You got a movie

自分が見た映画をきままに記録したブログです。もしまだ見ていない人が御覧になっても興味を損なわないようにしています。

俺は、君のためにこそ死にに行く

2007-05-26 22:52:57 | 映画[ハ行]
監督  新城 卓
主演  岸 恵子
    徳重 聡
    窪塚洋介
    筒井道隆

 真っ直ぐで素直な若者達が、それがさも当然のように、自分のひとつしかない命を犠牲にしてゆく。特攻の母と言われる「鳥濱トメ」さんが語った本当の彼等の姿に感動した。人間ならばもっと汚く、苦しくあったろう。それでも許せたのに、こうまでもきれいに散っていったのか。
 題名ですが、まさしくそうだったかも知れませんが、今の人たちには「若き隼たち」とか 主題歌の「永遠の翼」とかの題名の方が入り込み易かったのでは?と思いました。
 ファミリー度 70点、カップル度 75点、 映画好き度 80点

東京タワー

2007-05-19 12:50:34 | 映画[タ行]
監督 松岡錠司
出演 オダギリジョー
   樹木希林
   内田也哉子
   小林 薫
 この映画の見どころは樹木希林と思っていましたが、私には娘の内田也哉子の印象が強く残る映画でした。テレビでの2時間ドラマや連続ドラマも見ましたが、どうしても比べられる中でオカンの若い時代を良く演じていました。よりオカンを深く描いた東京タワーでした。
ファミリー度 70点、カップル度 80点、映画好き度 70点

バベル

2007-05-13 22:26:30 | 映画[ハ行]
バベルと言う言葉の意味である「乱れ」を監督が最も表したのがあの菊地凛子がクラブで踊るシーンと思う。吐き気を催すほどの極限を表そうとした演出は監督の全てを描ききろうとした真剣さか?
 バベル(乱れ)の象徴を日本に持ってきたのには日本人にはいささか抵抗があると思う。あの冷たく透明な高層マンション、そしてあのライフル。それはバベルの塔の頂上からあのニムロデ王が天に向かって射た弓矢と重なる。日本がこのように表現されたが、国々に言葉が分かたれ、また同じ国でも意志が通じにくくなった現代社会はどこの国も同じだろう。
しかしその中から届いて欲しいという叫びが少しづつ相手の心に届いて行く。きっと先には「感動」が待っているはずだが。・・それを予感させながら。 
深く考えさせられた映画です。

バベル

2007-05-06 10:36:52 | 映画[ハ行]
監督 アレハンド・ゴンザレス・イニャリトウ
出演 ブラッド・ビット
   ケイト・ブランシェット
   ガエル・ガルシア・ベルナル
   役所広司
   菊池凛子

ゴールデンウイークで家族と一緒にエンターテインメントをと見に行かれた人は、いささか困惑されたかも知れない。でも家族で共に考えるには良い機会を与えてくれる映画でもある。
イニャリトウ監督のいくつかのエピソードを時間軸を交錯させて描いて行く手法は知らなくても理解してゆけるが、少しばかり繋がりに無理があるのが私にはどうしてものめり込めない一因となってしまった。(続く)

バベル 「映画の前に」

2007-05-04 22:19:34 | 映画[ハ行]
懐かしい映画の中に「バベル」があります。


その映画は、かの「天地創造」です。


あのノアの箱舟の大洪水の後、人類は全地にわたりゆき、特にメソポタミヤの平野では大きな町が栄え、ニムロデ王は権力の現れとして天にも届かんと塔を建てた。



ニムロデの民は王を称え、王は弓と矢で塔の頂上から天を射た。天は怒り、神はその高慢をとどめようと人間の言葉を分かち乱してしまった。



人々は意志を伝え合うことができず、思い思いの地に去って行った。塔は途中から崩れ落ち、町は混乱に堕ちた。町の名は「乱れ」という意味のバベルと呼ばれ、後にバビロンの都となった。



箱舟に生き残った一家の子孫達は、散り散りの国に別れて時が経ちいつの間にかお互いが全く他国人だと考えるようになった。

映画「天地創造」に描かれた<バベル>です。