは貴子たちが高校に入学する前のことで、葬儀でこちらを恐ろしい目で睨みつけていた少年が融だ。
融の母親はずっと二人を無視し続けていて、遺族に頭を下げた聡子にも知らん振りをしていたのだった。
そんな複雑な関係のまま、高校生活最後の「夜間歩行」という長距離を夜通し歩くという行事に参加する。やがて二人は、それぞれに複雑な感情を抱えながらも気持ちを少しづつ通わせる。


【感想】
解説(池上冬樹)にもあったが、この作品はノスタルジックでリリカル、懐かしくて切ない小説だ。誰にでもどこかに共感やキュン♡としたり、胸が苦しくなったりするポイントがあるはず。
ストーリーは高校最後の「夜間歩行」という行事に参加している登場人物たちが、ただひたすら夜通し歩くだけである。それだけなのになんとも言えない読後感が残る素敵な作品だと思う。
融が貴子とその母親に感じる思い、貴子が融とその母親に感じる思い。それぞれにそれぞれの立場と感情があり、単純にいい悪いだけでは済まないのが人というものなのだろう。
そいうところの描写が本当に上手くて胸にぐっとくるので、思わず涙が出たりするのだ。
「夜間歩行」が終わる頃には融も貴子も、自分の中でもやもやしていたものを少しばかり消化していき、少しだけ大人になっていく。そんなところの文章が好きだ。

恩田陸の文章は読みやすく、多分、私の「読む」という生理にあっているのだと思う。ストレスがないというのかな。
作者によっては共感ができて不快感がなくても、「読む」という生理に合わないのかプチストレスになってしまう作品がある。こういう作品に出会うとちょっぴり悲しい気分になる。残念。。と感じるのだと思う。


【余談】
某レビューで「長い」という感想を目にしたが、私はそうでもなかったかな~。全447p.を長いと感じるか、そうでもないと感じるかは読む人次第かな?

恩田陸は2005年本屋大賞『夜のピクニック』、第156回直木賞『蜜蜂と遠雷』、2017年本屋大賞『蜜蜂と遠雷』を受賞している。「史上初の快挙達成!」と帯にあった。
恩田陸はあと2冊購入しているので、いつまでも「積読」にならないようにしないとね。

思い出したことがある。大学生のときのこと。
私のいた大学にも似たような行事があって、年一回、夜通し歩く。ただひたすら。
その後、卒業前にいろいろとあったらしく、中止になったらしい…。こんなことやっているのはわが校だけかと思っていたんだが、ほかにもあるのかもしれない。
そういえば、高校も長距離遠足というか耐久遠足というのがあった。校門出発で東の山頂まで行って戻ってくるという、とんでもなくしんどい行事が。これ、出席を取る行事。出席日数にカウントされるので、さぼれない。
元気が有り余っている一部の男子はスタートからダッシュ!そのまま走り続け、午前中に校舎に戻ってきてお弁当食べてお昼寝してから、夕方にようやく戻ってきた生徒と帰宅するーという正気の沙汰ではないことをやっていたな~。

これって日本人気質なんだろうか? やたら「頑張る!」とか「根性!」とかを試すような古い伝統行事が残っているのは。特に高校では文武両道を謳う進学校に多いと思う。
まぁ、いいとか悪いとかではなく、青春の1ページということで。