私の顔に、鼻髭、顎鬚が似合うかどうか知らない。
ただ、自分の顔に髭を蓄えることには異常な憧れがある。
ところが、私の家内も母も、私の髭に拒絶反応を示す。
シルクロードでの2ヶ月間の長旅のあいだ、
家人の目に触れないことをいいことに、髭を伸ばした。
日一日と髭が伸びていく様を、鏡を見て、手で触って、人知れず快感に浸った。
いま思えば、成田に帰り着いたときに、きれいさっぱりと剃り落とすべきだった。
でも、未練だった。 帰宅したら、やはり悪評だった。
懇意な方々に髭面をご披露したあとで、剃り落とした。
「泣いて馬謖を斬る」 ならぬ 「泣いて髭を剃る」 だ。
間もなく、私も還暦を迎える。
私の人生、暦が一回りしたところで、還暦を機に髭を伸ばす。
今度は、誰がなんと言おうと。 私には珍しい 「不退転の決意」 だ。
3ヶ月間の、つかの間の夢を見たあとで、髭をそり落とす直前に写真を撮った。
遺影だ。
私の人生、髭とは縁がなかったから、せめて遺影には、髭面を残したい。
遺言を書いておかなければなるまい。
「私の遺影には、すでに用意してある写真を使うように!」
11月上旬に撮影した写真が、今日、出来上がった。
もう、思い残すことはない。
ただ、自分の顔に髭を蓄えることには異常な憧れがある。
ところが、私の家内も母も、私の髭に拒絶反応を示す。
シルクロードでの2ヶ月間の長旅のあいだ、
家人の目に触れないことをいいことに、髭を伸ばした。
日一日と髭が伸びていく様を、鏡を見て、手で触って、人知れず快感に浸った。
いま思えば、成田に帰り着いたときに、きれいさっぱりと剃り落とすべきだった。
でも、未練だった。 帰宅したら、やはり悪評だった。
懇意な方々に髭面をご披露したあとで、剃り落とした。
「泣いて馬謖を斬る」 ならぬ 「泣いて髭を剃る」 だ。
間もなく、私も還暦を迎える。
私の人生、暦が一回りしたところで、還暦を機に髭を伸ばす。
今度は、誰がなんと言おうと。 私には珍しい 「不退転の決意」 だ。
3ヶ月間の、つかの間の夢を見たあとで、髭をそり落とす直前に写真を撮った。
遺影だ。
私の人生、髭とは縁がなかったから、せめて遺影には、髭面を残したい。
遺言を書いておかなければなるまい。
「私の遺影には、すでに用意してある写真を使うように!」
11月上旬に撮影した写真が、今日、出来上がった。
もう、思い残すことはない。
葡萄舎人さんに髭は似合っていますよ。
むしろ馴染んでいるように感じるほどです。
熟成しつつも重厚さにあふれる。そんな印象です。
過分のお褒めはくすぐったいのですが、
私の顔に髭が似合う、とおっしゃる強~い味方が増えたことは心強いことです。
還暦後の 「髭伸ばし大作戦」 に自信と勇気がわいてきました。