鯛生金山を後にしてくだり、下筌ダム(しもうけ)を右に見て松原ダムの堰堤を渡り、杖立の温泉街までは40分足らずです。
ここは下筌ダム建設反対を掲げて、蜂の巣山の急傾斜に多数の小屋を建て反対闘争がなされた「蜂の巣城」の砦があった古戦場です。車中でもひとしきり昭和32年から,10年を越える室原知幸氏を中心に展開された抵抗運動の昔話が賑やかでした。
いまは静かな緑のダム湖に紅葉の山々がその影を落としているばかりです。
杖立温泉は杖立川の渓流に沿って渓谷の狭い両岸にへばりつくようにひっそりと小さな旅館が1キロにわたって並んでいます。熊本県と大分県の県境にあり、古くからの湯治場で今も長逗留で湯治する人もあるようです。
今夜の宿は、その中では一番大きな“ひぜんや”の別館「大自然」です。
5月にはこの両岸に渡したロープに吊るされた無数の鯉幟が泳ぐことで有名で、その時期にはTVでもよく報道されています。
日曜日の夕刻とあって、人も少なく、5時を回って外からの入浴客も帰ってしまったようで、露天風呂“吉祥の湯”は貸し切り状態で、妹と二人ゆっくりすぐ傍を流れる渓流の音を聞きながら5箇所の湯を楽しみました。
ほんの少しぬるっとした湯は高温でたっぷりとして神経痛やリュウマチ、胃腸病に効能ありと書かれていました。
宿も、数奇屋造りの室内は広々とした12,5疊に愛らしい化粧の間と、2畳の踏み込みが付いていて、玄関の下駄箱の上の壁にはシャガールの小さな複製が掛けてありました。窓際の応接セットもゆったりと上品で、川沿いに高く上がる湯煙を眺めながら、温泉に来ていることを実感して気分もゆったりとくつろぎます。
翌朝は、向かいの山上の方は真っ白に霜の花で彩られて、下の紅葉とよいコントラストを奏でてくれました。
人の気が全くないので、引き返して、お風呂を撮影してきました。ブログでゆっくり露天風呂を楽しみおくつろぎくださいませ。
ここは下筌ダム建設反対を掲げて、蜂の巣山の急傾斜に多数の小屋を建て反対闘争がなされた「蜂の巣城」の砦があった古戦場です。車中でもひとしきり昭和32年から,10年を越える室原知幸氏を中心に展開された抵抗運動の昔話が賑やかでした。
いまは静かな緑のダム湖に紅葉の山々がその影を落としているばかりです。
杖立温泉は杖立川の渓流に沿って渓谷の狭い両岸にへばりつくようにひっそりと小さな旅館が1キロにわたって並んでいます。熊本県と大分県の県境にあり、古くからの湯治場で今も長逗留で湯治する人もあるようです。
今夜の宿は、その中では一番大きな“ひぜんや”の別館「大自然」です。
5月にはこの両岸に渡したロープに吊るされた無数の鯉幟が泳ぐことで有名で、その時期にはTVでもよく報道されています。
日曜日の夕刻とあって、人も少なく、5時を回って外からの入浴客も帰ってしまったようで、露天風呂“吉祥の湯”は貸し切り状態で、妹と二人ゆっくりすぐ傍を流れる渓流の音を聞きながら5箇所の湯を楽しみました。
ほんの少しぬるっとした湯は高温でたっぷりとして神経痛やリュウマチ、胃腸病に効能ありと書かれていました。
宿も、数奇屋造りの室内は広々とした12,5疊に愛らしい化粧の間と、2畳の踏み込みが付いていて、玄関の下駄箱の上の壁にはシャガールの小さな複製が掛けてありました。窓際の応接セットもゆったりと上品で、川沿いに高く上がる湯煙を眺めながら、温泉に来ていることを実感して気分もゆったりとくつろぎます。
翌朝は、向かいの山上の方は真っ白に霜の花で彩られて、下の紅葉とよいコントラストを奏でてくれました。
人の気が全くないので、引き返して、お風呂を撮影してきました。ブログでゆっくり露天風呂を楽しみおくつろぎくださいませ。
<<> |
<紅葉の吉祥の湯> |
鯛生には14~5年前に行きました。サッカーのおかげで観光客も増えたみたいで、変わっているでしょうねえ?
弟さんの作品、焼き上がりが楽しみですね。写真のアップを心待ちにしています。
残りの持ち時間を思って、生き急いでいるのかもしれません。
鯛生は、随分様変わりしています。14~5年前のお出かけでしたら、駐車場も資料館もびっくりするほど立派になっています。坑道も見学距離が長くなっていました。
穴窯での焼成ははじめてですので、私も期待しています。うまくいきましたら掲載しますね。
長野県でも滋賀県でもダム建設中止や再開の報道がありますが、ダムは効果があるのかないのか?
香川県のダムでは渇水期になると昔の村役場の建物が顔を出す映像がありますよね、
建設後も検証して新規のダムの企画に際し
参考にしないのかな?
過去の無駄な公共投資のツケがこの国の金庫を
空っぽにしたという意見もありますよね。
ところで、新入社員の頃、上司が毎週、日田工事事務所にシモウケダム関連の用事で出向いていました。
懐かしい名前です。
ダム湖が独特の深い緑の色を湛えて美しく静まり返る分だけ、心の底からうら悲しさが湧いてきます。
有用な効果を持つダムでも、湖の畔に佇つときは、やはり寂しい思いがします。記憶の底に何もかもを沈めて呑み込んでしまうからでしょうか。
公共投資の無駄遣いは今もさまざまな思惑から繰り返されています。
下筌ダムで展開された反対闘争は、それまでの開発一辺倒で、下流の利益を追求するのみだった公共事業のあり方に大きな影響を与えた運動だったと思います。
難しい判断はできませんが、室原氏の「公共事業は理に叶い、法に叶い、情に叶わなければならない。」の言葉に尽くされていると想います。
ダム湖の畔には「蜂の巣湖」の立派な標識が建っていました。