「もののあはれ」の物語

古き世のうたびとたちへ寄せる思いと折に触れての雑感です。

除夜の鐘

2004年12月31日 | 塵界茫々
毎年、遠く聞こえてくる除夜の鐘を聞きながら、今年一年を振り返ります。正式には107つを旧年中につき、残る一つを新しい年に撞くのだと聞いたことがあります。いつもと同じ時間が経過する一日なのに、特別な感慨を持って過ごすことになります。。自分自身のこと、身近な人々の上に訪れた変化、そして、世の中のことと、さまざまなのですが、私のパソコンライフの3大トピックスは、パソコンを酷使して、再セットアップを余儀なくしたこと、ホームページを開設したこと、もう一つはこのブログの開設といったところです。
それにしても、今年は、まるで地球が、怒りの警告を発しているかのような自然災害の多発した年でした。その総仕上げとでもいったようなスマトラ沖地震で、今日もまだ犠牲者の数が増え続けています。7回もの台風の上陸、新潟中越地震、被災した方々は、それまでの平穏からは程遠い不条理の中で年の瀬を過ごすのだと思うと、切なくなります。
今年の除夜の句は、
「除夜の鐘幾谷こゆる雪の闇」 飯田蛇笏
を、雪深い国で初春を迎える方たちを偲んで選びました。あと3時間で2004年も暮れてゆきます