葡萄舎だより

海峡の街・下関の、葡萄舎の住人・洒人 (しゃじん) が身の周りの些事片々を書き綴ります。
本人は日記のつもりです。

敗戦記念日

2006年08月15日 12時13分56秒 | 日記 ・ 雑記録
61回目の終戦の日。

いつの時代にも、戦争に導く奴が居て、
それを扇動する奴が居て、それを翼賛する奴が居て、
戦争を遂行すれば儲かる奴が居て、
考えもなく戦争に陶酔する奴が居て、美化する奴が居て、
狂気の沙汰で戦争に突き進む。

戦争に反対する力はいつも弱い。
反対しながらも前線に駆り出されてしまえば、戦争に加担したと同じことだ。

戦争が終われば、終戦の日を境に戦勝国と敗戦国に分かれ、
戦争に敗れたら敗戦国として、戦争責任を追及され、戦争犯罪を裁かれ、
領土を奪われ、賠償を請求されるのは世の常だ。
それが厭なら、戦争をしなければいい。
負けるつもりで戦争を始める奴は居ないだろうけど。

61年前、敗戦国・日本は、
敗戦国としてなすべき事柄が完璧ではなかったみたいだ。
「死に体」の首相が、敗戦記念日に靖国神社に参拝するもしないも
たいした問題じゃないと思う。
敗戦国が敗戦国としての国際的な責任をキチンと果たしておけば、
そして戦争犯罪人の名誉回復などを画策しなければ、
なんら問題にならなかったはずだ。
ところが、この国には懲りない奴等が蠢いている。
それらの勢力をのさばらせた戦後社会も同罪だ。

午前中の、靖国神社からの報道と、それへの対応が情けない。
正午、甲子園球場での黙祷が本来あるべき鎮魂の姿だろう。

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