晴れときどき化学、ところにより雑想

もしかしたら何かの役に立つかもしれない化学のお話(と、よしなしごと)

手品の小道具

2013年02月09日 22時53分12秒 | 化学のお話
手品を見ていると、一瞬にして燃えて、灰などが残らずに跡形もなくなってしまう紙が出てくることがありますが、これはニトロセルロースという物質でできています。


紙を構成しているのは主にセルロースという物質ですが、

このセルロースの水酸基をニトロ化することで、ニトロセルロースが得られます。


ニトロ化の度合いが高いものは、火薬として用いられます。

一方で、手品で用いるようなものは、当然のことながらニトロ化の度合いを低めに抑えてあります。


なお手品用品としては、紙だけでなく、綿や紐の形状でも販売されているようです。

実際に燃やしてみると、マジシャン気分を味わえると思いますが、

くれぐれも火の取り扱いには注意してください。