You got a movie

自分が見た映画をきままに記録したブログです。もしまだ見ていない人が御覧になっても興味を損なわないようにしています。

7つの贈り物

2009-02-27 00:20:25 | 映画[ナ行]
監督   ガブリエレ・ムッチーノ
キャスト ウイル・スムス
     ロザリオ・ドーソン
     ウディ・ハレルソン 

 7つの贈り物、そのひとつひとつが何であるか、なかなか判らないまま物語が進んで行く。彼が住む海辺の家がその贈り物のひとつであることは予告で判っていたが・・。主人公ベン・トーマスの脳裏に浮かぶ僅かづつのシーンが映写されるに従って、もしかしてという考えが心をよぎる。贈り物が何と何であるか映画の最後あたりで判るまで、冒頭からその伏線となるものが幾重にも描かれるのだけれど、結末が判らないものだから、途中ではそのシーンが何を言おうとしているのか予測しづらい。それがもどかしかった。
しかし、主人公ベンを演じるウイル・スミスの演技は素晴らしく、とても切なく悲しい主人公ベンの心情が伝わってくる。話が進むに連れ、彼に愛着を抱き、彼に同情をしてしまう。結末には賛否両論があると思う。それを思いながら、感情が高揚しないうちに結末が訪れてしまった。
 ウイル・スミスの演技が良かっただけにとても惜しいと思った映画だった。
 
 ファミリー度 75点 カップル度 75点 映画好き度 75点


『7つの贈り物』予告編



ベンジャミン・バトン 数奇な人生

2009-02-11 14:34:15 | 映画[ハ行]
監督   デビット・フィンチャー
キャスト ブラッド・ビット
      ケイト・ブランシェット
      ティルダ・スウイントン

ケイト・ブランシェット演じる年老いたデイジーの病床で娘が読んでくれるベンジャミンの日記に沿って物語が進んで行く。この映画の素晴らしいところのひとつはベンジャミンの、そしてデイジーの人生のその時その時の姿がまさにその通りに描写されていること。もちろん年老いた姿をCGで完璧なまでに作り上げたことにびっくりするが、特殊メイクでその時々を描き、特に二人の若くみずみずしい姿をとても綺麗な映像で見せたところにはそれ以上に感嘆した。
 この映画では「はちどり」を象徴的に使っているが、はちどりの羽ばたきは「∞」(無限)というくだりがある。時は無限に続くが人の命には限界がある。
次第に若くなって行くベンジャミンの心、デイジーとの関係、周りの人々との別れを通じて、歳を取るということについて、いや、人生を生きるということについて、様々な思いを観客に抱かせてくれる。それもこの映画の素晴らしいところだと思う。

 穏やかなトーンで、もの静かなストーリー展開はおそらく、ベンジャミンの内面と重なって、とても印象付けられるものだった。

 ファミリー度 75点 カップル度 85点 映画好き度 90点

The Curious Case of Benjamin Button trailer #1 HD



シャッフル

2009-02-01 22:21:37 | 映画[サ行]
監督   メナン・ヤボ
キャスト サンドラ・ブロック 
     ジュリアン・マクマホン
     ニア・ロング
     ケイト・ネリガン ほか
 
 このストーリーの着想はなかなかだ。SF好きな私は見てゆくに連れてその面白さに引き込まれていった。時間の概念を大きく変えて物語を展開することは、珍しくは無いが、これを謎の溢れたサスペンスに仕上げたところは素晴らしい。
 つじつまが合わなかったり突っ込みたくなる所があると面白さが一気に半減するのだが、この映画はなるほどと思うことの連続・・。(追記:娘の怪我は止められたけど、夫の事故は・・?)観客は一度見た映像をパズルのように組み立てて行くことになるが、これが面白い。新しい感覚で映画を見た。「これはいつ?」と・・。 主演のサンドラ・ブロックはまだ記憶に新しい「イルマーレ」を思い出させる。でも本作は二人の小さな娘を持つ母親の役に成りきっている。結末には不満がある人もあるかも知れないが、彼女の演技とこの着想のストーリーとで私は気に入った。

 ファミリー度 70点 カップル度 75点 映画好き度 75点

映画「シャッフル」予告