大陸旅遊倶楽部的日記

三国志・水滸伝・史記の旅と中国茶のほかモロモロ…

T49次 北京~襄陽 その三

2015年10月25日 | 中国の旅

列車の旅の楽しみは車窓を流れる風景だが、日没とともにそれも終わるので
後は寝るばかり。19時を回ったところで歯を磨いて、トイレに入って寝る。

今回の寝台車の旅 、昔と何かが違う気がする。

列車に乗ってからというもの、何が違っているのか気になっているのだが、
それが何だかわからない。

列車の乗客が身奇麗になっている?

いや、以前から軟臥の乗客は身奇麗だった。
身奇麗になったのは自分の方だ(笑)。 

列車の設備が良くなったとか?

いや、列車の設備は20世紀から全く変わっていない。
ここまで進歩がないのもビックリだ。
トイレは相変わらず汚い。

ちなみに軟臥のトイレは車両の前後に洋式と和式が一つずつ備わっている。
汚い洋式トイレほど悲惨なものはないので、主に和式トイレを使う習慣がついている。

洗面所のシェーバー用のコンセントで、服務員に隠れながらiPhoneの充電を
している乗客が居るとか?

そんなことではない。

では、いったい何が違うのか?

翌朝、起きたときに気づいた。

……そういえば、車内放送がない。

乗車してからの違和感は、いつも大音響で流れていた車内放送が
ないということだった。

中国の車内放送は、流行の歌謡曲、相声(中国の漫才)、
到着駅のアナウンス等、朝7時頃から硬臥消灯時間の21時まで
大音響で流れていた。(駅のアナウンスに関しては真夜中でもある。) 

軟臥にはスピーカーのON/OFFスイッチがついていたが、
そのスイッチも故障していたり、
隣のコンパートメントで放送がONになっていたりして
聞こえなかったことはなかった。

静かだから過ごしやすかったんだ…。

放送がないと、車内に響くのは列車のゴトゴトいう音と乗客の話し声のみ。
夜遅くなると、列車の音のみだからかなり静かな環境になっていた。

よく寝たので朝の4時ごろに目が覚める。
乗客が起きだす前にトイレと洗面を済ませると、通路の椅子に腰掛けて
夜明けを待った。 


  ▲南陽近辺の田園風景と朝日

少し明るくなってシルエットが見え始めた畑を眺めながら、ふと、気がついた。

車内放送がなくて静かなのはいいが、駅の到着アナウンスが無いということは、
乗り過ごしてしまう恐れがあるということではあるまいか…。

突然到着時刻が気になってきた。



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