葡萄舎だより

海峡の街・下関の、葡萄舎の住人・洒人 (しゃじん) が身の周りの些事片々を書き綴ります。
本人は日記のつもりです。

満珠島燈台 下関市長府沖

2006年02月25日 17時45分25秒 | 燈台めぐりノート
日本全国で、燈台の数は 3300余 といわれている。
船舶航行の大動脈であり、海上交通の難所でもある関門海峡に望む下関には、
歴史的価値を持つ燈台や、海峡航行に欠かせない重要な燈台が配置されている。
北から、角島(つのしま)燈台、六連島レ(むつれじま)燈台、台場鼻(だいばはな)燈台、
対岸の北九州には、部埼(へさき)燈台、等々で、 どれもみんな好きな燈台だ。

私が住む、下関市長府 から最も近い燈台は、満珠島(まんじゅしま)燈台 だ。
長府の沖合い, 2.3km に浮かぶ無人島に建てられている。
燈台ファンになって、真っ先に訪ねたい燈台だったが、
船がなければ近づけないから、私には「近くて遠い燈台」 だ。
ワイン仲間で、HN が 「釣り迷人」 さんにこの話をしたら、
2・3日うちに釣り船を用意してくれた。 持つべきは 飲み友達 だ。

船は朝9時に出港。
満珠島の周囲は岩がゴロゴロしていて、満潮でなければ桟橋に近づけないとのこと。
なるほど、餅は餅屋、だ。
10分で到着。 船さえあれば、こんなに簡単に来てしまうんだ!

ところで
地元の人は、満珠島 などと呼ばない。 満珠干珠(まんじゅかんじゅ) だ。
長府沖 1km に浮かぶ、もう一つの小島との総称だが、
満珠と干珠、諸説あって、2つの島の名前で、どちらがどちらかはっきりしていない。
いまどき珍しい話だ。
私は 「満珠島灯台」 のプレートをつけた燈台がある島を 満珠 と呼ぶ。
私の基準は灯台だから、当然のことだ。
なお、満珠干珠は 長門一ノ宮 ・ 住吉神社の神域でもある。
神様には島の名前はどうでもいいのだろう。

満珠島灯台。
見ようと思えば、いつでも見れる燈台だが、船がなければ近づけない。
近くて遠い、「わたしの」 燈台だ。

北緯 33°59' 41", 東経 131°01' 36"
白色 塔形 コンクリート造
単閃白光 毎4秒に1閃光
2000カンデラ
光達距離 13海里
地上~頂部:15.9m、水面~灯火:16m
初点灯 昭和9年10月20日
改築 昭和61年2月

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