「もののあはれ」の物語

古き世のうたびとたちへ寄せる思いと折に触れての雑感です。

日本ダービー

2006年05月28日 | 遊びと楽しみ
 出走の時刻までにと、相当あせって、3時にプールから戻ってきました。
見せ馬場に入っても、引馬の手綱を抑えるのが大変なほど、強く張った元気な馬が多いのも嬉しい日本ダービーです。

 馬にとって、生涯に一度、3歳馬の今年の頂点に立ったのは、やはり、一番人気の”メイショウサムソン“でした。
 春のクラシック皐月賞に続いての、2冠達成です。これから石橋騎手によるサムソンの時代になるのでしょうか。
 私の贔屓のアドマイヤメインは、4コーナーを過ぎて追いつかれ、鼻の差で2着でした。

 イギリスのダービー卿創設のレースにちなんで、5月末の日曜日に、東京競馬場で、行われるのを「日本ダービー」としたものです。

 京都、賀茂神社の境内で行われた競馬(くらべうま)の神事から、俳句でも競馬は初夏の季語になっています。


 今日28日は、作家で詩人の堀辰雄の忌日でした。「風立ちぬ」「かげろふの日記」「菜穂子」など、昭和10年代の後半、次第に嶮しくなる世相の中で、静謐な自己の文学を創りあげ、詩情ゆたかな小説を完成しました。今の世でも、なお多くの辰雄ファンがいます。日本ダービーの日と今年は重なってしまいました。

 旅にして聴く筒鳥も辰雄の忌   安住 敦