大陸旅遊倶楽部的日記

三国志・水滸伝・史記の旅と中国茶のほかモロモロ…

黄龍 その②五彩池(ごさいち)

2017年10月22日 | 中国の旅

ロープウェイは10分ほどで3600m地点に到着するが、池からは少し離れている。
ロープウェイを降りて団体と化した観光客は、看板に従って五彩池を目指す。
道は九寨溝と同じく、板張りの遊歩道に整備されている。

▼池の向こうの橋のようになっている遊歩道をまわって一番上の五彩池に出る

四川省北部に聳える岷山(みんざん)山脈の最高峰、雪宝頂(せっぽうちょう)は標高5588m。
東ヒマラヤ山脈の造山運動によっておよそ200万年前に誕生した石灰岩の山で、山麓の斜面に
黄色い石灰質の沢がある。
その沢はさながら黄色い龍が横たわるように見えるため、黄龍と呼ばれるようになったそうだ
(by中国神秘紀行)。

石灰が黄色くなる理由は未だ判っていないらしい。
黄龍は標高3600mから3100mの斜面4kmに渡り、黄色い堤に囲われた3400の池があるそうだ。
黄龍や九寨溝の標高、長さ等見る文献や現地の表示等まちまちだが、どれも大きくは変わらないのでそんなもんか、と思っていただければ幸い。なにしろ中国ですから。 

そうそう、石灰が沈殿してできた水盤(池)群を石灰華段(せっかいかだん)というらしい。

黄龍は世界有数のカルスト地形として、1992年に「世界自然遺産」に登録された。


▲五彩池(曇り)/前方の山は晴れているが、手前の池上空は曇った状態。こんなに暗くなる。

五彩池にたどり着くと17:20過ぎだった。
想定では午前中の11時ごろには観光が始まっていたはずなので、6時間遅れでたどり着いた訳だ。

山の天気は変わりやすいと聞いていたが、その通り上空を大きな雲が足早に通り過ぎていき、
晴れと曇りを繰り返していた。曇ると一瞬で暗くなる。 

▼五彩池越しの黄龍古寺。少し晴れた。

五彩池は黄龍にまつわる五人の仙人が作り出したと云われる池。
青、白、黄色、緑、黒、五人の仙人がそれぞれ5つの色になったと伝えられる。
五彩池の池の数は693にも上ると云う。…本当か?

▼晴れるとエメラルドグリーン…というかシアン系の薄い緑がかった水色が本当に素晴らしい
 …ちょっと温泉チック

▼五彩池には3つの仏塔だか石灯籠(?)が立っていた



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