最前線の子育て論byはやし浩司(2)

子育て最前線で活躍する、お父さん、お母さんのためのBLOG

●笑って楽しもう、幼児教育

2011-03-28 23:44:33 | 日記
【幼児と笑おう】はやし浩司 2011-03-28

++++++++++++++++++

今日は3月、最後のレッスン。
年長児に「筆算」を教えてみました。
少しハメをはずしました。
どうか、お笑いください。

なおもっと見てくださる人は、
http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/
より、
「BW公開教室」へ、お進みください。

+++++++++++++++++++

【2/4より】


<iframe title="YouTube video player" width="480" height="390" src="http://www.youtube.com/embed/DebNSV6ngX8" frameborder="0" allowfullscreen></iframe>


【3/4より】


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Hiroshi Hayashi+++++++March. 2011++++++はやし浩司・林浩司


●反動形成

2011-03-28 11:32:19 | 日記
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子育て最前線の育児論byはやし浩司   2011年 3月 28日
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【1】(子育てのこと)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

休みます。

【2】(特集)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

【反動形成】2月10日(木曜日)

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今日は、木曜日。
よくわかっている。
が、木曜日は、何かと忙しい。
それもあって、木曜日になるたびに、こう思う。
「今日は、だいじょうだろうか?」と。
つまり体力がつづくだろうか、と。

昨日は、朝、30分のウォーキングをした。
午後、約3時間、外を歩いた。
歩きたくて歩いたわけではないが、ともかくも
歩いた。
計3時間30分。
運動量としては、まずまず。

そんなわけで、今は、こう思う。
「今日は、だいじょうぶ」と。

++++++++++++++

●反動形成

 「反動形成」という言葉がある。
何度かそれについて、書いた。

 要するに、本当の自分を隠し、仮面をかぶること。
よくあるのは、こんな例。

ケチな人が、そのケチを隠すために、気前のよい自分をわざとおおげさに見せたりする。
あるいは教育ママが、人には、「私は子どもに勉強しなさいと言ったことはありません」と、
ウソをついたりする。
子どもの世界でも、よく見られる。
よい兄、よい姉を演じながら、その実、裏で陰湿な弟いじめや、妹いじめを繰り返したり
する。

 本当の自分を見抜かれるのがこわく、その反動として、正反対の自分を演ずる。
たとえば内面に潜む攻撃心や、憎悪を隠すため、妙にやさしい人間を演ずるのもそれ。
「仮面(ペルソナ)」とちがうのは、「正反対」という部分。
たとえばショッピングセンターの売り子が見せる、あの笑顔は、仮面である。
仮面をかぶりながら、客にものを売る。

反動形成は、それとはちがう。
心の中に別室をつくり、その中に自分を押し込む。
これを「抑圧」というが、日常的に、心がその抑圧状態になる。
本当の自分をさらけ出したら、自分の立場そのものが、あやうくなる。
正反対の自分を演ずることによって、自分の立場を取り繕う。
意識的な行為というよりは、無意識的な行為。

●ぎこちなさ

 反動形成には、いくつかの特徴がある。
どこか不自然。
どこか変。
どこかぎこちない。

 わざとらしい言葉。
不自然な笑顔。
一貫性のない生活態度、などなど。

 ときに心の別室にたまった、不平や不満が爆発することもある。
ふつうの爆発ではない。
その瞬間、まったくの別人になる。
(……というか、そのときのほうが、その人自身のほんとうの姿ということになるのだが
……。)

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

少し前に書いた原稿を拾ってみる。
一部、ダブるが、許してほしい。

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

●反動形成(1)(2010年記)

 反動形成は、いろいろな場面で経験する。
よく知られた例として、長男、長女が見せる反動形成がある。
長男や長女は、下の子(弟や妹)に嫉妬しやすい。
親は、「兄も弟も、平等にかわいがっています」と言う。
しかし上の子ども(長男や長女)にしてみれば、その「平等」であることが不満。
それまで100%自分のものだった親の愛情が、半分に減った。

 そこで上の子どもは、赤ちゃんぽい自分を演出して、もう一度親の愛情を、100%、
自分のものとして取り返そうとする。
「赤ちゃん返り」というのは、そうして起こる。
本能的な部分で起こるので、叱ってなおるような問題ではない。
またそれが高じて、反対に、ときとして下の子どもに、攻撃的になることもある。
嫉妬がからんでいるだけに、陰湿かつ動物的。
下の子どもを、「殺す」ということもしかねない。

 が、それでは自分の立場がなくなる。
「あなたはお兄ちゃんでしょ(お姉ちゃんでしょ)!」と言われる。
そういう言葉で、抑圧される。
あるいは自らを抑圧する。
そこで上の子どもは、よい兄やよい姉を演ずるようになる。
「ぼくは弟(妹)が好き」などと、平然と言ったりする。
本当は弟(妹)が憎くてならないのだが、やさしくめんどうをみのよい兄(姉)を
演ずるようになる。

先にも書いたように、本能的な部分に根ざしているため、親はそれが仮面であることに気
づくことはない。
外面だけを見て、こう判断する。
「うちの子は、いい子」と。
これが「反動形成」である。

 ほかに聖職者(牧師や僧侶、教師)と呼ばれる人たちの反動形成も
よく知られている。
みなにあがめられている間に、そういう人間を、自ら作っていってしまう。
たとえばだれかが、性的な話や卑猥な話をしたりすると、ことさらそれを嫌って
見せたりする、など。
これが「反動形成」である。

 それはそれだが、そういった状態が長く続くと、仮面をかぶるようになる。
高徳者を演じているあまり、本当の自分を見失ってしまう。
が、本当の自分が消えるわけではない。
本当の自分は、心の奥に抑圧され、押し込まれる。・・・あるいは、自分を
押し込む。

本当に自分が、別のところで、別の人格となって現れることもある。
欧米では、聖職者による少年や少女に対する暴行や虐待が、問題になら
ない日がないほど、多い。
そういう形で、つまり別の形で、抑圧された自分が外に出てくる。
「反動形成」のこわいところは、ここにある。

●反動形成(2)(2009ー6記)

●もう1人の自分(反動形成)(Another Man in Me)

 自分にとって、受けいれがたい、もう1人の自分を感じたとき、その自分を抑圧するた
めに、人は、それとは正反対の自分を演ずることがある。
これを「反動形成」という。

 その中でも、とくによく知られているのが、牧師や教師による、反動形成。
たとえば、牧師や教師の中には、ことさら、Sックスの話や、露骨な話を嫌ってみせる人
がいる。(S=セ、禁止用語)

 特徴は、「ことさら」、つまり、不自然なほど、大げさな様子を見せること。
信者や生徒が、「Sックス」という言葉を口にしただけで、「オー、NO!」と大声で、叫
んでみせたりする。

 これは自分の職業観とは相容れない、許しがたい欲望を、自分の中で、抑圧しようとし
て起きる現象である。

 ほかに幼児の世界で、よく知られている反動形成の例に、弟(妹)思いの、よい兄(姉)
がいる。本当の自分は、弟や妹を、殺したいほど憎んでいるのかもしれない。
しかしそんな感情を表に出せば、自分の立場がなくなってしまう。

 そこでその兄や姉は、ことさら、人前で、よい兄や姉を演じてみせたりする。
しかしこれは意識的な行為というよりは、無意識下でする行為と考えてよい。本人に、そ
の自覚はない。

 さらに、その醜い本心を偽るために、仏様のように(できた人)を演ずる人もいる。
老人に多い。
自分自身の醜い素性を、隠すためである。このタイプの人は、何十年もかけて(ニセの自
分)をみがきあげているので、ちょっとやそっとでは、他人には、それを見抜くことがで
きない。
何十年も近くで住んでいる親類にすら、「仏様」と思いこませてしまう。

 反動形成であるかどうかは、先にも書いたように、「ことさらおおげさな」様子を見せる
かどうかで判断する。
反動形成による行為は、どこか様子が不自然で、ぎこちない。ときにサービス過剰になっ
たりする。

 本当はその客の来訪を嫌っているにもかかわらず、満面に笑顔を浮かべ、愛想よくして
みせる、など。

 こうして人は、本当の自分を抑圧するために、その反対側の自分を演ずることがよくあ
る。

 たとえば力のない政治家が、わざとふんぞりかえって歩いて見せるなど。
あるいは体の弱い子どもが、みなの前で、かえって乱暴に振る舞ったりするのも、それ。

 ほかにもいろいろな反動形成がある。

 本当は、たいへんケチな人が、豪快に、人に太っ腹なところを見せる。
 心の中では憎しみを感じている社員が、その上司に、必要以上にへつらう。
 自分に自信のない人が、わざと大型の馬力の大きな車に乗ってみせる、など。
 もう少し、その反動形成を、自分なりに、整理してみる。

(嫉妬、ねたみ)→(見えすいた親切、やさしさ)
(欲望、願望)→(見えすいた禁欲者、謙虚さ)
(悪魔性、邪悪な心)→(見えすいた善人、道徳者)
(闘争心、野心)→(見えすいた謙虚さ、温厚さ)
(ケチ、独占欲)→(見えすいた寛大さ、おおらかさ)
(劣等感、コンプレックス)→(見えすいた傲慢さ、大物)
(だらしない性格)→(見えすいた完ぺき主義者、潔癖主義)など。

 わかりやすく言えば、反動形成というのは、自分の心を偽ることをいう。中には、夫を
心の中で憎みながら、その反動として、つつしみ深く、できのよい妻を演ずることもある
そうだ。(私のワイフなどは、その1人かもしれない? ゾーッ!)

 あなたの中には、はたしてその反動形成による部分は、ないか? それを知るのも、ま
た別の自分を発見することにつながるのではないかと思う。

(はやし浩司 家庭教育 育児 育児評論 教育評論 幼児教育 子育て Hiroshi
Hayashi 林浩司 BW BW教室 はやし浩司 反動形成 仮面 ペルソナ)

(補足)

 たまたま今日、年長児のクラスで、おっぱいの話になった。
そのときのこと。
私が子どもたちに、「君たちは、おっぱいが好きか?」と聞くと、みな、おおげさな言い方
で、「嫌いだヨ~」と叫んだ。

 これも反動形成の一つと考えてよい。このころになると、子どもは「恥ずかしい」とい
う言葉の意味がわかるようになる。たとえば、赤ちゃんに見られることは、恥ずかしいこ
とと考える。だから(おっぱいが好き)イコール、(赤ちゃん)と考えて、それをあえてお
おげさに否定してみせたりする。

 しかしおっぱいが嫌いな子どもは、いない。とくに男児においては、そうだ。
が、中に、正直な子どもがいたりして、私が、「ウソをついてはダメだ」と、強くたしなめ
ると、小声で、しかも少し顔を赤らめながら、「好きだよ……」と言う子どももいるにはい
る。
しかしそういう子どもは、例外と考えてよい。

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

●夫婦のばあい

 よき夫、よき妻。
しかしたがいに反動形成。
内心では、憎しみあい、軽蔑しあっている……。
そういう夫婦は、少なくない。
私たち夫婦がそうかもしれないし、あなたがた夫婦も、そうかもしれない。
そういう「形」にしなければ、自分が、みじめ。
50歳とか60歳とかを過ぎ、「私たちの結婚は失敗でした」とは、とても言えない。
この年齢になると、自己否定ほど、恐ろしいものはない。
敗北感から、絶望感に発展することもある。

 だから妥協し、ほどほどのところで接点を見出し、よい夫婦を演ずる。
いっしょに映画を観に行ったり、旅行に出かけたりする。
世間体というより、ここにも書いたように、たがいに本当の自分を認めたら、夫婦という
より、自分自身が崩壊してしまう。
それがこわい。

 ……と書くと、身も蓋(ふた)もない。
しかし多かれ少なかれ、どんな人も、自分をごまかしながら生きている。
程度の差はある。
つまり反動形成は、みながしている。
していない人はいない。

ただひとり、自分をさらけ出しながら生きている女性と言えば、あの「みさえさん」。
「クレヨンしんちゃん」(コミック本、vol. 1~11前後)のママである。
私はみさえさん以外に、自分をさらけ出しながら生きている女性を知らない。
これは余談。

●さらけ出し

 そこで私自身の反動形成は何か、それを考えなおしてみる。

 たとえば、ウソとインチキ。
私はもともとウソつきで、インチキな男だった。
子どものころは、そうだった。
拾ったお金でも、交番へ届けたことは、めったにない。
(1、2度はあったように記憶しているが……。)

 それにウソつきだった。
……というか、私が住んでいた世界は、ウソが当たり前だった。
今でも、何が本当で、何がウソなのか、よくわからない。
そういう自分がいやになり、私は私なりの経験を通して、そういう世界から抜け出た。
その結果が今。
私はウソとインチキには、妥協しない。
ウソをついたり、インチキをする人を、許さない。
相手が息子でも、許さない。
自分でもときどき「過剰」と思うことがある。
ワイフもときどき、こう言う。
「もう少し妥協したら……」と。

 考えてみれば、これも反動形成。
自分の中に潜む邪悪な人間性を隠すために、(……隠すという意識はあまりないが)、
表では正反対の自分を演じてみせる。
それが長くつづいたため、それが生活態度として、定着してしまった(?)。

 が、それで邪悪な人間性が消えたわけではない。
今でも道路でサイフのようなものを拾ったりすると、頭の中が混乱する。
こんな経験がある。
2007年に書いた原稿である。

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

●勇気(2007年8月記)

+++++++++++++++

昨夜、コンビニの前を通ると、
小さなサイフが落ちていた。

イヤ~ナ気分だった。
私はそれを拾うと、自転車の前の
かごに入れた。

途中、信号待ちのところで、サイフを
開いてみると、何枚かのカードが
入っているのが、わかった。
住所と名前が書いてあった。

イヤ~ナ気分だった。本来なら、
そのままコンビニの店員に渡すべき
だった。

悶々とした気分。
「もらっちゃえ」と言う、自分。
「落としたヤツが悪いんだ」と言う、自分。
そんな自分が、そこにいた。

そんな自分を感じながら、家に着いた。
ワイフがそこにいて、「お帰り!」と
声をかけてくれた。

明るい声だった。

私「サイフを拾っちゃった」
ワ「どこで?」
私「あの○○のコンビニの前」
ワ「……」
私「名前と電話番号が書いているから、
そこへ電話して!」
ワ「うん」と。

あとの処理は、ワイフに任せた。
いくら入っているかは、見なかった。
知りたくもなかった。

かばんをかけて、書斎へ入るとき、
振り返ると、ワイフは、どこかへ
電話をかけていた。

よかった……。

夜、床についてから、私は、ワイフに
こう言った。

「サイフを拾うたびに、いまだに迷う。
子どものころの、あの邪悪な小ズルサ、
それが、いまだに、ぼくの心の中で生きている。

ぼくが子どものころには、拾ったお金は、
そのまま自分のものになった。

ぼくはそういう時代に生きていた」と。

+++++++++++++++

 ほかのことでは迷わない私でも、どういうわけか、拾ったお金については、そうではな
い。迷う。私が子どものころには、終戦直後ということもあって、拾ったお金は、拾った
子どものものだった。当時は、そういう時代だった。

 モラルもルールも、なかった。親たちにしても、食べていくだけで、精一杯。家庭教育
の「か」の字もないような時代だった。

 だから今でも、迷う。「返そう」という自分と、「もらっちゃえ」という自分。その2人
が、自分の中で、はげしく対立する。一度、心にしみついた(汚れ)は、そう簡単には消
えない。昨夜もそうだった。

 で、ここに書いたように、今回は、処理は、ワイフに任せた。数年前にも一度、同じよ
うにコンビニの前で拾ったことがある。そのときは、コンビニの店員に届けた。しかし今
回は、自転車のかごに入れて、もち帰ってしまった。

 つまり、このあたりに、私の善人としての限界がある。が、限界といっても、このとこ
ろ、輪郭(りんかく)が、ぼやけてきた。以前は、コンクリートの壁のようだったが、今
は、木の柵のようになった。簡単に乗り越えられる。

 おかげで、今朝は、どこかすがすがしい。さわやかな気分。心の中で、掃除機をかけた
ような気分といってもよい。それに少しだが、自分に自信がついた。

 世の中には、こわいものはいくらでもある。子どもたちは、「お化け」「幽霊」というが、
それもそうかもしれない。

 しかしほんとうにこわいのは、自分自身である。自分自身の中に潜む、邪悪な自分であ
る。この邪悪な自分に毒されると、人生そのものを無駄にしてしまう。前にも書いたが、「今、
生きている」という、その一時(いっとき)一時の時間ほど、貴重な財産はない。その財
産を、無駄にしてしまう。

 その邪悪な自分と戦うためには、勇気がいる。どういうわけだか、勇気がいる。しかし
その勇気を実感したとき、それが今度は、喜びに変わる。ここに書いた、「自信」も、そこ
から生まれる。

 「よかった!」と思ったところで、この話は、おしまい。今日(8月31日)も、始ま
った。

 みなさん、おはようございます!

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

●終わりに……

 反動形成と仮面。
今日1日は、この2つをテーマに、いろいろ考えてみたい。
どうして人は(私は)、反動形成をするのか。
仮面をかぶるのか。

 では、今日は忙しいので、ここまで。
推敲しないまま、BLOGに原稿をアップする。
ごめん!

(はやし浩司 家庭教育 育児 教育評論 幼児教育 子育て Hiroshi Hayashi 林浩司 
BW はやし浩司 反動形成 拾ったサイフ 邪悪な自分 邪悪な私 抑圧 心の別室)


【3】(近ごろ、あれこれ)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

●愛する人の死

++++++++++++++++++

NG先生が亡くなって、もう2か月が過ぎた。
早いというか、長かったというか。
NG先生の奥さんから、今朝、メールが
届いていた。
「この2か月は、あっという間でもあり、
20年にも長く感じます」と。

自分の死を受け入れるのは、むずかしい。
いわんや、愛する人の死を受け入れるのは、
さらにむずかしい。

ひしひしと迫るくる孤独感。
さみしさ。
悲しさ。
それには理由がある。

「死」を前にした孤独感は、同時に
隔離感をともなう。
いくら近くに愛する人がいて、やさしい
言葉をかけてくれても、それは心に
しみこんでこない。
「死ぬのは、私ひとり」と。

その隔離感が、そばにいる相手にもわかる。
どんなに同情しても、同情しきれない。
あるところまで入ったところで、拒絶
されてしまう。
壁がある。
その壁を乗り越えることはできない。

だから死んでいく人も孤独だが、
しかしそれを近くで見守る人は、もっと
孤独。
さみしい。
悲しい。
足下をすくわれるような空虚感。
つかんでもつかみきれない、自分の心。
怒りと絶望感。
どうしようもない、怒りと絶望感。

死んでいく人も、また残された人も、
その怒りと絶望感と闘わねばならない。

++++++++++++++++++

●老後と孤独

 老後は、孤独との闘い。
先のない袋小路で、暗闇に包まれる。
日々に肉体は衰え、経験しなかった病魔が、つぎつぎとやってくる。
心配と不安。
いや、死ぬのがこわいのではない。
死ぬまでのプロセスが、こわい。
できれば、ポックリと死にたい。

しかしほとんどの人は、そうはいかない。
大病を患えば、なおさら。
オーストラリアの友人は、こう言った。
「さみしいか?」と私が聞いたときのこと。
その友人は、ポツリと、「うれしかった」と。

 友人の妻は、がんで、2年間苦しんだ。
そのあと死んだ。
その苦しみを見ていたからこそ、友人は、そう言った。

●散歩

 NG先生の奥さんの気持ちを察するにつけ、胸が痛む。
どんなにどうがんばっても、奥さんの気持ちの中には、入れない。
そこには、先に書いた隔離感がある。
だから私にできることと言えば、そっと奥さんの心を暖かく包んでやることでしかない。
それで奥さんの気持ちがやすらぐとは、思わない。
さみしさや悲しさが、癒されるとは思わない。
しかしそれしかできない。
その歯がゆさ。

 NG先生が亡くなったと聞いた午後、私は、長い散歩に出た。
例年になく冷たい北風が、吹いていた。
乾いた北風で、道路脇の木々が、それに大きく揺れていた。

通り過ぎる人にも生彩がなかった。
ふだんならけばけばしく見える店の看板も、色彩を失っていた。
……というか、ほとんど顔をあげないで、歩いた。
ときどき前を見、あとは側溝のふたの上を歩いた。
灰色の、どこまでも灰色の、味気ない道。
その上をとぼとぼと、歩いた。

●通夜

 通夜のときも歩いた。
NG先生の自宅までは、40~50キロはある。
電車でも、4つ目の駅。
足が痛くなって、2つ目の駅で、電車に乗った。
それまで歩いた。
歩いているときだけ、私は、さみしさや悲しさを忘れることができる。
子どものころから、ずっとそうだった。
そのときも、そうだった。

 通夜の日は、さらに冷たい風が吹いていた。
身を切るような冷たさだった。
駅を下りてから、それからまた20分ほど、歩いた。
何度か、通った道。

 そう、NG先生だけだった。
NG先生だけは、私の原稿を、隅々まで読んでくれた。
一度の例外もなく、長い感想文をそのつど、送ってくれた。
NG先生という人は、そういう人だった。
そういう人を、私は失った。

 そのさみしさ。
その悲しさ。

●急死

 NG先生の死は、突然だった。
本当に、突然だった。
いつものように近くの病院へ、定期診断に行った。
注射を打ってもらった。
その直後、急変。
そのまま帰らぬ人になった。

 私はそんな死に方を、ほかに知らない。
それまで孫の世話をし、犬と散歩をしていた。
だからそれを認めろと言われても、すぐにはできなかった。
今もできない。

 ただおかしなことに、たいへんおかしなことに、私はNG先生を、うらやましく
思っている。
それを「ポックリ」と言わずして、何という。
そうでなくても、60歳を過ぎると、つぎつぎとやってくる。
経験したことのない、痛み、症状、病気……。
そのたびに「死」の影におびえ、ビクビクする。
70歳になれば、なおさらだろう。
80歳になれば、なおさらだろう。

 63歳の私ですら、ときどき、こう思う。
「もう、いいかげんにしてくれ。
命がほしいなら、さっさと持って行け!」と。

●NG先生の業績

 誤解しないでほしいのは、だからといって、死を望んでいるのではない。
死にたくない。
1回ポッキリの命。
しかし問題は、その生き方。
が、このところ、どう生きるかということよりも、どう死ぬか。
それをよく考えるようになった。

 できればこの世に生きたという証(あかし)を残したい。
かなわぬぜいたくということは、よく承知している。
しかしそれでも残したい。
その方法は、あるのか。
可能なのか。

 ……言い換えると、私がしなければならないこと。
NG先生は、教師であると同時に、学者だった。
その業績には、すばらしいものがある。
その業績をこの世に残すこと。
方法はいろいろある。
が、私ができることは、インターネット上に、先生の論文を残すこと。
このままNG先生が、この世から忘れ去られてしまうことには、耐えられない。
つまりそれが私の、NG先生との死と闘う、ゆいいつの方法ということになる。

 NG先生は、死んでいない。
まだ生きている。

 ……と力んではみたが、やはりさみしい。
このやるせなさを、どうしたらよいのか。
私は今、その怒りと絶望感と闘っている。
勝ち目のない闘いだが、がんばるしかない。


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●KIARAリゾート&スパに一泊(N先生の招待で)2011-3-27

2011-03-28 11:19:40 | 日記
●KIARAリゾート&スパ浜名湖(はやし浩司 2011-03-27)

<object width="425" height="344"><param name="movie" value="http://www.youtube.com/v/qjNN8SjqkyM?hl=ja&amp;fs=1"></param><param name="allowFullScreen" value="true"></param><param name="allowscriptaccess" value="always"></param><embed src="http://www.youtube.com/v/qjNN8SjqkyM?hl=ja&amp;fs=1" type="application/x-shockwave-flash" allowscriptaccess="always" allowfullscreen="true" width="425" height="344"></embed></object>

++++++++++++++++++++++++++++

今夜は、浜名湖の北にある、KIARAリゾート&スパ浜名湖
(053-528-0130)に一泊。
友人が招待してくれた。

景観よし、食事よし、サービスよし。
さらに部屋も最高の5つ星。
文句なしの5つ星。
★★★★★。
「浜松にも、こんなすてきなホテルがあるんだ!」と。
ワイフも私も、驚きの連続。
プラス、大満足。
「料金も高いだろうな・・・」と、何度もため息が出る。
同時に、招待してくれた友人に申し訳なく思う。

++++++++++++++++++++++++++++

●KIARAリゾート&スパ浜名湖にて

 ワイフはベッドですでに熟睡している。
静かな寝息が聞こえる。
私はホテルのデスクで、パソコンに向かう。
この文を書いている。

 浜松でもいろいろなホテルに泊まってきた。
しかし前書きにも書いたが、これほどのホテルは、はじめて。
ほかに知らない。
昨年(2010年)の秋にオープンしたとか。
すべてが真新しい。
清潔。
バスルームは、全面ガラス張り。
トイレも部屋へ入ると、自動的に点灯、かつ便器のフタが自動的にあがる。
(自動的にフタがあがるのだぞ!)
あとは一事が万事。
スケールこそ小さいが、沖縄で泊まったロアジールホテルに勝るとも劣らない。
「すごい!」の一言。

●休眠状態

 せっかくこういうホテルに泊まったのだから・・・と、意気込む。
何か書きたい。
ここにふさわしいことを書きたい。
が、肝心の脳みそは、休眠状態。
ショック状態から立ち直ったと思ったら、このザマ。
何たるザマ。
大震災以来、調子が狂ってしまった。

夕食には3時間もかけた。
友人との話がはずんだ。
その様子はビデオに収めた。
明日にでも編集し、YOUTUBEにUPする。

 ……ということで、今日はここまで。
ゆっくり心身を休め、明日からの仕事に備える。

N先生、招待、ありがとうございました。
最高のホテルでした!!!


Hiroshi Hayashi+++++++March. 2011++++++はやし浩司・林浩司

●連尺町

2011-03-27 10:32:50 | 日記




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 彡彡人ミミ      彡彡彡彡彡
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 子育て最前線の育児論byはやし浩司      4月   18日号
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【1】(子育てのこと)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

休みます。

【2】(特集)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

【R町通りを歩きながら】

●浜松市R町通り

 浜松市の中心街に、R町通りというのがある。
旧東海道沿いの通りである。
今は、国道1号線となっている。
このR町通り。
その先、つまり北の端で、直角に曲がり、そのまま東京方面へとつづいている。

 私が浜松へ来たころ、このあたりの人たちのことはよく知っていた。
Kショップという、赤ちゃん用具の専門店。
S堂という、画材道具の専門店。
T屋という、貸し呉服屋。
ほかにY屋という書店、N塾という塾などなど。

 今日、その中のひとつ、S堂に足を運んだ。
主人のKさんとは、40年来のつきあいということになる。
その奥さんと、近所の人たちの話になった。
「もうこのあたりで、残っているのは、うちと、Y屋書店だけです」と。

●ミキオ君

 T屋という貸し呉服店を営んでいた、Yさんは、よく知っている。
息子のM君は、私が浜松で知り合った、最初の友人。
そのM君、名前をミキオ君といったが、住むところがないと言うと、彼の両親の
別荘を貸してくれた。
「冬の間は、だれも使っていないから、使っていい」と。

 別荘は、浜松市内から電車で3つ目にある、弁天島というところにあった。
人工造成された島で、東海道新幹線と東海道線が、その南側を並んで走っている。
私は半年ほど、その別荘に住んだ。
海のそばの別荘だった。
管理人が、その西側の棟に住んでいた。

 が、そのミキオ君は、その直後、ブラジルへ単身渡り、そこで死んでしまった。
交通事故で死んだということだった。
だから今でも、「ミキオ」という名前は知っているが、漢字でどう書くのか知らない。

●K屋(赤ちゃんショップ)

 「T屋の息子さんは、ブラジルで亡くなったんですよ」と私が言うと、S堂の女主人は、
「そうですってねえ」と言った。
女主人にしても、遠い遠い昔の話。
40年前の話である。

 「K屋さんは、どうしましたか?」と聞くと、「ああ、K屋さんねえ。浜松の財産を
すべて売って、静岡に引っ越しました」と。
K屋の主人とは、直接のつきあいはない。
が、あるドクターのゴーストライターをしていたころ、K屋の主人は、毎週、その
ドクターを、妊産婦講座の講師として招いていた。
そのドクターに連れられて、よくその店に入った。
これも40年前の話である。

●佐藤栄作

 田舎の小さな町ならともかく、こんな大きな町でも、人の出入りがある。
私はそれに少なからず、驚いた。
40年前というが、2倍すれば、80年前。
3倍すれば、120年前。
江戸時代にさしかかる。

 その江戸時代。
S堂のちょうどまん前に、「平野屋」という名前の料理店があった。
東海道筋の元本陣宿。
大名行列でやってきた殿様だけが泊まる、格式の高い宿屋であったという。
その宿屋が、その後、料理店になった。
私はそこでよく昼食や夕食を食べた。
たしか昼食を、200円とか、250円で食べさせてくれた。
おかしなことに、私はその店で、佐藤栄作の何かのニュースを見たのを思えている。
当時の総理大臣だった。
が、何のニュースだったかは、よく覚えていない。

 退陣表明のニュースだったか?
新聞記者に「出て行け」というようなことを言っていた。
そのようなニュースだった。

●S堂にて

 そのR町通りを、今日、ワイフと2人で歩いた。
静岡銀行で円をオーストラリア・ドルに交換した。
その足で、教室に向かった。
S堂に寄ったのは、その途中のことだった。

 当時は毎日のように、そのあたりを歩き回った。
その近くの個人塾と進学塾で、講師をしていた。
家庭教師もしていた。
その家庭教師先の人の話になった。

私「Tさんは、お元気ですか?」
主「さあ、ここ数年、見ていませんね」
私「ご主人とは、ライオンズクラブで、仲間だったようです」
主「そうみたいですね」
私「Tさんの息子さん2人を、家庭教師していました」
主「そうですか?」と。

 Tさんは、当時、このあたり一帯を支配する文具店の卸問屋をしていた。
が、奇縁というのは、こういうことを言うのか。
その社員に、中学時代の同級生がいた。
同級生といっても、たがいの実家は、100メートルも離れていなかった。
M君といった。

 そのM君。
50歳になる前に、肺がんで命を落としている。
奥さんの話では、肺を切ったら、1リットルのタール状の腐った血が出てきたという。
壮絶な闘いだったらしい。
中学時代は、ずば抜けたスポーツ選手だった。
体育の授業のとき、みなの前で、大車輪(鉄棒)をしてみせたこともある。

●奥さん

 Tさん、つまり卸文具店の奥さんは、本当に、心のやさしい人だった。
私のような風来坊にでも、ていねいに接してくれた。
家庭教師が終ると、よく食事も出してくれた。
が、当時は、職業による身分意識も色濃く残っていた。
私のしている仕事が、奥さんには、そう見えたのだろう。
ある日、奥さんは、私にこう言った。

 「林さん(=私)、あなたにうちの息子たちのめんどうをみてもらうのは、
うれしいです。
しかしね、林さん、こういうことで、あなたの大切な将来を台無しにしていると
思うと、申し訳ない気がします」と。

 私はその言葉を聞いたあと、道を歩きながら、涙をこぼした。
ちょうどそのころ、私はすべてのものを失っていた。
それを奥さんは、私に気づかせてくれた。
……というか、はっきりさせてくれた。

 R町通りの一角には、そんな思い出もしみついている。

●栄枯盛衰

 「浮き沈み」という言葉は好きではない。
「栄枯盛衰」という言葉にしても、そうだ。
だれも浮かんではいない。
同じように沈んだわけでもない。
ただそこにいる人たちが、変わったということ。
「置き換わった」という言い方のほうが、正しいかもしれない。

人は、それぞれの時代に、それぞれの場所で、懸命に生きている。
私とのつながりが切れたというだけ。
それを「沈んだ」とは、言わない。
この私にしても、あと10年もすれば、人のうわさからも消え、20年もすれば、
この世から消える。
そういう私を「沈んだ」とは、言ってほしくない。

●袋小路の過去

 私とワイフは、その近くのコンビニで、昼食を買うつもりでいた。
が、改装中。
で、2、3軒隣の薬局へ入った。
まさか・・・と思って入ったが、弁当を売っていた。
私はいくつかの菓子パンと、ボトル入りのお茶を買った。

 外へ出ると、冬に逆戻りしたかのような冷気。
通りを歩く人もいなかった。

 「でもね、昔は、もう少し人の温もりがいたよ。今のようにだれの
ものともわからないビルばかりではなかった」と。
私がそう言うと、ワイフはあたりをゆっくりと見回した。

 42年前というが、その42年前の、ほんの1年前には、私はオーストラリア
にいた。
42年前の過去が、紙一枚で、オーストラリアの時代につながっている。
遠い遠い昔のはずだが、そのオーストラリアの時代は、すべてが、つい昨日の
ように現代とつながっている。
一方、R町通りの思い出は、その狭間にあって、たとえて言うなら、袋小路に
入ったような過去。
それが私にとっての、R町通りということになる。

●教室

 私とワイフは、その足で、教室に入った。
最初のクラスまで1時間ほど、あった。
私は菓子パンをかじりながら、教材のプリントを印刷した。
いつもの午後。
いつもの仕事。
こうして私の42年間が、過ぎた。

 そうそう書き忘れたが、同じR町通りのY屋書店には、毎日のように通った。
雨の日も風の日も。
空き時間が1時間でもあると、その書店に通った。
本を読んだ。
本を買った。

 そのY書店も、数年前、3階を閉鎖した。
少し前まで、午後9時まで営業していたが、それがこのところ8時になった。
人通りが少なくなった。
併せて、書籍の数も少なくなった。
私にとっては、そのほうがさみしい。

 教材のプリントを印刷しているとき、そんなことを考えた。

(はやし浩司 家庭教育 育児 教育評論 幼児教育 子育て Hiroshi Hayashi 林浩司 
BW はやし浩司 浜松市 連尺通り 連尺通りの思い出)


【3】(近ごろ、あれこれ)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

【日韓経済戦争】「日韓経済は一蓮托生」

●物価上昇

 世界の穀物価格は、平均して、この
1年間で、30%弱も上昇。
この3年間で、約2・5~3・0倍に上昇。

たとえば大豆価格……08年比で、2・6倍
小麦価格……08年比で、2・3倍
とうもろこし価格……08年比で、3・1倍。
(農林水産省調べ・MMF・2010)

 原因は、

(1)2010年7月以降の、ロシアの干ばつ、
(2)アメリカが、生産量見込みの大幅な下方修正をしたこと、
(3)大豆については、アルゼンチンの降雨不足、
(4)小麦は、豪州東部の洪水と、米国大平原の土壌水分不足。
  (以上、農林水産省HPより)。

 こうした穀物価格の上昇は、韓国をも直撃している。

 韓国、東亜日報は、「とくに、低所得層のエンゲル係数は、5年ぶりに最高値を記録し、
食品物価の上昇により、家計負担が相当大きかったことが分かった」(東亜日報・3月1日、
2011)と報道している。

 もう少し具体的に数字を並べてみる。
朝鮮日報(2011-03-03)は、つぎのように書いている。

『物価統計に含まれる489品目のうち、魚、野菜、果物など51品目だけを計算した新
鮮食品指数(生鮮食品指数)は、昨年6月から9か月連続で2桁台の上昇を続けており、
2月には25%の上昇を記録した』と。

 「昨年6月から9か月連続で2桁台の上昇」というのは、ふつうではない。
ならば、ウォン高に誘導し、輸入価格を引き下げればよいということになる。
もっとも手っ取り早い方法は、公定歩合をあげる。
つまり中央銀行の貸出金利をあげる。
が、それができないところに、韓国経済のジレンマがある。

●増える個人債務

 朝鮮日報(2011-03-01)は、つぎのように書いている。

 『……韓国の家計債務が急速に増加し、昨年末には795兆ウォン(約58兆円)に達
し、800兆ウォンの大台に迫った。家庭向け融資残高(クレジットカード債務を含む)
は、盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権期(2003-07年)には192兆ウォン(約14兆
円)、李明博(イ・ミョンバク)政権に入ってからの3年間で165兆ウォン(約12兆円)
増えた。両政権で融資残高が357兆ウォン(約26兆円)も増加し、韓国の各世帯の財
務状況は破綻寸前だ』と。

 つまり、『韓国の家計債務が、急速に増加し、2010末には、58兆円になった』と。

 朝鮮日報は、一例として、あるガソリンスタンドの店主を例にあげている。

『…… ガソリンスタンド保守業を営む男性(50)は、過去3年で借金が雪だるま式に
膨らみ、これ以上耐えきれなくなった。
08年4月に事業資金に充てるため、自宅を担保に銀行から3億ウォン(約2190万円)
を借り入れた。
3年の返済猶予付きの25年間の分割ローンで、毎月200万ウォン(約14万6000
円)の利子を支払っていた。
08年初めには月に400万ウォン(約29万1000円)稼いでいたため、利払いに耐
えられたが、景気が悪化し、現在は月収が150万ウォン(約10万9000円)前後だ。
男性は「利払いや生活費など月に100万ウォン(約7万3000円)以上の不足分は、
クレジットカードで支払っていたため、カード債務だけで7000万ウォン(約510万
円)に膨らんだ」と話した』(以上、朝鮮日報)と。

詳細は、
http://www.chosunonline.com/news/20110301000021

 別の統計によれば、「平均所得は、09年度比で、5・8%しかふえていないのに、利子
支出は、16・2%もふえている」(朝鮮日報)という。

 もしここで貸出金利を1%でもあげたら、それこそ韓国経済は、奈落の底に叩き落とさ
れることになる。
平たく言えば、こうだ。

 「インフレ(=物価高)を抑制するために、金利をあげたい。
しかし金利をあげれば、個人債務者の破綻がつづく」と。
が、これは韓国だけの問題ではない。
そのままこの日本の問題でもある。

●日本

 世界の穀物価格は、08年度比で、約3倍に上昇している(前述)。
が、この日本では、それほどの実感はない。
その上昇分は、円高が吸収した。

 リーマンショック(08年)以前は、1ドルが120円前後だった。
現在は、82円前後。
これで計算すると、円は32%も上昇したことになる。
この上昇分のおかげで、食料価格は安定した(?)動きをみせている。

 ただここで誤解してはいけないことがある。
これだけ「円」をたれ流しても、円高がつづくのは、それだけ「円」が強いからではない。
それだけ相対的に、世界経済が不安定だから、である。
「まだ日本の円のほうが安全」ということで、世界の投機資金は、日本に向かっている。

が、その一方で、日本の「円高」は、今まさに風前の灯火。
ほとんどの経済学者は、「日本の国家破綻(デフォルト=債務超過)は、可能性の問題では
なく、時間の問題」と述べている。

 こうした漠然とした不安感に、どこかで火がつけば、一気に日本経済は破綻に向かう。
ギリシア危機を例にあげるまでもない。
「一気」である。

 その一気がいつやってくるか?
つまり引き金を引くのは、いつか?
そのひとつの火薬庫が、韓国ということになる。

●日韓経済は一蓮托生

 長い間、私は「日韓経済戦争」について書いてきた。
すでに10年になる。
が、その間、破竹の進撃を繰り返す韓国。
何もかも、裏目、裏目と出る日本。
昨今の経済ニュースによれば、2040~45年には、1人当たりのGDPにおいて、
韓国は日本を追い抜くと予想されている。
それがはっきりしたとき、つまり昨年の夏ごろを最後に、私は「日韓経済戦争」について
書くのをやめた。

 ……今さらあの当時の日本人のノー天気ぶりを嘆いても、始まらない。
知性も理性もかなぐり捨て、よい年齢のオバチャンたちが、韓国の若い俳優を追い
かけ回す。
これを「国辱」と言わずして、何という。

 が、ここにきて韓国経済が、音をたててきしみ始めた。
日韓経済戦争ということになれば、「敵」の衰退は、即、味方の興隆につながる。
ふつうならそう考える。
が、日本の経済とて、ガタガタ。
まるでユラユラと揺れる台座の上で、かろうじてバランスを保っているようなもの。
もしここで足の一本でも折れたら、台座はそのまま崩れてしまう。
韓国経済は、その足の一本ということになる。
つまり一蓮托生。

●どうするか?

 ならば、どうするか?
……と書きつつ、ここからは日本の問題。
私たち自身の問題。

 要するに極東アジアの小国どうしが、いがみあっていても仕方ないということ。
世界から見れば、区別するのも不可能なほど、よく似た兄弟民族。
兄弟国家。
が、かといって、日本の知的財産を、そのまま韓国に譲渡するというわけにもいかない。
韓国が日本を追い抜くのを、指をくわえて見ているわけにもいかない。
あれほどの反日国家が力をもったら、この日本はどうなるか。
それをほんの少しでも、頭の中で想像してみればよい。

 中には、「仲よくすればいい」という意見もあるかもしれない。
しかし私がUNESCOの交換学生として韓国へ渡ってから、44年。
韓国人のもつ反日感情は、ほとんど変わっていない。
むしろ力をますにつれて、反日感情は、先鋭化している。
竹島(独島)問題を例にあげるまでもない。
この先、10年や20年で、彼らのもつ対日感情が、劇的に変化することなど、
ありえない。

 つまりここに、日本には日本のジレンマがある。
考えれば考えるほど、袋小路に迷い込んでしまう。
ゆいいつの救済法があるとするなら、日本は日本で国力を回復すること。
結果として、日本経済の足腰を強くすること。

国家破綻が時間の問題なら、ここは大出血を覚悟で、先手、先手で、対策を実行すること。
破綻してから大騒ぎするか。
破綻する前に大騒ぎするか。
どちらを選ぶか。

 私は後者を選ぶべきと考えるが、与党内部でさえ、足の引っ張りあいがつづいている。
これでは嵐を前に、家の中で夫婦げんかをしているようなもの。
情けないというか、心もとないというか……。

 日本は、まさにその正念場を迎えつつある。
2011/03/04記

Hiroshi Hayashi+++++++March. 2011++++++はやし浩司・林浩司

●3月6日

+++++++++++++++++++++++++++++

明日は月曜日。
English Jiji comは、つぎのように
伝える。

英語の勉強のため、翻訳してみる。

+++++++++++++++++++++++++++++

●Middle East Unrest Seen Affecting Tokyo Stocks Next Week

 来週(3月7日~)中東不安は、東京マーケットに影響を与える

Tokyo, March 4 (Jiji Press)ーTokyo stocks are expected to continue to be affected by
the political unrest in the Middle East and North Africa and crude oil price moves,
although the downside is likely to be supported by expectations of a U.S. economic
recovery.
東京市場は、USの経済回復の期待に支えられ、影響は多少緩和されるかもしれないが、
中東および北アフリカの政治的混乱、原油価格の動きによって、引き続き、影響を受ける
ものと思われる。

If crude oil prices keep rising due to the political turmoil, investors will shift funds
from stocks, expecting the economies of advanced countries will be hurt, brokers said.
政治的な混乱により、原油価格が上昇すれば、先進国の経済が傷つくことが予想され、投
資家は、株式市場からファンドへ移動するだろうと、投資家たちは述べている。

+++++++++++++++++++++++++++++++

●負のスパイラル

 先進国が札を増刷しつづけるかぎり、穀物、原油価格は上昇する。
当然の帰結である。
が、先進国はそれでよい。
食糧価格や石油価格の上昇を、「生活」の範囲内で、消化できる。
が、中進国や後進国にとっては、そうではない。
失業と貧困。
インフレと食料品の高騰。
政情不安は、一気に進む。
その結果がエジプトであり、リビアということになる。
が、だれも、ここで終るとは思っていない。

 原油価格は1バレル、100ドルを突破した。
やがて200ドルを超えるだろうと予測されている。
穀物価格(大豆、小麦、トウモロコシ)についても、08年度比で、約3倍に
なっている(2011年3月現在)。

つまりそのしわ寄せは、中進国や後進国に、集まる。
言い換えると、先進国の、(この日本も含めての話だが)、身勝手な経済運営が、
世界の経済を、メチャメチャにし始めている。
中には、「日本がよければ、それでいい」と考えている人もいるかもしれない。
しかしそのツケは、やがて回り回って、この日本にもやってくる。

 その第一波が、ジジコムの記事。
東京市場の混乱。
株価の暴落。
景気の低迷。
言うなれば、世界は、今、負のスパイラルを描きながら、奈落の底へと落ちはじめている。

●アジア情勢

 そこでアジア情勢をもう一度、復習してみたい。

(1)インド・パキスタン戦争
1948年に、カシミール地方の領有権争いが原因で、戦争が始まった。
原因についてはいろいろ言われているが、水源地争いであると、パキスタンの友人が
話してくれた。
今の、インド・パキスタンは、戦争状態にある。

(2)中国・インド戦争
1959年、中国は国境線を改めるため、インドに軍を進め、1962年、それが
大規模な軍事衝突に発展。
結果、中国とインドの国境線は、中国の都合のよいように、書き換えられてしまった。

(3)スリランカの内戦
スリランカは独立国だが、内部では、タミル人とシンハラ人の対立がつづいている。
人口の7割をシンハラ人が占めているが、仏教徒。
残りの2割がタミル人で、ヒンドゥー教徒。
宗教戦争がからんでいるため、たがいに容赦しない。
現在は、タミル人の反政府活動は収束し、表面的には静かになっている。

(4)ミヤンマーの民主化運動
アウンサン・スー・チー女史の名前をあげれば、「ああ、あの国か」と思う起こす人は
多い。
今の今も、軍事政権による強圧政治がつづいている。
軍事政権側は、7段階の「民政移管計画」を発表している。
現在は、やっと1段階が終ったところ。
その先のスケジュールは示されていない。

(5)東チモール独立問題
チモールは現在、東チモールと西チモールに分断されている。
あれこれ語るより、オーストラリアの第一の仮想敵国は、インドネシアである。
そのことからもわかるように、チモールの独立問題は、オーストラリアvs
インドネシア問題と考えてよい。

(6)チベット問題、東トルキスタン問題
中国は領土拡大政策のもと、周辺の弱小国家を、つぎつぎと自国へ併合している。
チベット、それにウイグル自治区。
やがて台湾、さらには沖縄へと、領有権を主張してくるはず。
中国の領土野心には、じゅうぶん警戒する必要がある。

(以上、参考文献:「世界の大疑問」(Gakken)

●日本は……?

 この先、この日本は、どうなるか?
本来なら今、日本政府は、強力な挙国一致体制を敷かねばならない。
が、肝心の政府(=管内閣)は、ガタガタ。
今度は外務大臣の献金問題で、揺れている。
在日韓国人からの献金が問題になっているらしい。
が、それよりも驚くのは、つぎの2点。

(1)よくもまあ、こんなこまかいことを調べたものだということ。
どこかの団体が、血眼になって調べたのだろう。
どこの団体が、どのようにして調べたかは、知らない。
知らないが、おおよその見当はつく。
あの団体である。
こうした政治スキャンダルの背後には、いつもあの団体の影が見え隠れする。

(2)外国人からの献金は禁止されている。
……とまあ、法律にはあるかもしれない。
しかしたいした金額ではない。
報道によれば、たったの計20万円。
小沢一郎氏に投げかけられた、億単位のヤミ献金疑惑とは、桁がちがう。
中日新聞によれば、こうだ。

『政治資金収支報告書によると、前原氏の関係政治団体が2005~08年に選挙区であ
る京都市山科区の女性から、年5万円計20万円の個人献金を受け取り、前原氏は参院予
算委員会で、この女性が在日韓国人だと認めた』(以上、中日新聞より)と。

 「額は問題ではない」と野党は主張している。
その上で、鬼のクビでも取ったかのように騒いでいる。
が、たかが計20万円!
年間、5万円!
どうしてそんな額で、外務大臣の進退(クビ)が問題になるのか。
逆に言えば、そんな献金にまで目を光らすことなど、不可能。

 今は、こんなバカげた足の引っ張り合いをしている場合ではない。
内輪もめしている場合ではない。
ないことは、アジア情勢を見ただけでも、わかるはず。
今の今、世界は、大激動している。
まさに「一寸先は、闇」。
わかりやすく言えば、日本の一歩外では、ギャングたちが機関銃をバンバンと
撃ちはなっている。
隣が火事なのに、夕食の味付けのことで、夫婦喧嘩をしているようなもの。

●明日から……

 今夜はこれでおしまい。
2011年3月6日。
明日からも世界は、大きく動く。
ただひたすら注視。
油断は禁物。

 では、おやすみなさい!


Hiroshi Hayashi+++++++March. 2011++++++はやし浩司・林浩司

●あの世vsこの世

+++++++++++++++++++++++++

あの世がsub(従)で、この世がmain(主)と
考えるのには、無理がある。
私たちは今、(この世)で生きているから、どうしても、
(この世)を中心に、ものを考える。
しかし、これはおかしい。

常識で考えれば、私たちが考えているあの世こそが、
main(主)ではないのか。
もしあの世があるとしたら、そうなる。
また(この世)には、極楽もあれば、天国もある。
地獄もある。
むしろ(この世)のほうこそ、実は(あの世)ではないのか。

人の一生にしても、あまりにも短い。
長くて100年前後。
100年などというものは、瞬間。
まばたきの、そのまた、まばたきの長さでしかない。
一方、(あの世)には、時間さえない。
死すらない、未来永劫の世界。

+++++++++++++++++++++++++

●この世は、実はあの世のあの世

 今日もドライブをしながら、ワイフと、「あの世」の話になった。
きっかけは、昔、島倉千代子が歌った、『♪この世の花』。
私がその歌をふと口ずさんだら、ワイフが「大げさな歌ね」と。
「この世の花」の「この世」という部分が、大げさ、と。
それで「あの世論」になった。
(おかしなきっかけだが、事実は、事実。)

 で、結論は、こうだ。
「ぼくたちが思っている(この世)こそが、実は(あの世)の(あの世)。
ぼくたちが思っている(あの世)こそが、実は、(この世)。
ぼくたちは(あの世)の住人で、ときどき(この世)へやってきて、(この世)を経験する。
この世には、天国もあるし、地獄もある。
あの世で悪いことをした人は、この世へやってきて、地獄を経験する」と。

 ……というような話は、すでに何度も書いた。
この「この世はあの世」論は、(その反対でも、もちろんよいが)、はやし浩司の
オリジナルと考えてもらってよい。
古今東西、そんなことを説いた宗教家はいない。
またそういう宗教も、ない。

●自己中心的

 するとワイフが鋭いことを言った。
「あの世の人たちが、こんなこの世に来たがるかしら?」と。
たとえて言うなら、私たち人間が、生まれ変わって、虫の世界に入るようなもの。
アリでもよいし、コオロギでもよい。
もう少し高等な生物ということになれば、ワニでもよいし、鳥でもよい。

ワ「私なら、いやだわ。虫になるなんて。
だってそうでしょ。
あの世の人たちは、何万年のそのまた何万年も生きるわけだから、きっと私たち人間より、
はるかに頭もいいはずよ」
私「そうだな。
そう考えると、ぼくもいやだな……。
あえて虫の世界など、経験したくもない。
ただね、あの世の住人してみれば、この世に生まれてくるのは、映画でも観にいくような
ものかもしれないよ。
ちょっと2、3時間、あの世へ行ってくるわ、とね」

 どうであれ、つまりあの世がこの世であれ、またその反対であれ、現在の(この世)が、
「メイン(主)」と考えるほうが、おかしい。
それこそジコチュー。
あまりにも人間中心的。
それに視野も狭い。
もしあの世が本当にあるならという、前提での話だが……。

●「いやだね」

 が、ここで疑問が発生する。
つまりワイフが言ったように、仮に今、私たちが(あの世)の住人だったとする。
(あの世)で、幸福で満ち足りた毎日を送っている。
そんな住人が、わざわざ地球上の(この世)へやってくるだろうか。
そういう疑問である。

 人間でなくてもよい。
アリでも、コオロギでもよい。
ワニでも、鳥でもよい。
仮にやってくるとしても、何のために?
それがわからなければ、こんな例で考えてみればよい。

 どこかのだれかが、あなたにこう言ったとする。

「今度、あの世で虫の世界を経験してみようか。
もし君が望むなら、アリの世界でもよい。
働きアリというアリだ。
あの世へ行って、虫になって生まれ、虫の一生を経験する」と。

 そこであなたがそれを望むと、あなたは地中深くに眠る、アリの卵になる。
卵になって、孵化するのを待つ。

 ……たぶん、私なら、こう言うだろう。
「いやだね」と。
「そんな経験をして、どうなるの?」とも。

 同じように、人間の世界だって、そうだ。
私なら、やはりこう言うだろう。
「いやだね」と。

●結論

 ……こうして考えていくと、矛盾ばかりが生じてくる。
あちらで矛盾、こちらで矛盾……、と。
へたに「あの世がある」というから、そうなる。
が、「ない」とすると、すべての矛盾が霧散する。
シンプルでわかりやすくなる。
私たちは死ねば、電気を消すように、そのまま消えてなくなる。

私「やはり、あの世というのは、ないということになるね」
ワ「どう考えても、そうなるわね」
私「そうなんだよ。つまり死んだら、おしまい」
ワ「そうね、人間だけが特別だなんて、おかしいわ」

 以下はあくまでも、私の考え。

 私には、あの世があるのか、ないのか、わからない。
わからないが、今は、私は、「あの世はない」という前提で生きている。
言うなれば背水の陣。
毎日が、断崖絶壁に追いつめられたような状態と言ってよい。
が、もし死んでみて、あの世があれば、もうけもの。
そのときは、そのとき。
あの世で、のんびりと、新しい人生を歩む。

 最後にワイフがこう言った。

「(あの世)と(この世)をあべこべにしたような映画はできないかしら?
きっとおもしろい映画になるわよ」と。

 ……ここに書いたことは、つまりは、その程度の話。
あまり本気にしないでほしい。


Hiroshi Hayashi+++++++March. 2011++++++はやし浩司・林浩司

●BLOGタイトル最前線の子育て論byはやし浩司


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●はやし浩司 2011-03-08

【幼児に、実験的に、対称図形を教えてみました】(2011-3月)

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Hiroshi Hayashi+++++++March. 2011++++++はやし浩司・林浩司

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●震災と心の問題

2011-03-26 11:39:03 | 日記
【今日・あれこれ】(3月26日)

++++++++++++++++++

テレビに出演したことがある人なら、
みな、よく知っている。
とくに討論的な番組ではそうである。
最初にディレクターから、いろいろな
注意を受ける。
「政治的な話は避けてください」「文科省の批判は
避けてください」とか、何とか。
生放送では、とくにそうである。

今回の震災、それにつづく原発事故ニュースでも、
それを強く感ずる。
恐らく……というより100%、出演者たちは
あらかじめ、こう釘を刺されているにちがいない。
「視聴者を不安にさせるような話は避けてください」と。
あるいは「風説被害を拡大させるような発言には
注意してください」と。

その結果、「事実」が、ねじ曲げられる。

+++++++++++++++++++

●海外の報道

 今回の原発事故について、海外の報道は、かなりきびしい。
すでに「(今回の事故は)チェルノブイリ級」という報道している国もある(フランス)。
あるいは「スイスでも放射能が観測された」という報道もある。
このままでは、福島県程度では、すまない。
……すむはずがない。

成田空港の閉鎖は、時間の問題。
いくら「成田空港は安全です」とアピールしても、成田発の飛行機が、外国では
着陸できなくなる。
その結果として、成田空港は閉鎖される。

すでに香港へ入った貨物船が、洋上で停泊を余儀なくさせられているという(23日)。
これから先、北風が吹くようになれば、東京があぶなくなる。
この静岡県もあぶなくなる。
そういう現実が、まったくわかっていない。

 ……で、こういうのを「風説」というらしいが、ならば聞く。
どうして政府や東京電力は、「事実」をもっと正確に公表しないのか。
ある外国のメディアはこう書いている。

「同心円状に、避難地域、屋内退避地域を決めるのは、おかしい」と。
つまり放射性物質は、同心円状に拡散するのではない。
風向きによっては、ばあいによっては、数百キロ先に放射性物質が飛ぶこともある。

 つねに最悪のばあいを考え、その準備をする。

●Independent Thinker(自分で考え、自分で行動する人)

 恩師の田丸謙二先生は、いつも口癖のように学生たちにこう言っている。
「せっかくいい頭をおもちなのですから、自分で考えなさい」と。
英語では、「Independent Thinker(自分で考え、自分で行動する人)」という。

 今回ほど、この言葉が胸にしみたことはない。
つまり日本人は、自分で考え、自分で行動することが苦手。
田丸先生が、こんなエピソードを話してくれたことがある。

 学生(東大の大学院生)に、ある問題を出したときのこと。
その学生が、田丸先生にこう聞いたという。
「この問題には、解答があるのですか?」と。
そこで田丸先生が、「さあ、わかりません」と答えると、その学生が、こう言ったという。
「解答のない問題など、出さないでほしい」と。

 ここから先は、あくまでも私の推察。
今の今も、関係者による必死の作業がつづいている。
まさに命がけの作業ということになる。
それには頭がさがる。
が、その一方で、テレビに顔を出す保安院の職員や東京電力の社員には、「本気度」が
感じられない。
危機感というか、緊張感が感じられない。
いつも口にするのは、耳障りのよいニュースばかり。

「今朝はxxxxマイクロシーベルでしたが、今はxxxマイクロシーベルにさがっています」
とか、など。
さらに「被爆」したこと自体が、深刻な事故であるにもかかわらず、今朝の報道には、
こうある。

「……千葉市の放射線医学総合研究所へと転院し、入院治療を行うことになりました。全身の状態に大きな問題はなく、意識も鮮明で、自力で歩くこともできるといいます」(TBS)と。

 わかりやすく言えば、私たちの「意識」は、作為的に作りあげられていく。
そのためそこに危機が迫っているにもかかわらず、それがわからなくなる。
が、しかし、これがこわい。
つまりこわいのは、風説ではなく、「ゆがめられた意識」。
日ごろから、自分で考え、自分で判断するという習慣が身についていないと、そうなる。

●脳内ストレス

 ところでこんな話。
3・11の大震災以来、私はショック状態になってしまった。
今も、それがつづいている。
ものが考えられなくなってしまった。
文章を書こうとしても、頭の中でまとまらない。
言いようのない不安感。
それがザワザワと、いつも心の中で騒いでいる。
落ち着かない。
原因は、脳内ストレス(脳ストレス)。

 同じストレスでも、それに敏感に反応する人と、そうでない人がいる。
私などは、もともとうつ気質だから、ストレスに弱い。
何かあると、すぐ考えこんでしまう。
悶々としてしまう。
結果として、神経疲労を起こしやすい。

 そこで調べてみると、こんなことがわかった。

 何かのストレスを受けると、免疫細胞が、サイトカインという物質を放出し、
それが脳内ストレスを、増大させるという。

 それと同じような反応が、コルチゾール濃度の上昇など、うつ病患者にもみられる
という(新井康允氏)。

 わかりやすく言えば、健康な人がストレスを受けた脳内の状態と、うつ病患者の脳内の状態は、よく似ているということ。
つまりもともとうつ病の人は、それだけストレスの影響をモロに受けやすいということ。

今回のばあいは、深刻な災害が外因となり、私をうつ状態にした。
が、これは私たちの年代の者にとっては、たいへん危険なことでもある。
言うまでなく、免疫機能が低下すれば、たとえばがんなどの発生率が、きわめて高くなる。

●茶化す

 そこで私のばあい、テレビの報道はなるだけ見ないようにした。
震災から数日間は、一日中、報道番組を見ていた。
自分でも、どんどんと気がヘンになっていくのが、よくわかった。
何を考えても、ユーウツ。
人を恨んだり、怒ったりした。

で、それをやめた。
「非国民」と思われるかもしれないが、あえて遠ざかった。
あえて映画館にも足を運んだ。
あえて新しいデジカメも買った。
気分は重いが、その重さに敗れたら、自分自身がどうかなってしまう。
それでそうした。

 が、ことは深刻になる一方。
それは先に書いたとおり。
そこでつぎに私がとった方法は、茶化すこと。
自分をごまかすこと。
言うなればブラック・ジョークということになる。
それを口にした。
「福島原発温泉(核燃料プール)、無料で入浴できます」とか、など(ごめん!)。

(もちろん原発事故を喜んでいるというわけではない。
自分の心を防衛するため、やむをえず、そうした。
どうか誤解のないように!)

●正確な情報

 どうであるにせよ、私たち(=私)がほしいのは正確な情報。
たとえば海水の汚染度にしても、示されたのは、福島原発の南側の海のデータ。
海流は南から北へ流れる。
そのため南側のデータは、意味がない。
つまり汚染度が低いのは当たり前。
どうして北側の海のデータは公表されないのか。

 また放射能の測定値にしても、どこか行き当たりばったり。
観測時刻もバラバラ。
たとえば1キロ四方ごとに定点を決め、どうしてそこで連続的に観測しないのか。
またそういう装置や観測システムを、構築しないのか。 

 さらに気になるのは、今回被爆した作業員にしても、報道によれば、「下請け企業の
作業員」ということらしい。
どうして東京電力の職員や社員ではないのか。
研究員ではないのか。
あるいは東京電力の社員は、何をしているのか?
ことの重大さがわかっているのか?

 本当はそうではないと信じたいが、しかし報道などでかいま見る社員の姿を見ていると、
まるで(よそごと)、(他人ごと)。
当初は「想定外の……」という言葉を、連発した。
「やるべきことはします」「言われたことはします」「しかしそれ以上のことはしません」
と。
その上で、今度は「計画停電?」。
「東京電力を追いつめれば、あなたたちだって困りますよ」と。
何かしら私たち国民のほうが、逆に恫喝されているような気分。

 その正確な情報さえあれば、私たちは(私は)、自分で判断する。
まだ本気ではないと思うが、ワイフは、最近、こう言う。
「2、3年、オーストラリアで過ごしてきましょうよ」と。

 いざとなったら、私はそうする。
最後の最後には、そうする。
そういうふうに考えられるようになる。


Hiroshi Hayashi+++++++March. 2011++++++はやし浩司・林浩司