晴れときどき化学、ところにより雑想

もしかしたら何かの役に立つかもしれない化学のお話(と、よしなしごと)

ベンゼン環

2012年02月24日 23時22分10秒 | 化学のお話
ベンゼン環というのは、いわゆる「亀の甲」のことですが、

もう少し具体的に言うと、芳香族化合物に含まれている、6個の炭素原子からなる環状の構造のことです。


ベンゼンについては、その組成(C6H6)がわかってからも、しばらくの間は構造がわからないままでしたが、

1865年にドイツの化学者ケクレによって環状構造であると提案され、その後実験的にも証明されて現在に至ります。


ベンゼンのC6H6という組成を基に、炭素の4本の手を過不足なく使った構造を考えていたケクレは、

夢の中でそのヒントを得たと言われています。

その夢とは、「一匹の蛇が自分の尻尾をくわえてぐるぐる回り出した」というものだったそうです。


普通の人であれば、何かを暗示しているような夢を見たとしても、それを問題解決に使えないことが多いように思います。

やはり普段からどれだけ考えているか、ということが勝負の分かれ目なのかもしれません。

※今回は自省の念をこめて書いてみました。




コメントを投稿