大陸旅遊倶楽部的日記

三国志・水滸伝・史記の旅と中国茶のほかモロモロ…

老紅湯(ラオホンタン)

2005年06月16日 | お茶/中国茶

河南省許昌郊外の311国道沿いの陳化店(ちんかてん)は、良質な水が出るということで、地元では有名です。ここの井戸水は沸かさなくても飲めるんですよ。日本人にしてみたらあたりまえのことですが、中国の水は殆ど沸かさないと飲めません。
昔、そのことを知らずに水を飲みつづけていたというパッカー(男性)も居たので、要は消化器系が強いか弱いかの問題かもしれませんが、普通飲みません(笑)。
ミネラルウォーター等のペットボトル水の出現で、旅行者の中国飲水事情も改善されましたねぇ。ミネラルウォーターでなく、沸かした水もペットボトルに詰めて売られてます。缶ジュースも都会のホテル位にしかなかった時代は、マイ水筒は必需品でしたが…。


老紅湯の茶葉

話は逸れましたが、陳化店付近ではお茶が栽培されていますので、国道沿いにはお茶をここの良い水で飲ませてくれる茶店があります。栽培されているお茶は当然緑茶ですが、お茶しに来る人々のお目当ては老紅湯と呼ばれるお茶です。
地元ではかなり有名なこのお茶は、一口に言うと「ほうじ茶」かな…。味と香りは強いて云えば、日本のほうじ茶+高級プアール茶÷2という感じです。
1ポット1元(約14円)、お湯はお代わりし放題。でも国道沿いの為、土ぼこりを立ててトラックが通るので、長居する気にはなりませんが(笑)。
どんなにお金持ちが来ても、ここではこの老紅湯を注文するそうです。茶葉は見て判る通り、クズ茶みたいでしょ(笑)。少々燻されたような、透明感のある香りと、爽やかな後味がたまりません。こういうほうじ茶のようなお茶が美味しく飲めるのは、水がいいからでしょうねぇ。陳化店の良い水を使うと、クズのようなお茶でも美味しく飲めちゃうということなんでしょうか。この時は老紅湯よりかなり割高になる緑茶と老紅湯を注文。緑茶も美味しかったのですが、中国で日本的な感じの「ほうじ茶」に巡りあったことがなかったので、老紅湯はかなりインパクトがありました。


老紅湯を淹れてます

これは緑茶