「もののあはれ」の物語

古き世のうたびとたちへ寄せる思いと折に触れての雑感です。

初詣

2008年01月03日 | 塵界茫々
 新年の挨拶に添えて、干支「子」にゆかりの、狛犬ならぬ「狛ねずみ」の映像が送られてきました。古馴染みとはありがたいもので、また一つ私のコレクションに宝物が増えました。今頃は12年に一度の当たり年、お社は縁起を担ぐ人のお詣りで賑わっていることでしょう。
(京都は、哲学の道の南限ちかくに大豊神社という小さなお社があり、その末社の大国社の前に鎮座だそうです



 昨年は母の喪中で出かけることのなかった初詣に出かけました。
 例年は誘ってもなかなか腰の上がらない夫が、「天気もいいことだし初詣に行こう」と言い出しました。
 まずは、この地の総鎮守の日の峰神社にお参りし、夫の産土の地、芦屋の狩尾神社、日本書紀にも登場の岡の湊神社と、地元のお社で三社詣りです。
 なんでも、仕残したことがあるのでもうしばらく生きながらえることができるよう、今年の無事を祈願したのだそうです。引いた御神籤も「吉」が出て満足のようでした。

 ところで、私の方は、拝殿の前に貼り出されている今年の年回りの案内板に目をやって、はっとしました。昭和4年生まれのところは赤で塗りつぶされ、「傘寿」となっているのです。

 神社の暦は旧暦で行くのですから当然のことなのですが、満年齢で神様に賞味期限を偽装して、来年と繰越しで考えてきたので慌てた次第です。
 そういえば、旧友の一人から”傘寿を機に年賀状をこれまでとします。”と挨拶が添えられていました。その賀状を手に、ああ私も来年はこうした挨拶をすることになるのかも知れないと、呑気なことを考えていたのです。

 当方はスイッチの切り替えの準備が出来ていませんので、差当たり現状維持で行けるところまで行くつもりにしました。




 


        上 お正月の装いの狩尾神社  下 岡の湊神社


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5 コメント

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びっくり! (metabo)
2008-01-03 21:02:46
明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。「狛ねずみ」なる物が存在しているなんて全く知らず、本当にビックリです。もしかしたら、日本中探したら十二支全ての「狛ーー」が存在するのでしょうか?
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もしかしたら (boa !)
2008-01-04 15:54:01
今年もよろしくお願いします。
八百万の神々がおわす国ですから、多分、十二支揃うのではないでしょうか。昨年の猪は、地元でも小倉の和気清麻呂公を祭る愛宕神社で、年狛犬の猪はもてはやされていました。

来年の牛は、天神様ゆかりですから、北野天満宮のほかにも、きっと存在するでしょう。楽しみですね。

この大豊神社には、猿もいたと思います。


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月の宮 ()
2008-01-04 23:23:28
地元の調神社ではその名に由来してhttp://www.saitamacci.or.jp/exploration/tsukizinja.asp  
こちらの↓サイトに写真があります。
http://www.gojyaku.com/kimono/kottouiti/urawa/urawa.htm 

 蛙はどうでしょう、干支にも選ばれず、心配です  筑波あたりに行けばあえるでしょうか…
 
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月の兎 (boa!)
2008-01-05 06:48:02
やはり卯もありましたね。ありがとうございます。
また一つ、収集品が増えました。

調から、月へと展開させていったみやび心が嬉しいですね。念押しに卯の狛犬まで。

ご心配なく蛙は還るに通じますから必ず存在します。
ここ、地元の古刹、鎮国寺には石造りの像の立派なのがあります。神社にもあるはずです。
高山寺あたりにももしかして・・・・

古着市には、夏帯のいいのが出ていましたね。500円から1000円とは嬉しい値段です。袋物にしたいのが見えていました。

コレクションへのご協力感謝しています。



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一年の計は (香HILL)
2008-01-06 17:51:46
昔は"一年の計は元旦にあり”と言う事でいろんな出来もしない目標なり抱負をお正月には考えたものですが、最近は
どうかな??。
無為に過ごしています。
ご主人様は遣り残した事があって前向きにチャレンジとかで羨ましき次第。
感化され計を考える事にしました。
心身とも相談しながら、doは難しいので、readかlistenで。
ロシア文学にチャレンジするか?
モーツアルト全曲を聴いておく?
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