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ぐーたら専業主婦の引きこもりブログです(笑)

【マンガ】ガラスの仮面 47巻(ネタバレ含)

2011-08-09 01:05:06 | マンガ
マンガネタです

書きたい、書きたい、と思っていて今頃になってしまった、
大好きな大好きな『ガラスの仮面』(以下、「ガラかめ」)の最新刊、
47巻のレビューです

前巻46巻のレビュー(というか、ストーリー)はこちら

あらすじから申します(今回は主人公マヤと速水真澄の関係から
重点的に)と、主人公・北島マヤは、
見た目は冴えない地味な少女だが、こと演劇となると
その類稀なる才能を発揮する「千の仮面を持つ少女」。
演劇界のサラブレッドと呼ばれる姫川亜弓が
唯一「ライバル」と認める存在であり、「紅天女」の主演候補として
切磋琢磨し合う仲
こういう「好敵手」がいるマンガは読んでて燃えます

元々貧乏な出自のマヤは、当初は劇団「つきかげ」に奨学生として
入団して月影先生の指導の下メキメキと実力を付ける。
マヤの初舞台は「若草物語」の四女ベス。
この初舞台の時からマヤの立つ舞台の度に、
匿名で初めてのファンから「紫のバラ」が届くようになった。
いつしかマヤは顔も名前も分からない紫のバラの贈り主を
「紫のバラの人」と呼び慕うようになる。
劇団「つきかげ」は、演劇プロダクション「大都芸能」の策略により
閉鎖に追い込まれてしまうのだった。

「大都芸能」の社長は「冷血漢」「仕事の鬼」と謳われた
速水真澄であった。劇団「つきかげ」を廃団に追いやった張本人…
この時から心底速水真澄を憎むマヤ。
一方で速水真澄はマヤの演劇に対するひたむきさから、
11歳も年下であることに戸惑いながらも次第にマヤに惹かれて行く。

実は速水真澄こそが「紫のバラの人」であり、
紫のバラを贈るだけでなく、貧乏なマヤに匿名で
高校に行かせてあげたり、匿名でマヤの出演する予定の
オンボロ劇場をピカピカに改築してあげたり…そこにはいつも
「あなたのファンより」というメッセージと紫のバラが添えられていた。
速水真澄は、マヤのピンチには必ず「紫のバラの人」として影から見守り
支え続けて来たのです
足長おじさんみたいなものです

色々な偶然が重なり、一番憎い人=紫のバラの人=速水真澄
であることを悟るマヤ。そして46巻では速水真澄に
いつの間にか惹かれている自分に気付きます
当の速水真澄は「マヤは自分を憎んでいる。自分が紫のバラの
贈り主であることは隠し通そう」と思っています。
さらに速水真澄には鷹宮グループ総帥の孫娘・紫織さんという
婚約者が…マヤは自分の恋は諦めなければならない、と
速水真澄が自分みたいなガキんちょを相手にするはずがない、と
思い込んでいますああ、じれったい

前置きが長くなりましたが…47巻。どうなる二人以下ネタバレ有です。
ご注意下さいここからは、これまでの筋をご存知の方にしか
分からないような書き方をしておりますが、悪しからず
くわえて、長文ですご容赦を


でもその前に46巻のおさらいを(じらしている訳じゃありません)
紫織さんの召使いに渡された「速水真澄との手切れ金」としての
1000万円の小切手を、紫織さんに返却しにクルーズ船に乗り込んだマヤ。
この「ワンナイトクルーズ」は紫織さんが速水真澄との絆を
確かなものにしようと(既成事実を作ろうと)自ら企画したモノだった
しかし紫織さんはクルーズ船の波止場に向かう途中
交通渋滞に巻き込まれ乗船時間に間に合わず

速水真澄は何も知らされずに「ワンナイト」クルーズ船に
乗せられ、スイートルームのキングサイズダブルベッドを見て驚愕し
例のごとく白目になり(笑)、帰ろうとするが、
チケットも無しで船に乗り込んだマヤが追い返されそうになっているのを
速水真澄が発見2人を乗せて、クルーズ船は出港
さぁ、どうなるワンナイトクルーズ というのが前巻。

なぜか場面は変わって船内ディナー。同じテーブルで
豪華ディナーを食べる速水真澄とマヤ。
真澄の「なぜ船に乗ったんだ?」との問いに、「紫織さんにコレ(1000万円の小切手)を
返しに…」と小切手を出すマヤ。
「私はあなたの大切な婚約者に何もしていないんです」と
改めて弁解。速水真澄は、鷹宮名義の
”速水真澄との手切れ金”小切手をビリッと破り、
「これが俺の気持ちだ。」
紫織さんの策略でマヤが紫織さんのドレスを汚した張本人にされたり
婚約指輪泥棒にされたりして、速水真澄とマヤの間に出来た溝も
なくなり、速水真澄は「君を疑ってすまなかった」と陳謝。解決

そして何故かドレスアップして現れるマヤ
ドレスやアクセサリーは速水真澄が用意したモノ。豪華客船の中で
普段着だと浮いてしまうものね。速水真澄の心遣い…
美しく変身したマヤに、速水真澄は思わず言葉を失う。
(心の声)いつの間にこんなに大人っぽくなっていたのか…
ここでツッコミ。『二人の王女』アルディスの初登場シーンでも
同じリアクションだったような…
あの時も「チビちゃん、君はいつの間にか…」と感動していたのを忘れないで
(過去を振り返る部分は、出来れば過去の絵柄付きでお願いしたい

ドレス姿のままで船内ショーを楽しみ、ダンスホールで
二人で踊ることに。踊りながら「私、速水さんと踊ってる…夢みたい…」と
幸せを噛み締めるマヤ
ダンス後、二人で甲板に出て満天の星空を見る。
紅天女の里でも見た満天の星…「あの時も速水さんが隣にいましたね
(速水真澄は少年時代からプラネタリウムが好きで
星空が大好きしかし「都会では星が少ししか見えない」と言ったら
婚約者の紫織さんには「私には星よりも都会の銀河が
魅力的ですわ」と言われ落ち込んだことがある。マヤと紫織さんとの決定的違い)

夜も更けた頃…紫織さんが自分と速水真澄が泊まるために用意した
スイートルームへ、マヤと2人で入る速水真澄。
マヤは「この部屋で速水さんと2人きり…」とドキドキし、
ついでに読者の私もめっちゃドキドキした訳でありますが…
そんなマヤ(&読者)の期待が、次のコマの「クスッ」という
速水真澄の笑いにより打ち砕かれます
「安心しろ。君を襲ったりしない。そう怯えた顔をするな
俺はどこか他で寝るからこの部屋は君が使え」みたいなことを言って
去っていく。

しかし、マヤは見てしまった
キングサイズの、枕が2つ並んだダブルベッドを
速水真澄自身が紫織さんとのために用意した部屋だと勘違いするマヤ。
「いやだ…私こんな部屋でなんか寝られない…」と泣き崩れるマヤ。

来ていたドレスから、自分の着て来た普段着(LOVE FOR YOUと書いてある)に
着替え、クスン、クスン、と泣きながら甲板に出ると、
そこには感傷にふけって夜風にあたっている速水真澄。
服のセンスは相変わらずな「ガラかめ」です
「LOVE FOR YOU」って

ドレスと靴、そして部屋の鍵も速水真澄に返し、
「あの部屋は速水さんが紫織さんのために用意したものですよね、
私そんな部屋で寝れません」と言いながらジンワリ涙が溢れるマヤ。
その場から立ち去ろうとするマヤに真澄は「待て」と引き止め、
クルーズが紫織さんのサプライズであり、部屋も自分が
用意したものでない、と「言い訳」をする。
「君の姿を見るまでは帰ろうと思っていた…」
「俺もあの部屋に泊まらん」と部屋の鍵を海へ投げ捨てた。
「ドレスと靴も俺のプレゼントだ。受け取ってくれないか」

宿泊する部屋もなく、別々のソファで結局眠った2人。
夜が明け、船上に差し込む朝日に感動するマヤ。近くのソファに
眠る速水真澄をたたき起こし、2人で日の出を見る。

ふと、自分の血が付着したハンカチのことを思い出す速水真澄。
暴漢に襲われた時、紫織さんの証言によればマヤは「すぐに
逃げ出して」しまったハズ。しかし、このハンカチをマヤが
もしも受け取れば、一晩中自分の傍に付いて看病していてくれた人こそ
マヤということになる。そして、夢うつつに聞いた
阿古夜の愛のセリフ、あれももしかして現実なのか…?

「これを…忘れ物だ。」
ハンカチを見せた途端にカッと顔を真赤にするマヤ。
速水さんが寝ている間に演じた阿古夜の愛の告白を
聞かれていたかも知れない…口付けに気付かれたかも知れない…
恥ずかしくなりつつハンカチを受け取るマヤ。

受 け 取 っ た … 

本当に、夢ではないのかも知れない…まさかまさか…
白目になる速水真澄。
「君に頼みがある。君の阿古夜を見せてくれ」

「速水さんは何か感づいているのかも」と緊張の面持ち…
誰もいない2人きりの甲板で、速水真澄への想いを阿古夜の台詞に
重ねて懸命に演じるマヤ。
「この声、台詞、言い回し…あの時の…
デジャヴ感満載の速水真澄。「ではあの夜俺にふれた唇は…
まさかマヤが俺を…信じられない…

ここまで来たらいい加減信じてくれーーー読者ヤキモキ
阿古夜を演じながら、必死で速水真澄への想いをぶつけるマヤ。
「もうダメだ、完敗だ…
もうこれ以上自分の心をだませない…」と
思わずマヤを抱きしめる速水真澄。
ついに…やったーーーーーーー

めっちゃここ興奮しました

ポイントは、まだ「紫のバラの人」であることを明かしていないこと
その前に通い合った、2人の心
余韻に浸るように、抱き合ったまま気持ちを確かめ合う2人…。
速水真澄は「チビちゃん」ではなく「マヤ」と呼び、
「今度伊豆の別荘に来ないか」とマヤを誘う。
「えっ?」と真澄のほうを向くと、照れと戸惑いの入り混じった表情の真澄。
「良いんですか?そんな大切な場所に私なんかが行って」とアッサリOKした
マヤに対し、「いいのか?俺ひとりだぞ」と確認する真澄…
「私もひとりで行きます」と答えたマヤ、
「きっとその夜は帰れない…」と予感します。ああああ楽しみ過ぎる
できれば真澄様には顔の斜め線(赤くなる表情)を控えめにして頂きたい
ヘレン・ケラーの稽古中別荘で思わずマヤを抱きしめた時の、
クールな内に秘める情熱、みたいなのを絵で表現して欲しい…

2人にとっての夢のようなワンナイトクルーズは終わり。
波止場で不安げな表情で船の帰りを待っていた婚約者・紫織さん。
速水真澄の傍にマヤがいるのを目撃して顔面蒼白
さらに破られた小切手を速水真澄に「破いたのは私です」と突き返され
その場に卒倒してしまう

一方、クルーズ船に乗ってしまったマヤを迎えに
桜小路君も波止場にバイクで来ていたのだった。
しかし速水真澄と寄り添って出て来たマヤを見て違和感を覚える。
(桜小路・心の声)なぜマヤちゃんが速水さんと…
速水真澄は真剣な表情で「桜小路君、マヤを頼む」と言う。
(桜小路・心の声)なんだか変だ、ふたりとも… 気になる…

卒倒した紫織さんの元へ向かいその場を去ろうとする速水真澄。
マヤは「私まだ大事なこと伝えてない…!」と速水真澄を追いかけ、
(せっかく迎えに来てくれたのに)「桜小路君、先に帰ってて」と
桜小路君を放置ひどい

「私、あなたに伝えたいことが…
私早く大人になりますから、私のこと待っていて下さい…」と
涙をポロポロ流して懇願するマヤ。
「もちろんだとも…君こそ俺を信じて待っていてくれ
ヒシと熱い抱擁を交わすマヤと真澄それを
顔面蒼白状態で影から見つめる桜小路君…何この神構図は

「どうなっているんだ信じられない…誰か夢だと言ってくれ…
とその場を立ち去る桜小路君
「たった一夜の船の上で何があったんだ」思い巡らし
バイクを走らせる桜小路君、赤信号に気付かず交差点を突っ切り
トラックに衝突してしまうという大惨事に

一方、気絶中でベッドに横たわる紫織さんを見つめ、
紫織さんが吐いたウソや、小切手の件が解せぬという表情の速水真澄。

そんな中、桜小路君の大事故の知らせがマヤの耳に。
桜小路を放置した自分を悔やみ涙を流しながら何度も
心の中で謝罪するマヤ。桜小路君は命に別状はないが、
全治2ヶ月の大怪我。1ヶ月後の紅天女の試演には回復が間に合わない。
しかし演じる一真は元は野盗、怪我の状態で演じることに。
苦肉の策

紫織さんが気絶中の間も、敏腕秘書水城さんや「大都芸能の影」
聖さんの証言により、徐々に紫織さんの悪事が
暴かれていく
「もしや紫織さんは紫のバラの贈り主=速水真澄だと気付いている?」
着々と2人の超豪華結婚式の準備が進んで行く。
すべてキャンセルとなると一騒動だな」とクールに呟く速水真澄に
思わず唖然とする秘書水城さん
「俺は鷹宮一族を敵に回すかも知れん」
覚悟を決めた厳しい表情の速水真澄の横顔。

(速水真澄・心の声)嵐が来そうだ…あの子を嵐に巻き込みたくない…
マヤ…!どんなことをしても君を守ってみせる…!

48巻に続く。
(※若干、コミックの順番通りではない部分があります。)

阿古夜の「捨てて下され、名前も過去も。
阿古夜だけのものになって下され」というセリフが引っかかる…
鷹宮グループを敵に回せば大都芸能の社長の椅子から
降ろされる可能性もあるのでしょうか?

大都芸能の社長の座にいたからこそ紫のバラの人として
経済的に支えられる資力があったというもの…今後の展開が少し怖い
速水真澄は何もかも失ってしまうのか…?そんな結末は避けて欲しい
父・速水英介からは「大都芸能で『紅天女』を上演できないのなら
北島マヤを潰せ」とまで言われているし…
先行きは波乱万丈
どうやってマヤを守るというのでしょう
どうかどうか、ハッピーエンドでありますように…

ああーーー48巻発売が待ち遠しいです