晴れときどき化学、ところにより雑想

もしかしたら何かの役に立つかもしれない化学のお話(と、よしなしごと)

定性分析と定量分析

2012年07月13日 21時53分49秒 | 化学のお話
定性分析と定量分析の違いは、

定性分析が、対象となる分析試料(サンプル)に何が含まれているか、ということを明らかにする分析に対して、

定量分析は、対象となる分析試料の中に、何が、どれくらい含まれているか、ということを明らかにする分析になります。


一般的には、分析する試料中に何が入っているか、だけが必要な場合(定性分析のみでよい場合)はあまりなく、

大抵の場合において、何がどれだけ含まれているか、までが要求されるようになっています。


例えば何かの製品で不具合が起きた場合において、特に物質面からその原因に迫る場合には、どうしても定量分析が必要となります。

※定量的なデータがないと、原因の解明だけでなく、その対策についても具体性に欠けてしまうことになります。


最近では、機器分析の発達によって、試料をそのままの形で分析することができるようになりました(非破壊分析)。

ひと昔前では想像できなかったような方法で分析ができるようになってきているので、

今後も新たな分析手法が登場して、今の私たちが想像できないような形で分析が行われていくのだろうなぁ、と思っています。





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