団地サイズ

「こういうマンションの畳って、みんな団地サイズなんでしょ？」

聞いてる主旨はわかるが、正確に言うと答えはＮＯ．
団地サイズというのは公団だか、公社だか、都営だかは知りませんが、とにかくそういうサイズの定まった畳があるのです。
現在の建物はそんな昔の規格を引っ張り出してきて図面を引くと言うことはありませんので、正確には団地サイズではありません。

たぶん寸詰まりということを言っているのでしょう。
今は寸法を間（けん）では計りませんから、帖や坪でぴたぴたとはまることはありません。
１間（けん）は約181.8cmですが、帖や坪を意識しても180cmに丸めます。
ましてマンションなどの場合は、構造計算や日影、斜線など法でがんじがらめなので有効利用をしようとすれば間モジュールにとらわれず、出せるところは出して引っ込めるところは引っ込めます。

そうはいっても居室の６帖というのは使い勝手がよく、ニーズもあるので面積などはそれに近づけます。

帖に換算するときは、１坪が２帖になります。
１坪は1/0.3025平米です。

その結果、5.7帖とか、5.6帖とか、６帖に近い区画が生まれます。
更にコンクリート住宅の場合、木造に比べて壁厚があります。
上の計算は壁の芯で測った面積ですので内法面積は更に小さくなります。

それでも、その部屋に６枚の畳を敷けば６帖間です。
もちろん、畳の寸法は特注です。
マンションはみんな特注です。

ですから、こりゃ詐欺だろ。と思えるような畳も存在しますし、逆に間
延びして広い６帖間も存在します。
分譲マンションなどでデベロッパーのパンフなどには６枚の畳があって
も、正確に「和室5.7帖」などと書いてありますが、やはり壁心計算です。
賃貸マンションなどは平気で「和室6帖」と書きますので、実際に測って
みることも必要でしょう。



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