記事一覧 |
微分方程式 v '(t) = f(t, v(t)) ( v(t) = (x(t), y(t))T ) の1段の陰的ルンゲ-クッタ法では
k1 = f(tn + h c1, vn + h a1k1)
vn+1 = vn + h w1 k1
によって vn を計算します.したがって x '(t) = - y(t), y '(t) = x(t) のときの vn+1 と vn の関係は上図のようになります.ここで w1 = 2 a1 とおくと
vn+1 = vn + h a1 A(vn+1 + vn)
ですから,
(I - h a1 A)vn+1 = (I + h a1 A)vn
| I - h a1 A | = | I + h a1 A |
が成立し,∥vn+1∥=∥vn∥であることが分かります.すなわち,この場合は n → ∞ でも振幅は変わりません.Excel での計算結果を次に示します.
蛇足: I は単位行列,∥vn∥は vn の大きさ.