You got a movie

自分が見た映画をきままに記録したブログです。もしまだ見ていない人が御覧になっても興味を損なわないようにしています。

バンテージ・ポイント

2008-03-30 20:29:24 | 映画[ハ行]
 監督   ピート・トラビイス
 キャスト デニス・クエード
      マシュー・フォックス
      フォレスト・ホイッテカー
      ウイリアム・ハート
      シガニー・ウイーバーほか

 良かった。この映画は見応えありました。私はもう少しで見逃すところでしたが多少無理をしてでも見て損の無い映画です。多くのレビューで好評ですが、DVDでなく劇場で見れて良かったと思います。8人の視点から、同じ場所、同じ時を繰り返し見せて行くのですが、この作りも斬新。これを知らなかった近くの観客の一人が、場面が戻る度に「アレ」っと驚いていたのが聞こえました。終始、ハラハラドキドキ、息をもつけないと言う表現を使ってもおかしくないでしょう。
最後のカーチェイスはさらに迫力有りです。監督のうまさが出ています。連続した緊迫感のお陰で最後は心地よい安堵のため息が洩れました。
監督のビート・トラビイスはテレビ界出身のイギリス人監督。2003年にテレビ映画『キング・オブ・ファイヤー』を撮り人気を博し、社会派テレビ映画『Omagh(オマー)』は2004年トロント国際映画祭のディスカバリー賞(新人監督賞)などいくつかの映画賞を受賞しています。次の作品が楽しみです。

 ファミリー度 75点 カップル度 85点 映画好き度 95点
映画『バンテージ・ポイント』予告編



2001年宇宙の旅

2008-03-21 15:47:07 | 映画[数字題]
共同執筆者 アーサー・C・クラーク
監督    スタンリー・キューブリック
脚本    スタンリー・キューブリック
キャスト  キア・デュリア
      ゲイリー・ロックウッド
      1968年作品

 2001年宇宙の旅はSF史上いや映画史上で歴史に残る偉大な作品です。この映画が作られたのが、人類初めての人工衛星スプートニク1号が打ち上げられてからまだたった11年しか経っておらず、そしてまだアポロが月面着陸も果たしていない時代なのです。しかし、この映画の映像は今見てもどの優秀な映画にも引けを取りません。そしてその壮大なテーマにはどのような映画も及ばないのです。

 作者のアーサー・C・クラークは2008年3月19日 90歳で永眠しました。心より追悼の意を表します。この映画は私がSFを、いや映画を好きになったきっかけになった作品です。初めて入場料が安いと思った映画。映画とはたったこれだけの小遣いでこんなに凄い物を見せてくれるものなんだと思った・・映画です。

この映画は別ブログ「2001年宇宙の旅」でも紹介しています。

この映像とこの音楽をいつでも、いくらでも見て聞けるのは、とても素晴らしいことです。最も有名なシーンをじっくりとどうぞ。

2001 A Space Odyssey - Space Sequences Tribute Part 1of4


ライラの冒険 黄金の羅針盤

2008-03-16 20:53:13 | 映画[ラ行]
監督   クリス・ワイツ
キャスト ダコタ・ブルー・リチャーズ
      ニコール・キッドマン
      ダニエル・クレイグ
      エバ・グリーン ほか

 原作は英国の権威有る児童文学賞カーネギー賞で最も優れたファンタジーに選ばれたフィリップ・ブルマン著の黄金の羅針盤、原作は三部作。映画の冒頭にもありましたが映画も同様に三部作です。一作目はパラレルワールドを舞台に、二作目は現実の世界、三作目はその両方を行き来するといいます。製作費が250億でファンタジー映画では最高額、でも途中からは雪に覆われた世界が舞台なので、どこにお金を使ったのかナ?という印象も。動物や昆虫の姿を持つ自分の分身であるダイモンが登場するのがこの物語の特徴。そしてこのダイモンがこれからの物語でも主題となってゆきます。ロールプレイング・ゲームの元となった「指輪物語」と同様に仲間を集めながら目的を目指す展開はファンタジー・アドベンチャーの王道です。鎧グマのイオレク・バーニソン、気球乗りのリー・スコーズビー、魔女の一族の女王セラフィナ、水上を舟で放浪するジプシャン族などの仲間達。ただ、それぞれとの出逢いや彼等が主人公へ抱く共感などをもっと時間を掛けて描いて欲しかったと思います。この物語のスケールや奥深さはまだまだこれから証かされて行くという印象です。しかしヨーロッパではそれなりに好評でしたが、アメリカでは不評とのことで次回作が危ぶまれているという話もあるとか、これからどんどん面白くなって行くのを期待するのですが・・。

 ファミリー度 85点  カップル度 80点 映画好き度 75点

魔法にかけられて

2008-03-09 20:57:10 | 映画[マ行]
監督     ケビン・リマ
脚本     ビル・ケリー
製作総指揮  クリス・テェイス
       サニル・パーカシュ
       エズラ・スワードロウ
キャスト   エイミー・アダムス
        パトリック・デンプシー
ジェームズ・マースデン
スーザン・サランドン
 
 とても楽しい映画です。まさにディズニー。子供達だけでなく、大人も童心に返って楽しめます。おとぎの世界のお姫様ジゼルが魔女のお妃に騙されて、アニメの世界から、現実の世界のニューヨークへやってくる。
これもおとぎの世界の王子エドワードがジゼルを追って、リスのピップと共にやって来て・・・。
アニメと実写のコラボレーションはディズニーのお家芸ですが、ウオルト・ディズニーはこの乱用を厳しく避け、ここぞと言う時に使ったと言います。この映画を見て最初に思い出すのはあの名作「メリー・ポピンズ」http://blogs.yahoo.co.jp/fniwa77 メリー・ポピンズでは実写からアニメの世界に登場人物が入り込むのですが、今回の本作のような設定はあまりなく「満を持して」という感じです。また、ジゼルがロバートの部屋を魔法を使って(ここでは動物達を使ってですが)片づけるのも、また主人公が子供達の心を捉えて離さないところもメリー・ポピンズとそっくり。それもそのはず、この映画にはこれまでのディズニー映画で見た一こまが沢山散りばめられています。
 お姫様ジゼルは明るく綺麗で、リスのピップの動作も可愛く、これからも長くディズニーのキャラクターになりそうです。最後ににもう一回 まさにディズニー。

(字幕版ではナレーションをジュリー・アンドリュースがやっていることを後から聞きました)

ファミリー度 95点 カップル度 90点 映画好き度 85点

ジャンパー

2008-03-02 20:12:20 | 映画[サ行]
 監督   ダグ・リーマン
 キャスト ヘイデン・クリステンセン
      サミュエル・L・ジャクソン
      ジェイミー・ベル
      ダイアン・レイン
      レイチェル・ビルソン

 原作はスティーブン・グールドのSF「ジャンパー」。ジャンプすなわちテレポーテーション(瞬間移動)の能力を手にした主人公の思うがままの生活を突然に襲う制裁。そこから始まる立て続けのアクションが見物のSFアクション。自在に世界中をジャンプする主人公と共に、ロンドンのビックベンからエジプトのスフィンクスの上での日光浴、オーストラリアでサーフィンをしたり、一瞬でローマのコロッシアムから東京渋谷の交差点と見る者を飽きさせない。この設定は優れるのだが、もう少し物語に深みが欲しいところ。主人公はこの能力を手に入れると銀行からお金を奪うことにこれを使うようになる。これも5歳の時に母親が居なくなったことから荒んだのか。名優サミュエル・L・ジャクソンがジャンパー狩りをする「パラディン」の一人として現れるが、ここではこちらが正義かと一瞬当惑した。彼も最後は グランドキャニオンで主人公を見失うが決して諦めない目で空を見るところは、シャンパーⅡへ物語が続くことを暗示させる。 
 次から次へと場所が切り替わり、それと共にめまぐるしいアクションの連続は最新の映像技術が光る。ダイアン・レインの存在や主人公のこれからが、もっと面白い次の展開にも成り得るものと期待したい。

 ファミリー度 75点 カップル度 80点 映画好き度 80点