コトバヲツグムモノ

「口を噤む」のか「言葉を紡ぐ」のか…さてどちらの転がっていくのか、リスタートしてみましょう。

思いをこめて

2013-03-08 00:54:27 | PTA

私が会長をする学校で、いろいろ問題が起きている。
まぁ、今年に限ったことではなく、時々耳にする話ではあるし、ほかの学校でもいろいろと問題はあるだろう。

このブログでも何度か「うわさ話」にまつわる話はしているが、今回もその辺が問題を複雑にしていた。
そこで、ちょうど2年間引き受けていた会長職を退くこともあるので、その挨拶を兼ねて文書として配布させてもらうことにした。
デリケートな問題も含んでいるので、学校としては「書面で残したくない」という声もあったが、そこは「わたし個人の思いとして、表に出ていない問題にも関わるのでぜひ文書で全保護者向けに」とお願いした。
結果、校長先生からも「学校の立場も慮っていただき、その内容に感動しました」とまで言っていただけた。

いろいろな思いをめぐらせながら、苦心して作った甲斐があるというものだ。
私自身の記録という意味も含めて、ブログに残しておこうと思った。

 

ご挨拶とお願い

早春の候、PTA会員の皆様には益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。

先日の臨時総会にて来年度の会長が承認され、私はPTA会長の任を離れることとなります。まずは、2年間、若輩者を支えていただきありがとうございました。

貴重なご縁をいただき、学内にとどまらず南区、京都市小学校のPTAにも関わらせていただく中で、昨今の子どもを取り巻くさまざまな問題に取り組んでまいりました。そのような経験の中で、最後に皆様にお願いという形でお伝えしたいことがございます。

 

報道などで頻繁に目にするとおり、いじめ・虐待・体罰と、弱い立場の子どもを傷つける事例が後を絶ちません。まずは家庭で、学校現場で、すべての子どもが被害から守られるよう、細やかなチェックで早急な発見・対応を進める必要があります。加害者がどのような思いであろうと、被害を受ける側が身体に心に傷を受けるのであれば、それはいじめであり虐待であり体罰です。

学校現場には細やかな指導が入っておりますし、われわれ保護者も「自分は関係ない」とするのではなく、今一度、自分の関わり方が子どもを弱者を傷つけていないか振り返ってみてください。そのためには、普段から子どもの様子を、また学校での様子を聞き、そのシグナルを見逃さないでほしいと思います。

 

さらには、2次的な問題にも注意していただきたいと思っています。それは親同士での噂話などで、事実とは異なる情報が流れてしまうことです。

敏感な子どもらは、ちょっとした出来事でもいじめや体罰と感じることがあります。もちろん、子どもがそう感じることはしっかり受け止めてあげてください。しかし、それはその子の視線で感じていることです。事実は単純なものではないこともあります。そのことを、事実確認なしで「いじめられている・体罰を受けている」と思い込み、周りに流布してしまうと、被害者のみならず、加害者として噂される子ら・親・教職員を追い込み、新たな被害者としてしまうことになります。

子どもから聞いた話で気になったことは学校に伝えてください。親が思い込みで判断することなく、事実を確認していただいて、問題があれば対処してもらえます。

噂話の怖いところは、話を聞いた人が自分の想像を交えてまた違う人に話しをしたときに、その想像も含めて「事実」として伝わってしまうことです。子どもらのレベルでは過ぎ去ったり解決したことであっても、新たな問題・継続している問題のように話題に尾ひれがついて繰り返され、場合によっては感情が加わった状態で、事実関係がわかりづらくなり、解決に時間を要する場合もあるようです。

 

「子どもらが笑顔で学校生活を送ること」

周りの大人の願いは同じだと思います。疑い、不信を持ち、対立し裁くことで問題を明らかにすることを目的にするのではなく、それぞれの思いの違いを理解しあい、協力し合って子どもらの笑顔を守っていくことを目指していければと思います。

 

学校の中で「問題はない」とは申しませんが、困った出来事ばかりではなく、子ども同士のコミュニケーションや、先生方と作り上げるさまざまなイベントなどで、親が思っている以上に楽しんでいる事もいっぱいあるようです。

もちろん、命に関わったり、心に傷を負う事態はすぐに避けなければいけませんが、日々起こる問題に対しても、できうればゆっくりと見守り、まずはクラス内・学校内で子どもら自ら解決を図って成長できるように、大人は援助する形が望ましいと思います。

 

そのために、個々の親が動くのではなく、PTA活動などを通じて親同士に先生方を交えたコミュニケーション・情報交換によって、事実から遊離した情報に踊らされることなく、わが子や周りの子と向き合っていけば、すばらしいK小学校の生活が送れることと信じています。

 

本部役員・学級委員としての参加もお待ちしておりますが、それはあくまで窓口であり、活動はお一人お一人の保護者様によるものです。学校単位で行われるもの、支部や京都市で行われるさまざまな研修会や活動は、わが子に直結していることであり、すべての親に共有していただきたいことがいっぱいあります。ぜひ、積極的なご協力をお願いいたします。

 

私自身、PTA役員・会長をさせていただいたことで、はじめて気づいたこともいっぱいあります。会長は退きますが、PTAの一人としてまだまだK小学校におせわになりますので、一緒により良い環境を作って生きましょう。

 

ありがとうございました。そして、これからもよろしくお願いいたします。

 

別に今起こっている問題があるから思いはじめたことではなく、以前から思っていたことをPTA会長の立場を利用して発信させていただいただけですが。
この考え方が「正しい正しくない」とするとややこしいのですが、個人の思いということで「そう考えるやつもいるんだな」って感じでね。

以前、このことに言及したブログはこちら。
「あなたはみたんですか」 

思い込み・誤解・想像・創造

「噂の真相」