晴れときどき化学、ところにより雑想

もしかしたら何かの役に立つかもしれない化学のお話(と、よしなしごと)

反応速度を上げる方法

2012年05月01日 22時18分23秒 | 化学のお話
化学反応の速度を上げるための方法としては、一般的に、

1)濃度を高くする
2)温度を上げる
3)表面積を大きくする
4)触媒を使う

などがあります。


それぞれについて少しだけ詳しく書いてみると以下のようになります。

1)濃度を高くする

反応するもの(反応物)の濃度を上げることによって、一定体積あたりの反応物の数が増えます。

そうすると、お互いがぶつかりやすくなるので、反応する確率が上がり、その分だけ反応が速く進むことになります。


2)温度を上げる

温度を上げると、温度が低い場合よりも、反応物がより活発に動き回るようになります。

結果として、お互いがぶつかり合う確率が上がり、その分だけ反応が速く進むことになります。

※ちなみに温度を10℃上げると、反応速度は約2倍になります。


3)表面積を大きくする

反応物が固体のときは、細かくすればするほどその表面積が大きくなります。

触れ合う面積が大きくなることで反応する確率が増えるため、その結果として反応が速く進むことになります。


4)触媒を使う

その反応に適した触媒を用いることで、飛躍的に反応速度を上げることができます。

触媒を使用することで活性化エネルギーの低い反応経路が実現されるため、その反応がより速く進むことになります。

(活性化エネルギーの「山」を越えられる反応物が多くなることで、触媒がない場合よりも反応が進みやすくなるということです)。


※反応の種類によっては、最適な濃度や温度がある場合もありますので、あくまでも一般的なお話として捉えておいてもらえればと思います。




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