志布志事件 元警察官証言 事件見直すべき

2013-11-26 | 事件
志布志事件 元警察官証言 事件見直すべき

(鹿児島県)

志布志事件で無罪となった住民たちが国と県に損害賠償を求めている裁判。

18日証言台に立った元警察官は当時、事件そのものに疑問を持ち捜査会議で意見していたことを明らかにした。

当時の捜査方針に対して警察内部に消極的な意見があったことが明らかになったのは一連の裁判で初めて。

この裁判は、2003年の県議選をめぐるいわゆる志布志事件で、無罪が確定した住民たちが国と県に対して総額2億8000万円の損害賠償を求めているもの。

18日は事件当時、捜査にあたっていた元警察官が証言台に立った。

元警察官は、平成15年6月下旬に開かれた捜査会議の中で当時の志布志警察署長に対し、事件の見直しをこう意見したと証言した。

「この事件は供述のみで成り立っている。山の中の集落で買収会合が何回も開かれ多額の現金が配られることはおかしい。事件を見直したほうがいいのではないでしょうか?」

さらに、「もう1人捜査に対する反対意見を言った警察官がいた」と打ち明けた。

しかし、当時の署長からは「多額の金が同じ人に配られた事件は過去にもある」と言い返されたと証言した。

また、元警察官は事件が不自然とは思わなかったかとの問いに対し、「これまでの経験ではあまりない構図だと思った」とも述べた。

志布志無罪国賠弁護団の野平康博事務局長は「今回のように自分が捜査会議で消極意見を述べたと証言したのは彼が初めて。当時の捜査状況からして見直しの必要があったことを一捜査員ではあるが
裏付け捜査の中からそのように述べたことはこの捜査自体が適正に行われていなかったことを示す一事情だ」と述べた。
[ 2013/7/18 18:37 ]
http://kry.co.jp/news/news8723723.html






(2013年6月20日掲載)
消えぬ疑問 癒えぬ痛み なぜ、自分たちが疑われたのか… 志布志事件から10年

2003年の鹿児島県議選をめぐる公選法違反冤罪(えんざい)事件(志布志事件)から10年。

強圧的な取り調べを受けた住民やその家族が負った心の傷は今も癒えない。

「なぜ自分たちが疑われたのか」‐。

住民は二つの民事訴訟を通じ事件の真相解明を求めている。
 
「10年経った今、苦しい、悔しいという感情しか思い出せません」。

志布志市で5月12日に開かれた被害者や支援者が出席した集会で、懐(ふところ)健一郎さん(29)は声を詰まらせた。
 
懐さんは、大声で自白を迫る取り調べに耐えられず自宅庭の柿の木で首をつろうとした父俊裕さん(64)と母智津子さん(60)を間一髪で救った。

職場の人たちは「志布志事件の懐さん(の長男)だね」と冷ややかだった。
 
無罪が確定した藤山忠(すなお)さん(65)は、買い物中に「(起訴された)あの人だよ」と後ろ指を指される生活を何年も送った。

県警への怒りから刑事ドラマを見ることができず、取り調べの夢を見て跳び起き眠れなくなることもあるという。
 
「踏み字」を強いられた川畑幸夫さん(67)は「一度付いた『容疑者』のイメージが完全に拭いきれるまで、事件は終わらない」と訴えた。
 
   ■   ■
 
事件をめぐっては、元被告とは別の7人が強圧的な取り調べで精神的苦痛を受けたとして06年に県を相手に起こした賠償請求訴訟と、元被告や遺族が07年に起こした国家賠償請求訴訟が進行中だ。

「お金が欲しいんじゃない。本当のことを知って名誉を取り戻したい」と06年訴訟の原告団長浜野博さん(74)。

住民は裁判の中で、事件の端緒や取り調べの実態が明らかになることを期待した。
 
二つの訴訟ではこれまでに、当時の捜査員を含む約30人が証言台に立った。

しかし、捜査関係者は原告側の質問に対し「覚えていない」「分からない」との発言を繰り返した。

昨年11月には当時の志布志署長が初めて出廷したが、「真実の供述を得た」と捜査の正当性を強調するだけだった。
 
ある捜査員は懐俊裕さんの自殺未遂ついて「(心当たりを)考えても仕方ない」と答えた。俊裕さんは「真相どころか謝罪の意すら感じられない」と拳を握りしめた。
 
   ■   ■
 
当時の捜査員の証言がほとんど得られない中、06年訴訟で原告側は、捜査の経緯や手法が記載された資料の開示を県警に命令するよう鹿児島地裁に求めた。

しかし、地裁は5月「将来の捜査や公判に影響を及ぼす」として申し立てを却下した。
 
一方、元被告の支援者が、訴訟とは別に県警に開示を求めた捜査資料がほとんど黒塗りで開示されたことについて、県情報公開・個人情報保護審査会は4月、関係者の供述や日時などを開示すべきだと答申。

県公安委員会は対応を協議しており資料の内容が明らかになる可能性も出てきた。
 
志布志事件がきっかけとなり、警察や検察は裁判員裁判の対象事件などで、取り調べの一部の録音・録画(可視化)を導入した。

国賠訴訟の原告団長を務める藤山さんは「証拠開示も取り調べの可視化も『一部』が最も危険。やるなら全部やらないと相手の都合のいいように使われ、冤罪事件はまた起きる」と訴えた。
http://www.nishinippon.co.jp/wordbox/word/7218/9720









公選法 違反 冤罪 懐健一郎 懐俊裕 懐智津子 懐 藤山忠 藤山 忠 原告 団長 浜野博 原告団 浜野 博 裁判 2013


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【 選挙違反冤罪事件 深谷市議選 】埼玉県警が有権者に「虚偽証言強要」 (【 選挙違反冤罪事件 深谷市議選 】埼玉県警が有権者に「虚偽証言強要」)
2016-12-01 22:07:31

【 選挙違反冤罪事件 深谷市議選 】埼玉県警が有権者に「虚偽証言強要」
http://blog.livedoor.jp/saitamalvdoor/archives/9097739.html

深谷市議選 選挙違反 冤罪事件は、志布志事件に匹敵する事犯。
当時、捜査二課課長補佐の可能性がある真野益夫は、2016年3月から捜査二課主席調査官兼次席。


【 埼玉県警 本部長 】
2010年08月~2012年06月 埼玉県警本部長 警視監 横山雅之
2012年06月 長官官房付 警視監に

【 捜査第二課課長 】
2010年08月~2012年03月 埼玉県警捜査2課長 警視 高橋俊章
2012年03月 岩手県警警務部長 任警視正に

【 捜査第二課主席調査官兼次席 】
2009年10月~捜査第二課主席調査官 警視 川上博和
~2011年9月 捜査第二課主席調査官兼次席 警視 川上博和

【 捜査第二課調査官 】
2011年3月~2011年9月 捜査第二課調査官 警視 木村育男
2011年9月~2012年3月 捜査第二課次席 警視 木村育男
2012年3月~2013年9月 捜査第二課主席調査官兼次席 警視 木村育男

2005年3月~2011年3月 捜査第二課課長補佐 警部 乳井英伸
2011年3月~2011年9月 捜査第二課調査官心得 乳井英伸
2011年9月~2013年3月 捜査第二課調査官 警視 乳井英伸

【 捜査第二課課長補佐 】

2009年3月~2012年9月 捜査第二課課長補佐 警部 田中敬
2009年10月~2016年3月 捜査第二課課長補佐 警部 小野澤正和
2010年3月~2012年3月 捜査第二課課長補佐 警部 大久保裕一
2010年9月~2013年3月 捜査第二課課長補佐 警部 渡邊勝利
2008年3月~2013年3月 捜査第二課課長補佐 警部 成田建一
2008年3月~2014年3月 捜査第二課課長補佐 警部 増渕健
2010年3月~2013年3月 捜査第二課課長補佐 警部 宮本治
宮本治は 2015年3月~2016年3月 捜査第二課調査官 警視に

【 2011年4月に 捜査第二課課長補佐 警部か? 】

2005年3月~ 捜査第二課付 警部 真野益夫
不明~2011年9月 捜査第二課課長補佐 警部 真野益夫
2011年9月 捜査第二課調査官心得 真野益夫
2011年10月~2014年3月 捜査第二課調査官 警視 真野益夫
2016年3月~捜査第二課主席調査官兼次席 警視 真野益夫

【 深谷警察署 】

2011年3月~2012年8月 深谷警察署 署長 警視 山本淳
2011年2月~2012年3月 深谷警察署 副署長 警視 茂木邦英


埼玉県警:虚偽証言強要の疑い…供応買収事件で19人に

統一地方選の埼玉県深谷市議選で二十数人を飲食接待したとして、市議の永田勝彦(67)と妻文恵(64)の両容疑者が公職選挙法違反(供応買収)容疑で埼玉県警に逮捕される事件があり、毎日新聞が接待を受けたとされる住民に聞いたところ、取材に応じた20人全員が「会費を支払った」と証言した。うち19人は「『会費は払っていない』という調書に署名させられた」と話し、中には、朝から晩まで連日聴取されたり、「払ったと言っているのはあなただけ」と言われたケースもあったという。県警が取り調べで虚偽の証言を強要していた疑いが浮上した。

 ◇深谷市議選・選挙違反
両容疑者の勾留期限は28日で、さいたま地検の処分が注目される。
県警発表によると、両容疑者の逮捕容疑は市議選告示前の2月中旬、深谷市内のレストランで、支持者二十数人に、票の取りまとめなどの選挙運動をする報酬として1人当たり数千円相当の飲食を提供したとしている。
県警は4月下旬から出席者を任意で事情聴取し、「会費はなく、全額を市議側が負担した」として今月8日に両容疑者を逮捕。実際に提供された酒食の代金は1人当たり約4900円とみられる。
出席者の相談を受けた白井正明弁護士らによると、会合には両容疑者のほか28人が参加し、事前の案内文には「会費3000円」と記されている。両容疑者も「会費を集めた」と容疑を否認している。
毎日新聞が28人を個別に取材したところ、20人(うち2人は家族)が応じた。20人全員が会合当日または事前に会費を払ったと県警に説明したが、うち19人は主張が受け入れられず、聴取の1~5日ほどで「払っていない」との調書に署名したという。残りの1人は「会費を払った」と主張し続けているが、聴取は延べ12日に及んだ。
「家計簿に会費の支出を書いていたのに、信じてもらえなかった」「子供を呼び出そうかと言われた」など、強引さを批判した。
白井弁護士は「捜査側の想定した事実に適合しないと聞く耳をもたず、強引かつ執拗(しつよう)な取り調べで事実に反する供述調書が作成された」と批判し、18日付で県警に抗議文を送った。抗議文では、鹿児島県議選を巡る選挙違反事件で12人全員の無罪が確定した志布志事件に触れ「志布志事件に匹敵する事犯。可視化(録音・録画)による取り調べのやり直しを求める」としている。
県警幹部は「休憩をとるなど適正な取り調べを心がける中、時間がかかった面はあった。住民がそう言って(否認して)いるから捜査はおしまい、というわけにはいかない」と話す。別の幹部は「着手(永田市議の逮捕)前に住民から話を聞き、ほぼ全員が『会費はなかった』と認めた」と話した。
永田容疑者は4月24日に投開票された同市議選に無所属で出馬し当選。3期目。

 ◇供応買収◇
投票や選挙運動の報酬として有権者に飲食などを提供する行為。公職選挙法は、3年以下の懲役・禁錮か50万円以下の罰金を科すと定め、接待を受けた側も対象になる。金額に関する規定はない。過去には、一部の会費を支払った場合でも実際の飲食費との差額分が罪に問われたケースもある。
2011年5月26日 2時37分(最終更新 5月26日 7時34分)毎日新聞
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110526k0000m040152000c.html

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