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You got a movie

自分が見た映画をきままに記録したブログです。もしまだ見ていない人が御覧になっても興味を損なわないようにしています。

『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』

2017-01-03 12:00:42 | 映画[ラ行]

 

スターウオーズ新3部作のそれぞれの作品の間に製作される番外編の一作目。

あのスターウオーズ エピソード4に繋がる、これまで無名の戦士たちの決死の活躍を描く。新たなスターウオーズはこのローグワンでも女性が主役。そして本シリーズを上回る面白さが込められている。この面白さの理由は登場人物たちがこれからどうなってゆくのかがわからない点にあるのか?登場人物たちの個性が豊かだからか?

いややはりこの面白さの理由は 物語があの良く知っている「スターウオーズの世界」の物語だからというのが一番の理由。スターウオーズの世界はいやおうなく面白い。それにさらに新しい面白さが加わるともう格段となってゆく。

 おそらく次回のスピンオフ作も同じと思う。

スターウオーズには日本の戦国時代の要素が込められているのは知っての通りだが、本作ではさらに「七人の侍」や「坐等市」へのオマージュが込められていてこれにも楽しまされる傑作だ。

 

  

 

『スター・ウォーズ』スピンオフ!『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』予告編


[ 64-ロクヨン] 前編

2016-04-22 12:26:55 | 映画[ラ行]

                           

 横山秀夫が「半落ち」「クライマーズハイ」などに続き、満を持して発表後2012年「文芸春秋ミステリー」の第一位、2013年「このミステリーがすごい」の第一位を獲得した究極のミステリー「64(ロクヨン)」。

前後篇2部作で映画化された。

 前篇試写会で物語の源流を探るうちに次々と登場する名優の数々とその描き出す人物とがまぎれもなく合致していて、彼ら彼女らのすごさに驚いた。主人公三上を演じる佐藤浩市は私がこれまで見た彼の役柄で最も気に入ったほど。

            

 

 前篇は前編である程度の盛り上がりと見たあとの満足感を味わえるが、最後の場面で描かれたこれからの物語がどれほど刺激的でセンセーショナルかがわかってくると、後篇がどれほど面白いかが予想できる。きっと前篇に続けて少しでも早く後篇を見たいという衝動に駆られることは間違いない。それもわかっていてか、後編は約1ケ月後と望みどおりの公開になっている。

「怒涛の後編!!」この表現が合うだろう。

 

「64-ロクヨン- 前編/後編」 予告


ラブリーボーン

2010-02-27 20:40:46 | 映画[ラ行]
監督    ピーター・ジャクソン
製作総指揮  スティーブン・スピルバーグ
キャスト   シアーシャ・ローナン
       マーク・ウオールバーグ
       レイテェル・ワイズ
       スタンリー・トウッチ

 「ロード・オブ・ザ・リング」のピーター・ジャクソン監督にスティーブン・スピルバーグが製作総指揮に名前を連ねる異色ファンタジー。
スピルバーグ版の霊界を見ることができる。
 正確には現世と天国との狭間ということだが、ボトルシップがガラス瓶ごと巨大になって海に浮かんでいたり、草原にくまのぬいぐるみの形をした樹木が生えていたり、この霊界は現世にあるもので思い入れの強かったものが誇張されたイメージとなってその世界に現われるようだ。それぞれの霊によって違う世界になるのたろう。この点とてもファンタジックなのだがストーリーは反対に陰湿な猟奇殺人とその犯人の結末までを描いていて、ファンタジックな部分とのギァップの大きさに驚く。殺人犯役のスタンリー・トウッチはこの役でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされているが、本当に鬼気迫る演技をしている。主人公の妹が危うく掴まりそうになるところなど実にはらはらさせられた。
 だが、全体的に原作の良さを描ききれていないというか、やはりこの物語は主人公スージーの声が読む者の頭の中で感情を訴え、彼女が見る現世と天国との狭間の情景を読む者が心に思い描く方が適している題材なのかも知れないと思えた。
 
 ピーター・ジャクソン監督にスティーブン・スピルバーグ監督ということで余りに期待し過ぎたかも知れない。

 ファミリー度 75点 カップル度 75点 映画好き度 70点

映画「ラブリーボーン」プロモーションビデオ



「レッドクリフ Part II」 

2009-04-19 12:20:50 | 映画[ラ行]
監督    ジョン・ウー
キャスト  トニー・レオン
      金城 武
      チャン・フェンイー
      チャン・チェン
      ヴイッキー・チャオ
      中村獅童

 早くもpartⅠがテレビ放映されたのには驚いたがこれも最初は一本の作品にする予定が結局二部作になったと言う異例の映画だからだろう。二部作に分けたのは私は歓迎だった。そしてこの5ヶ月間とても楽しみだった。封切りから一週間で100万人突破は私と同じようにpartⅡに期待した人の多さを示すものだと思った。
さて、partⅡはその大きな期待に答えられたかどうか。
 
 もちろん面白かった。これだけの題材なのだから当然とも言えるが。partⅠの人物描写の良さと「八卦の陣」による戦いの興奮が受け継がれ、クライマックスの赤壁の戦いへと導く。ただ、面白くしようとし過ぎた感もある。特に周瑜の妻の小喬や孫権の妹の尚香が国を思い、民を思って戦うという展開は意外。これによってこの映画のファン層を広げたことと思うが。敢えて本来の三国志から離れエンターテインメントに徹したところは監督のジョン・ウーや製作側も葛藤も有ったこととだろが、結果は私は良かったと思った。本来の三国志ファンにとっては残念なところもあるだろう。孔明の神憑り的な天才軍師ぶりや戦略の面白さよりも周瑜と小喬とを中心に描いた大規模なドラマに仕上げてある。2時間半、誰もが楽しめる物語だ。
 この映画に大きく貢献したのが岩代太郎の音楽だ。この映画には活劇的な面白さをそのまま表す音楽が必要だったが、まさしくこの音楽が映画を引き立たせている。そして字幕版では最後のエンディングでの阿蘭の中国語の主題歌が何度聞いても素晴らしい歌声だ。映画の余韻の中で聞く彼女の澄んだ声を聞かないで急いで帰る人をとても勿体ないと思った。
 ここに入れておこうと思う。

 ファミリー度 85点 カップル度 80点 映画好き度 80点

alan阿蘭-赤壁~大江東去~


『レッドクリフ』

2008-11-08 23:09:29 | 映画[ラ行]
監督・製作・脚本 ジョン・ウー
キャスト     トニー・レオン 金城武 中村獅童
チャン・フォンイー 、
         チャン・チェン ヴィッキー・チャオ
フー・ジュン リン・チーリン

 
 三国志の有名な戦いのひとつである「赤壁の戦い」を映画化した二部作の第一作。(残念ですが二部作であることは最初は知りませんでした)今回は諸葛孔明が孫権に同盟を結ぶことを持ち掛ける話と大群で攻めて来た曹操群を「八卦の陣」で打ち破る話までを描く。三国志、三国志演義に描かれた英傑が次々に出てくるのが極めて嬉しい。関羽に張飛に趙雲そして甘興、彼等の戦う姿を活劇的に描いて見せる。その姿をきめて見せるところは一風、歌舞伎を思わせる。ハリウッドでアクション映画で地位を築いたジョン・ウー監督が、今度はアジアに戻って満を持して撮った超大作。決してハリウッドのどの大作にも引けを取らないものになっている。
 原作への思い入れ、登場人物への思い入れが良く伝わって来る。観る側にとってもこれは同じ。(この物語だから、もっと期待する人も多いだろうが)しかし、北京の郊外で莫大な数の中国の人民解放軍に協力を願ってエキストラとして登場させて撮った「八卦の陣」での戦いでは、その全容を映像化したことに本当に驚く。近年はCGで様々な映像を見ているために、多少の映像には驚かないが、よく見ると凄い映像だと言うことが判ってくる。この規模で最新の技術も駆使して映画化したこの物語は、やはり一話完結ではもったいない気もした。赤壁の戦いのメインイベントを次回に見られるという喜びも残してくれたと思う。これは私の正直な感想だ。

ファミリー度 75点 カップル度 75点 映画好き度 80点


心戦~alan-chinese version-



ライラの冒険 黄金の羅針盤

2008-03-16 20:53:13 | 映画[ラ行]
監督   クリス・ワイツ
キャスト ダコタ・ブルー・リチャーズ
      ニコール・キッドマン
      ダニエル・クレイグ
      エバ・グリーン ほか

 原作は英国の権威有る児童文学賞カーネギー賞で最も優れたファンタジーに選ばれたフィリップ・ブルマン著の黄金の羅針盤、原作は三部作。映画の冒頭にもありましたが映画も同様に三部作です。一作目はパラレルワールドを舞台に、二作目は現実の世界、三作目はその両方を行き来するといいます。製作費が250億でファンタジー映画では最高額、でも途中からは雪に覆われた世界が舞台なので、どこにお金を使ったのかナ?という印象も。動物や昆虫の姿を持つ自分の分身であるダイモンが登場するのがこの物語の特徴。そしてこのダイモンがこれからの物語でも主題となってゆきます。ロールプレイング・ゲームの元となった「指輪物語」と同様に仲間を集めながら目的を目指す展開はファンタジー・アドベンチャーの王道です。鎧グマのイオレク・バーニソン、気球乗りのリー・スコーズビー、魔女の一族の女王セラフィナ、水上を舟で放浪するジプシャン族などの仲間達。ただ、それぞれとの出逢いや彼等が主人公へ抱く共感などをもっと時間を掛けて描いて欲しかったと思います。この物語のスケールや奥深さはまだまだこれから証かされて行くという印象です。しかしヨーロッパではそれなりに好評でしたが、アメリカでは不評とのことで次回作が危ぶまれているという話もあるとか、これからどんどん面白くなって行くのを期待するのですが・・。

 ファミリー度 85点  カップル度 80点 映画好き度 75点