★☆ 愛しき時間(とき) ☆★

2007年に乳がんと肺がんを克復しました。
現在 ACTH単独欠損症(特定疾患)、糖尿病の闘病中です☆

突発性難聴(発症15日目)

2008年04月17日 | 突発性難聴(右耳)

【突発性難聴☆闘病記録】(5)

★2008年4月17日(木)★
 <治療開始6日>
※<今後、近所の耳鼻科を『森山耳鼻科』(仮名)と表示します>

今日は、森山耳鼻科の受診日だった。

12日(土)・・・初診
14日(月)・・・再診(右耳では電話の声がまったく聴こえないことを報告)
17日(木)・・・本日、3回目の受診


午前11時前、森山耳鼻科着。
自宅から徒歩3分。
雨のせいか、待合室に、患者さんは2、3人程度。

すぐに、診察前の聴覚検査のために名前を呼ばれる。
看護師さんともちょっと馴れてきて、
笑顔で会話ができた。

電話ボックスのような無響室?に入室して、
ヘッドホンをつけられ、
ボタンを渡される。

「では・・・始めますね。
いつものように、音が聴こえたらボタンを押してください」

看護師さんは、無響室から出て、
検査を始められる。

小窓越しに看護師さんが見える。

私は緊張していた。

なぜならば、この検査データーに基づいて、
私の今の症状を医師が診断されることになるから、
ボタンを押し間違えると、データーが違ってくる。
小さな、小さな音を聴き取るという、緊張の時間。

目を閉じて、音を聴き取ることに集中した。

いろいろな大病を経験し、
さまざまな検査を繰り返してきた私だけれど、
この聴覚検査は苦手だ。
いまだに自信がない。


検査が終わって、
「中待合でお待ちください」
「はい」

診察室から、子供の泣き声が聞こえていた。
何の病気なのかしら?かわいそうに・・・
でも、『おかあさーん!おかあさーん』という男の子の声はかわいいなー、
私の息子なんて、
今は大人になって、メールの返事もすぐにはこないのに・・・。

そんなことを考えながら、数分待つ。

その男の子の次に私が呼ばれた。


先生にとっては、たくさんの患者さんの中の一人の私。

診察室に入ると、
先生は、私がどんな症状で通院しているか、カルテで確認しておられた。
(まだ、3回目なので)

ちょっと沈黙があったので、

「先日は、お忙しい時間に、
新幹線に乗っていいかどうか、お電話しましてすみませんでした」

「あ、いえ、いえ・・・」(カルテを見ながら)

「実はあの日、家族の反対もありまして、結局、横浜行きは中止して、
H病院の方へ行ってまいりました。
『内科を待つ間に、耳鼻科を受診してきてください』という看護師さんの指示があり、
耳鼻科と内科内分泌科の診察を受けてまいりましたが、
この聴覚検査のデーターはH病院からあずかってきたものです」

私はH病院のデーターのコピーを渡した。
先生は、

「あ、そうですか・・・」

H病院のデーターに目を通しながら、

「この結果は・・・変ですねー。
このデーターだと、ぜんぜん聴こえない人のレベルになっています。
当院で検査したデーターがこちらですが、
まったく異なっていますね」

カルテに綴じた聴覚検査のデーターを私に提示しながら、
説明が始まった。

「この3本の線のこの色が12日の結果で、
こちらが、2回目、今日のが、この青い色で示しています」

グラフに示されている聴覚曲線を見ながら説明を受けた。
ほんとだ、H病院の結果とは全然違う。

「当院で検査した結果では、そんなに異常は出ていません。
健康な人は、このあたりからこのあたりで(10~20㏈)?で、
貴女は、右耳に少し異常が出ていますが、
ほとんど正常値に近いのですけどね・・・」

「そうですか・・・・・・・(わかったようなわからないような?)
でも、電話の声は右耳ではまったく聴こえないのですが、
それはなぜですか?」

「・・・・それは・・・ちょっとわからないですね」

そして、先生ご自身の手で、
私の左耳(正常)をふさいで、

「今、私の声が聞こえますが?」

「はい、ちょっと小さめですが、ちゃんと聞き取れます」

「今、左耳(正常)を使わずに右耳(異常)だけで聞いたことになります。
それだけ聞こえたら、大丈夫なんですけどね・・・・」

「そんなことを言われても・・・・」なんて思いながら、
自分でもよくわからなくなってきた。

「日常の会話では、4000ヘルツまでの音を多くふくみ、
雑音は、主に高・低周波が多いと言われています。
生活していく上では、雑音に対して、聴覚の感度は低く、
コミュニケーションに対しては、感度が高いほうが望ましいのです」


「・・・・?・・・・?」(だんだん、話が専門的になり、よくわからなくなった)

「貴女の場合、この高音に対してが、非常に悪く、
これは、以前からそういう傾向にあったのか・・・?
そのために、今、耳鳴りがしているのか・・・
・・・この高音のために耳鳴りがしているとすれば、
これは、ちょっと治りにくいかもしれません」

「そうですか・・・・・生涯ですか?」

「そうですね・・・でも、だんだん、慣れてくるものですよ」


「えっ!?そんな問題ではないでしょ!」って心の中で叫んだ。

でも、耳鼻科を受診される患者さんの中には、
非常に重篤の方もおられ、
先生はそんな方をも診ておられるのでそのように言われたのであって、
私程度だったら、いいほうだと解釈したほうがいいのかとも思った。

「耳鳴りはどうですか?」

「相変わらず、しています」

「ずっとですか?」

「はい、一日中です。
朝、起床時はちょっと静かみたいですが、
会話が始まると、耳鳴りが大きくなります。
昨日は、友人からの電話があったりして、疲れたのか、
その直後から、すっごく大きく『ガンガン』耳鳴りがして、
めまいの症状もでたりしました・・・」

「そうですか・・・」(深刻そう・・)

先生の顔色を見ながら、一喜一憂する私。

「症状が出てから、もっと早く診てもらえばよかったと後悔しています。
10日目に来ましたので・・・」


「いえ・・・そんなことはないですよ」

相変わらず、楽天的な先生。

「まだ、2週間は、治る見込みのある期間ですから、
もう少し、薬を続けてみましょう」

「治る見込みのある2週間という言葉が非常に嬉しかった。

ガンバロウと思った。

「よろしくお願いいたします」

「えっと、プレドニン(ステロイド)のほうは、
H病院の内分泌科の先生は、どう言われましたか?」

「あ、重なっても大丈夫と言われました。
森山先生の言われるように飲んでくださいとのことです」

「そうですかー。
じょじょに、ステロイドは減らしていきます。
今日、明日は、一日、2回朝夕、プレドニン2錠を飲んで、
次の日からは、1錠に減らしましょう」

「はい、わかりました」

「次は・・22日の火曜日に来れますか?」

「はい、大丈夫です。 ありがとうございました」


今日の診察は、そんな感じで、
いつもより、森山先生と意思の疎通ができた気がした。

H病院の耳鼻科の先生も、
この森山先生のことをご存知で、
「とてもいい先生です」と言われていたので、
私自身、すごく安心した。

医師と患者の出会い。
不思議なご縁でつながっているけれど、
今後は、森山先生を信頼して、治療に専念したいと思う。


≪今日処方された薬≫(5日分)

★プレドニン錠5mg 1日2回 (朝2錠 夕2錠)<4/17・18>
★プレドニン錠5mg 1日2回 (朝1錠 夕1錠)<4/19・20・21>
 (炎症を抑える薬)
              
★メチコバール500 1日3回 毎食後(朝1錠 昼1錠 夕1錠)
 (ビタミンB12。末梢神経の働きを正常にする薬)

★アデホスコーワ顆粒10% 1日3回(朝1包 昼1包 夕1包)
 (血液の流れをよくする薬)

★セルベックスカプセル50mg 1日3回(朝1個 昼1個 夕1個)
 (胃の粘膜を丈夫にする薬)



☆★=☆★=☆★=☆★=☆★=☆★

昨夜、妹から 『お守り』が届いた。
私の病気平癒を祈って、お参りしてくれたみたい。
その他、私の気持ちが和らぐように選んでくれた品々、
メッセージカードも入っていて、すっごく嬉しかった。
なんて優しい妹なんだろう!
すごく元気が出たよ!
ありがとう!!!!!

右乳癌を宣告され、乳房温存療法手術のとき、
右乳癌が再発したとき、
右乳房全摘出手術をするとき、
肺癌(左)の手術をするとき、
ACTH単独欠損症の診断を受けたとき、

いつも、どんなに忙しくても、
どんなお天気でも、
どんなに駐車場を待たされても、
一番に私の病気を心配し、優先して、
お参りし、『お守り』を送ってくれる妹。

私が望めば、
いつでもすぐに東京から帰ってくれる妹。

そのお陰で、私はここまで元気に生きてこれた。
癌も克服できた。

妹に、お礼の電話をしていて、
ポロポロ涙が出て仕方なかった。

「早く治ってね」と妹はしきりに言った。

突発性難聴は、『会話』が悪影響すると知っているので、
妹は手短に切ろうとするが、
私は、話したくて・・・・

昨夜、泣いたためか・・?
ステロイドの副作用のためか・・?
今朝は、顔がむくんでいた。

今日、薬局でお薬を受け取る時、

「もう、ステロイドの副作用は出てくるのですか?」と尋ねたら、
「いえ、まだ5日間なので出ないと思いますよ」
「そうですよね・・・
なんだか、顔がむくんできたような気がして・・・
安静にして、楽に過ごしているから、太ったのかしら?(笑)」

そんな冗談も言えるようになった。

これからの2週間が、私の一生にかかっている。
耳鳴りや難聴が、生涯残るか、改善されてくるのか・・・
非常に大切な時だ。

穏やかに、穏やかに、過ごしていきたい。






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