「もののあはれ」の物語

古き世のうたびとたちへ寄せる思いと折に触れての雑感です。

余韻

2005年01月24日 | 塵界茫々
 久しぶりに顔を合わせた謡の仲間と、同門なればの話がはづんで、申し合わせ通りに無事進行した「草子洗」の余韻と、お酒の勢いも加わって時間の経つのを忘れていました。帰りは初めからお互いそのつもりの、kさんの運転での帰宅となりました。歳を重ねても、凛とした姿勢と、鍛え抜かれた張りのある声を保っておられる先輩方に,畏れに近いものを感じました。
 やはり、この道一筋の方の気迫は、理屈を寄せ付けません。囃子や謡とはおよそ対極にあるデジタルの世界への傾斜をはじめ、あれも、これもの軽薄をひと時は反省させられるのですが、これが私の今までの生き方なのだし、これからも、どんなに呆れられようとも、様々な興味に飽きることなく取り組んでゆくしかないと、身内に巣くう「憧れ虫」と、折り合いをつけながら生きてゆくのもいいか。と自分で納得したことです。

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2 コメント

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水に流して (R.H)
2005-01-25 13:55:38
○ 05.01.25

多芸・多趣味の小町のようですね(乾杯!)。私の早とちりも水に流して下さるという、それとないお計らいのようなメッセージでした(乾杯!)。昨日のオフェリアは、ミレイのオフィーリアのことでしょうか。あの話だとしたら、まさにぼたりと落ちる濃艶な椿の花が相応しそうです。また私の早とちりかな。

追伸:お酒はほどほどに(自省)。

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凡人は呆然とするのみです。 (りこ)
2005-01-25 18:29:27
漱石の草枕のことを書いておられましたね。あの本は若い頃に読んで、冒頭の部分は私でも覚えていましたのでコメントに書き込みをしょうかな~と、思って考えている間に次々と新作をおだしになる。多芸多才ぶりにああっ…。出るは溜息。
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