先日友人が那須に遊びに来たので以前から気になっていた『石心』で蕎麦を食べることにした。初めて訪れたのだが店に入ると雰囲気がとてもいい。さりげなく飾ってある絵をみて絵画好きの友人が「センスいいなあ」と呟く。冬の那須で友人をどこに連れて行けばいいのか迷っていた私は、女将さんに「どこかいいところありますか?」と訊くと藤城清治美術館がいいのではと言う。「結構たくさん作品があって、観るのに1時間はかかるんじゃないですか?私は2時間かかりました」という言葉に、これは行ってみないとということになった。
翌日午前中に行くと、平日且つ時間が早いからか駐車場は空いていた。庭にはヤマツツジが植えられているようで、春になったらさぞ綺麗に咲くのだろうと思いながら歩いていくと、可愛い門構えの美術館に到着。
藤城清治美術館に対して私たちが想像していたのは可愛い妖精の影絵だったが、展示室の初めの方は初期の影絵の作品が、だんだん進むに連れて思っていた通りの可愛らしい世界が展示されている。
天井にもプロジェクターで影絵が映し出されるなど子供でも楽しめる楽しい工夫が満載で「カワイイ」って思いながら進んでいくと、『風の又三郎』の展示コーナーあたりから歩みが遅くなった。「凄い
」そう、普通の影絵だの切り絵だのの範疇を超えている。切り貼りされた細かいピースが作るグラデュエーションが繊細で美しい。
でも本当の感動はその先にあった。奥に展示されていたのは藤城清治自らが震災以降の前に座ってスケッチした、その風景そのものの影絵だった。写真と全く同じに見える綿密な影絵だが、作品の中の震災遺構には必ず小さな妖精が描かれている。鎮魂の祈りと未来へ向かう希望。いくつかの震災遺構の作品の前で涙が止まらない私がいた。しばらくそのエリアに佇んだ後次のコーナーに向かうと、遅れてやってきた友人が涙をすする音がする。展示室の最後は、これはまた素晴らしい作品が並んでいるのだが、それを観てもと来た通路を戻っていくと、震災遺構のコーナーでハンカチで目を押さえる女性とすれ違った。
出入り口近くの売店でポストカードを買おうと物色しながら、「だめだあ、震災遺構のカードを観るだけで泣けてくる」と私と友人が泣き笑いする。「トイレに飾る絵を探してるんだけどさあ、震災遺構の絵なんか貼ったらトイレ入る度に泣くようだよね」なんて軽口を叩きながら、だんだん増えてきたお客さんたちに「みなさーん、ハンカチ持ってますかあ?」と心の中で呼びかけた。
来年あたりを目標に、より広い敷地に美術館を移転(?)するらしい。確かに今の場所では観光バスが停められるような場所もない。今の場所では展示しきれてない数々の作品もある。もっともっと多くの人に彼の作品の素晴らしさを知ってもらいたいと心から思った。
暮らしの手帖やケロヨンが懐かしい年配の方も、カワイイ妖精に魅せられるだろう子供達も、共に楽しめる素敵な美術館に、那須に行ったらぜひ立ち寄ってほしい。
田舎は最低気温が20度近くまで下がり、タオルケットでは寒くて目が覚める気温となった。一般的には7月ぐらいには剪定するアジサイだが、我が家のアジサイは遅くまで咲いていることもあり少し遅めの剪定となった。
アジサイの剪定ついでに伸び放題のツツジも剪定しようと見てみたら、枝先には早くも来春に向けてしっかりツボミをつけている
左は庭から勝手に生えてくるレンゲツツジ、右は買って来て植えたヤマツツジ。レンゲツツジのツボミはふっくらしているので見ていると心がホッコリしてくる。
花芽って、季節外れの暖かさがあって「春かも」と勘違いした後に急に寒くなると枯れてしまうんだよね。だから秋から普通に寒くなって春に向けて普通に暖かさが増すことを祈っている私なのだ。
そういえば先日、イギリス人の同僚と一緒のテレビ会議の時に「花とかばかりだと時間をかけても何も生まれないので、野菜とか果物とかを作ることをBonnyさんにオススメします」と言い放ったオトコがいた。そりゃ果物や野菜づくりは素敵ですけど、「食べるものが出来るんじゃなければ無駄」発言って・・・。性格の卑しさが出るっていうのかねえ。しかもガーデニング命
のイギリス人のいるところでそれを言うなんて、喧嘩売ってんのか
話は戻って、陽のあたるところを求めて枝を伸ばしている木々をみると剪定するのがかわいそうに思ってしまう私なのだけど、木々のためにも庭全体のためにも心を鬼にして剪定することが正しいんだなと思った次第であります。
久しぶりに那須野ふるさと花火大会を楽しむ。前回は花火を上げる真下ぐらいで鑑賞したため、母上から「花火はもっと遠くから見るもんだ!」と言う意味不明のクレームを食らったのだが、今回は若干離れた場所だったため、場内のアナウンスや音楽に邪魔されることなく、芝生の上で横になったまま鑑賞することができた。
2万発と言うのはかなりの数だと思うのだけど、なかなか協賛金が集まらず大変らしい。(そのせいもあって、2年ごとの開催)ただ地元の花火大会らしいほのぼのとした感じは見にきている人の会話からも感じられる。近くで見ていた4人ぐらいのご家族は高齢のおばあさんを連れていて何かと面倒を見ていたが、そのお婆さんがソワソワしだした。
おばさん:「何?どうしたの?」
お婆さん:「帰りてえ」
おばさん:「帰るって、まだ花火始まったばかりだっぺよ。花火見にきたんだよ?」
お婆さん:「ションベン行きてえ」(え?お婆さんだよね?今時なかなか使わない言葉だね。)
おばさん:「え〜?!じゃあ、暗いとこでしてきな。」(え、え〜?)
お婆さん:「うん、わかった」(いやいや、年寄りとはいえお婆さんだよね?男性じゃあるまいし・・・)
おばさん:「暗いとこだかんね!」
最近那須で平日ランチした時、来ていた他の地元らしき奥様たちに訛りがないので 「最近は栃木でも(他の場所でも?)訛りは少ないのね」と思っていた矢先のバリバリの訛り具合。何より暗いところで用を済ますって・・・、おそらくお婆さんは90代ぐらいなんだろうな。
川辺の公演なので会場のメインの場所は明かりもあるけど、少し離れれば懐中電灯が必要な野原なのでした。気温も26度ぐらい、気持ち良い風が吹き、芝生も心地よく、のんびりできた花火大会でした。
朝、庭の草刈りをいつしようかと庭を眺めていたら見慣れない地味な鳥が見えた。雀じゃないし山鳩でもない。あれ?キャ〜っ、雉の母子じゃないの
田んぼの中に建っている実家では、実家の台所の裏を気に入っている雉がいるので毎朝「ケーン」と耳元で鳴かれ、風情を通り越してうるさいらしい。とはいえ我が家の庭に雉が来たのを見るのは初めてだ
。(昔はリスを見たけどね)母親と子供は2羽まで見えたけど、地面や枯葉の茶色と同化して実際何羽いたのかは分からない。カーテン越しにそっと覗いていたつもりだったのに、気配を察したのかゆっくりと遠くの方に向かって行ってしまった。
今日は扇風機の前から動けない暑さだったが、15時ぐらいにはウグイスが「ホー・ホケキョ」と鳴き、気の早いヒグラシが1匹16時過ぎから歌い始めたが誰もその声についてこなかったので鳴きやんだ。ヒグラシが合唱を始めるのは夕方もう少し涼しくなってからだ。今は風情を感じるヒグラシも、来月にはうるさいくらいの音量と数で鳴き迫ってくるのだと思うと、まだ7月中旬、例年なら梅雨時真っ盛り時期なのだと気づかされる。
今度は山鳩の声がする。庭に訪れるスズメは例外なく丸々と太っているのだけど、お隣のブルーベリーが目当てなのかな?
のどかな気分でぬか漬けのキュウリを食べながら「このままじゃボケるね」と認知症対策を考える1日なのでした。
5月終わりの那須。以前車で走っているときに見かけた通り沿いの花屋さんが気になって母と二人で行ってみた。『ヒロガーデン』という名前からは花全般を扱うショップかなと思っていたのだけど、尋ねて見たらバラの専門店だった。温室で育てている苗の品揃えも多く、また何より大苗を育てて鉢花に形作ったものも多くて見ていると欲しくなる。
上の写真のバラは『ブラッシング・ノックアウト』という四季咲きで、見てわかる通りこのまま飾っておける形に仕上がっている。通りかかったスタッフのお兄さんに「この花はどうですか?」と聞くと「この花は丈夫だし良く咲くのでオススメ」との返事。私が、「でも四季咲きって調子に乗って咲かせちゃうと次の春に花付きが悪くなったりしない?」と畳み掛けると、「調子に乗って咲かせちゃってくれて大丈夫ですよ。っていうか、調子に乗って咲きます」とのテンポよく返事が返ってきた。いやあ、こういうノリのいいお兄さん好きだわ
。
私の気に入った『デスデモーナ』は鉢が大きすぎて車に入れられず「もっと小さいのってないですよね?」と聞くと、「ああ、売れちゃったんだよね。来年の2月か3月に来てくれればいろんな大きさの鉢植えがあるよ」と教えてくれた。「苗が欲しいんだったら、ウチでは売れちゃってないけど、『コピスガーデン』ならあるかもね」と同業の他者情報まで教えてくれて、感激しながら今度は『コピスガーデン』に向かう。
ここはヒロガーデンとはコンセプトが違っていて、販売だけでなくバラ園の見学も含めて営業している。鉢植えは見当たらず苗の販売のみのようだったが、有料のバラ園では他の植物との相性が見て、バラを地植えしたときの感じがわかって嬉しい。500円でこれだけ見れれば満足でしょって思えた。何よりバラだけを植えてるバラ園が苦手な私としては嬉しい。
ヒロガーデンとコピスガーデン、両方楽しんで見るのも面白いかも。那須でバラが楽しめるなんて今まで気づかず反省した私でした。
いやあ、ヤマブキもヤマツツジも満開なので、気持ちよく風に吹かれながらお茶したり「うたた寝」したりと春を満喫してたら・・・、風邪をぶり返した。たとえ昼間とはいえ高原に吹く風の冷たさを舐めたらあかんのよ
。日差しの下は暑いけど家の中に入ったら涼しいし、朝晩はコタツが外せません
薄手の長袖のインナー(上)とムクムクの冬用パジャマを着て、「これなら大丈夫だろう
」と暖房のない寝室で、寝たら寒くて夜中に目が覚めた
。
以前3月に千葉にキャンプに行って、周りのテントで子供達が「寒いよ〜」と泣いていたのを思い出す。GWの那須なんて3月の千葉より冷えまする。天気予報で最低気温が6度とか7度だったりしたら要注意でっせ 「自分が想像しうる寒さ対策」の2乗って感じで準備をしてくださいまし
今年のGW、那須は新緑美しいところに山桜やヤマツツジ、タンポポも咲き乱れ、山を彩る木々の美しさといったら、まるで盆と正月とお彼岸がいっぺんに来たような賑やかさ。本来なら、GWは新緑にすらならないし、ここ数年の暖かさでGWに新緑になった場合でもツツジはまだ先のはずだったけど・・・。観光にはベストなんだとしても温暖化が激しいってことだよね。
ともかく今は最高の季節。風を感じて季節を楽しもう
「もうアジサイは終わりかな?」と思ったが車で那須街道を黒磯方面の『那須分岐点』交差点か上ってみた。那須ICより上のアジサイは終わりなのに、那須ICより下のこの付近は松並木の日陰のおかげでまだ身頃。それより凄かったのはヤマユリの群生だった。
あーん、ブログに載せたい!那須ICから温泉や遊ぶ施設に直接向かってしまうので6~7月のアジサイ街道(っていう?)の素晴らしさに気づいていない皆さんに見てもらいたい!でも、写真が取りずらいなぜって、駐車スペースが見つけずらいのよね。遊歩道はあるんだけど、いったいどこに車を停めればいいんじゃ
なので今回は写真なしです。下の写真は我が家に咲いている『紅』。
それにしても那須は天気がぐずついているせいもあって涼しい。ぐずついているといっても結構晴れ間が多いのだけど扇風機があれば十分だし、私まだコタツを撤去しておりません。まあ、毎年コタツがなくなるのは8月Onlyと決まってますのよ。今日の天気予報に至っては東京38度のところ那須は27度の予報
。なんと同じ関東なのに11度も違いますです。今年の夏は那須に入り浸ろうかしら
。
以前はGWなんぞに新緑にはならなかった那須も、温暖化とともにGWの観光客を楽しませるかのように綺麗な新緑を見せる。が、今年はさらにおかしな現象を見せていて、なんと山頂の雪と桜
と新緑
と、さらにヤマツツジまで咲き出す始末
。こんな調子だと、しまいにはGWにアジサイまで咲き出すんじゃないかと心配になる。
「温暖化で新緑が早まっている」とはいえ、那須の夜は寒い。肌着を持参しなかったばっかりに夜は寝付けず、毛布を引っ張り出してきてやっと眠れた次第。皆様、5月の那須を甘く見ちゃいけませんよ
私、今冬物のゴルフウェアの上にトレーナーを着ております
。
西那須野カントリーはグリーンの状態がとても良かった。昨日圧をかけたばかりらしく、グリーンが速い もっとも逆目だったりすると途中で止まっちゃうので、グリーン横に配置されている目印(植物)チェックは欠かせません。
明日ものんびり那須で新緑を満喫しようっと。
那須は11月に入っても落葉の様子がなく、やっと下旬に入って落葉したので予定していた庭木の剪定をすることになった。重機も使う大掛かりな選定作業だけれども、手際よく進んでいく。それにしても、庭にブナだのケヤキだのを植えちゃあダメよね。
そんな中、「この桜、どのくらい枝を切ろうかしら。そもそも、咲いても全く目立たないのよ」なんて話しながら良く見ると花が咲いているではないの
。それも、八部咲きといっていいぐらい。ただ悲しいかな、花が小さく白いので下から見上げたのでは咲いているのがよく分からないのね
。 枝は大胆に詰めることにして、剪定した枝から花付きのよい枝を選んで花瓶に生けてみた。
これは決して狂い咲きではなく、この時期に咲く『十月桜』だと思われる。我が家の十月桜は吉野桜に比べると枝があまり横に広がらないため、さほど邪魔にはならない。それにしても良く分からない桜を2種類、山桜、吉野桜と合計4種類を1本ずつ持っている私。桜の季節になると花見に行きたくなる性格はこんなところでも出ているんだなあと、つくづく思い知る今日この頃でありました
。