消化不良の改善を促すダンワールドの「上体ねじり」のエクササイズをご紹介します。
日本人はストレスが胃にあらわれ、消化不良のトラブルが多いといわれます。とくに細かい神経を使う仕事は、内臓にいくべきエネルギーが頭に上昇してしまい、「脾胃(ひい)」に流れるエネルギーの道が閉ざされ、胃が痛みやすいとされます。脾胃とは、東洋医学では胃腸・膵臓などの消化器系の臓器のことで、口から摂取した食べ物から栄養を吸収し、それを気エネルギーへと変え、全身にめぐらせる役割をもっています。
脾胃のエネルギー循環を保つうえでカギとなるのが、水昇火降(すいしょうかこう)の考え方です。水は腎臓のエネルギー、火は心臓のエネルギーをさし、腎臓の「水」のエネルギーが上昇し心臓の「火」のエネルギーが下降することにより、体の中をエネルギーがスムーズに循環する状態をあらわします。この状態が保てれば、脳がスッキリして、下半身がポカポカとなり、脾胃の働きも活発でいられます。
しかし、ストレスがたまり体の緊張が続くと、「水昇火降」と逆の状態になります。火のエネルギーが頭に昇ったまま、下に降りなくなります。いわゆる「頭に血がのぼった」状態です。脳がボーッとして機能が低下する上、下半身は冷え、脾胃が硬くなります。
ダンワールドの「上体ねじり体操」は、上体をねじることで消化器系の臓器を刺激し、さらに上体を折り曲げることでエネルギーのめぐりをスムーズにしていきます。水昇火降へと導き、脾胃を活性化する、消化不良の改善にオススメの体操です。
<上体ねじり体操>
1.足を肩幅に開き、首の後ろで手を組みます。息を吸いながら上体を左へねじります。
2.上体を倒し、頭を左ひざに近づけます。息を止め、太ももの内側、胸、わき腹、腰が伸びているのを感じます。
3.息を吐きながら上体を起こし、正面を向きます。反対側も同様に行い、2回繰り返します