晴れときどき化学、ところにより雑想

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ナイアシンについて

2013年10月05日 01時35分07秒 | 化学のお話
ナイアシン (Niacin) はニコチン酸ビタミン (NIcotinic ACid vitamIN) の略称で、現在はビタミンB3とも呼ばれます。

ヒトの場合、食事からのビタミンB3が不足すると、皮膚炎、下痢、認知障害の3つの症状が現れるペラグラという病気になります。


この病気が栄養障害によるものだとわかってからは、このニコチン酸ビタミンが食品に添加されるようになりましたが、

製パン業者がこのビタミン添加の白パンを作ったときに、「ニコチン酸」という名前を「ナイアシン」と変えました。

これは「ニコチン酸」と、たばこなどに含まれる有害物質である「ニコチン」との混同を避けるためだったと言われています。


確かにこの化合物名だけではまぎらわしくて、よく知らない人には誤解を招いてしまいそうな感じがしますね。





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