命のカウントダウン2(健康余命924日)

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認知症について

2024-06-24 23:41:52 | 
高齢者の交通事故が目立ちます。
高速道路を逆走したり、ブレーキとアクセルを踏み間違えたり

運転免許証の更新期間が満了する日の年齢が75歳以上のドライバーは、認知機能検査等を受けなければならないこととされています。
明らかに認知症と認定されるような方が自動車の運転免許を更新できないようなシステムです。

70歳から74歳までの高齢者には、高齢者講習というステップも存在します。これは、受けなければなりませんが、受けると必ず通ります。失格することがありません。
69歳までの免許更新に比べて、2時間の時間的浪費と、¥6,450の金銭的浪費をすれば、誰でもこの関門を通過することは可能です。
私も今年、この関門を通過させていただきました。一緒に受講した方の中には、相当に危なっかしい方もおられましたが、全員パス!!。警察退職者にお金を落とすだけのシステムだと感じました。

75歳以上の認知機能検査ですが・・・・
これも そう簡単には落ちませんです。
落ちたとしても、最終判断は認知症を判断できる医師に任されています。
坂根医院にも診断希望者来院されますが、私はそんな判断はしたくないので、専門医に送ります。
医師免許を持っていれば、その判断は「出来る」のですが、私はしたくありません。「私は大丈夫」と思っている人に対して、「貴方が運転したら危ないと思うので、運転免許取り上げますね。」と言えないです。

危なっかしいなぁと感じる高齢者(中には高齢者ではなくても危なっかしい方もおられます)結構おられます。その方たちのほとんどが、何とか無事故で過ごされています。小さな接触事故などは起こされているのかもしれませんが、大きな事故は殆ど起こされていません。その方たちの運転免許を「運転が危なっかしいから」と、取り上げる事が得策だとも思えない私です。私の活動圏は、奈良県の中程度の田舎で、車が無いととてつもなく不便です。車が無いと手足をもがれた感じすらします。私なら、車無くても自転車や電動バイクを使って移動しますが、運転免許を取り上げられたら、電動バイクにも乗れなくなって自転車だけになるので、相当に行動範囲は制限されます。時間当たりの行動は半減以下になるでしょう。

現在は、昼休みの4時間で昼ご飯を夫婦で食べ、往診を多ければ1日に8件程度こなしています。
免許を失くしても、昼ご飯は配偶者に運転してもらえば昼食は現在と同じく可能でしょうが・・・・往診は・・・現在、高田、橿原、田原本、三宅、広陵と坂根医院から半径6㎞程度で飛び回っておりますので・・・自転車だと1日3件がせいぜいだと思われます。今日行った高田の患家、高田市のハローワークのまだ向こうなのですよ。ここだと、1日1件すら無理かもしれないですね。

私は、今年70歳になりました。物忘れがひどくなった自覚は十分にあります。ですが、今のところ日常生活には支障はない段階だと思っております。とはいえ、往診の患者さんの家、迷うことが増えました。数か月に一度しか行かない家だと、ほぼ確実に迷います。以前ならそんなことはなかったのですがねぇ。

今のところ、私、アクセルとブレーキを踏み違えることは無くて・・・踏み間違えてもそう簡単に事故に結びつかない様にマニュアル車に、配偶者に「なんでこんなに面倒な車に乗るの?」と言われながらも乗り続けております。

普通、認知症はステップなしに、ゆるゆるとなだらかな坂を下るように進行悪化していきます。ですから、何時から認知症の門をくぐったのか、誰にも(本人にも周囲にも)分らないのです。私、認知症の門をくぐりつつあるのだとは自覚しています。でも、まだその門は先にあると感じています。でも、何時かは通り過ぎるのですよねぇ。

迷惑を掛けない段階で身を引きたいとは思っているのですが、こんな私でも「先生に診てほしい、何時までも」などと言ってくださる方もおられるのですよ。嬉しいですよねぇ。仕事は生きがいでもあるのです。

多分ですが・・・引退したら・・・すぐにボケ爺になりそうです。
患者さんたちの認知症とも対峙していますが、同時に自分自身のボケとも対峙せざるを得ない私です。それを考えると、そう簡単に引退も出来ないのかなぁとも思うのであります。もう、70歳超えたのですのにねぇ!!!

どうすりゃいいのか 思案橋 なのでございます!!